かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 勝井祐二+大友良英 in the Dark

勝井祐二主催のin the Darkに行ってきました.場所は吉祥寺のMANDA-LA2です.
in the Darkは,勝井祐二渋さ知らズROVOで参加したメールス・フェスティバルのプログラムの一つ,Dark Tentにヒントを得たもので,照明を落とした真っ暗の中で音楽家が演奏し聴衆が聴くという演奏会です.昨年は勝井祐二がソロで行いましたが,今回はゲストに大友良英を迎えての演奏となりました.

まずはじめに,勝井祐二のソロが20分ほどあり,その後,大友良英ソロがやはり20分ほど.この後,30分の休憩をはさみ,10分ほどの二人のトークの後,デュオで約50分の演奏がありました.
トークの内容は,主に二人の出会い(87年のMANDA-LA2で,大友が出演していたライブに勝井が観客で来て,出会ったのが初めてだとか)や「ヴィジョンズ・オブ・ジャパン」を録音したときのエピソードやそれに基づくヨーロッパ初ライブなどのエピソード(イギリスでのライブは飛行機が遅れて大友が出演ができなかった...とか)など.真っ暗の中で演奏する時の感じなど,ちょっと聴きたかったのですが,このあたりは特になかったです.
デュオの演奏は,二人の演奏ボキャブラリーの違いが思いの外,際だっていて,それがとてもおもしろかった.これは,暗闇でなければ,演奏する姿態という視覚的要因によって,私なんかはそれほど意識しなかったかもしれないですね.大友はE-Gの他,ウォーターホーンを使用(というか,こちらをメインに演奏したようです.なにせ暗闇だったもので...).

視覚と聴取の問題,視覚的な記憶・イメージとしての記憶と聴覚の問題だとか,あるいは聴くことの想像力(耳の想像力)の問題だとか,いろいろと考えるべき素材がごろごろところがっているライブでした.それと,意外に「暗闇は視ることができる」という実感を得られたのが大きな収穫でしたね.

しかし,先日の新ピのemergency!に比べると,なんと観客の女性率が高かったことか!(大友談「オレのライブにも来てよ!」−う〜む,魂の叫び,ですね.)

それにしても,今日は暑かった.夏なんだから当然と言ってしまえそれまでですが.帰宅したら,ほとんど熱中症状態で,へろへろでした.この夏,乗り切れるのか,オレ!?