かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 大友良英『without records』

京都のホテルにチェック・インした後,cocon karasumaの3Fにある京都精華大学のアンテナ・ショップ(?),shin-biのギャラリーに大友良英『without records』を見に/聴きに行ってきました.
この展示は,音楽家大友良英によるターンテーブル(レコードなし)を使ったサウンドインスタレーションです.会場には19台の,1960〜70年代に作られた(と,思われる)ポータブルのターンテーブルが,並べられています.どこかで見たことのある機種もあるかと思えば,なかなかゴージャスなポータブルと思えないような機種もあり,さすがTTプレイヤーの嚆矢,大友良英のコレクションです.電源のON/OFFをランダムにコントロールして,これらのターンテーブルが取っ替え引っ替えぐるぐると回ります(ループではない).といってもレコードはなし.経年劣化によるノイズやいろいろな仕掛けによるさまざまな音が奏でられます.時にソロ,時にデュオやトリオといった具合で,その音の協奏が美しく,うっとりとするほど.椅子に座って目を閉じて聴き入ったり,動いているTTの間近に立って耳を近づけたり,いろいろと聴き方を変えて,楽しんだ1時間でした.
空調や周りの別の店舗から聞こえる音が最初ちょっと気になったのですが,会場にしばらくいるうちにそれほど気にならなくなりました.ただ,20:00過ぎから隣でライブがあって,これはさすがにダメでした.閉店の21:00まで楽しむつもりでしたが,20:20頃に退散.う〜む,残念.
それから,先にも書いたように会場には19台のTTが展示してあったのですが,私の行ったときに動いていたのは,9台のみ.連日のハードな演奏に音を上げてしまったのでしょうか? スタッフに尋ねたところ,表側に展示してある数台はもともと故障等で動かないものだとのことでしたが...
これらのTTは7/9に同所で行われた大友良英のTTソロのライブを録音したレコードとともに作品として販売されています.気にいったのがあったら,買っちゃおうかな,などと思っていて,実際これは可愛い,ぜひ欲しい,価格も買えないものではない...というのを見つけたのですが,私の行ったときは動いていず,踏ん切りがつかず見送ってしまいました.これまた残念.(8/7にいま一度行く予定なので,売約済みでなければ,その時買っちゃうかも...)
展覧会は8/7まで.ショップの品揃えもなかなかいいですよ.
また,展示されているTTは大友良英のJAMJAM日記−はてな版−中の最近の日記で写真入りで紹介されています.
...とか,書いていたら,自動でJAMJAM日記にトラックバックされたりして...(身の縮む思いっす[ちょっとオーバー])