かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 ローリー・アンダーソン『時間の記録』(NTTインターコミュニケーション・センター)

ローリー・アンダーソンの日本初の回顧展です.ビデオ,オブジェ,インスタレーション,ドローイング,写真などで,彼女の70年代初期から現在にいたる作品の数々が紹介されています.
ローリー・アンダーソンといえば,まあ,バイオリンなわけですが,今回の展覧会でも,彼女がさまざまな形で使用したバイオリン(みたいな音具)が展示してありました.私は《ヴァイオフォノグラフ(1977)が一番気に入りました.これは,胴の部分にレコード盤が仕込まれていて,ピックアップがついている弓で弾くと音が出る仕組みになっています.展示では,センサーのついた台の上に置かれていて,台に近づくとスイッチが入り,自動演奏で実際に音を聴くことができました.それがなかなかいい感じ.
でも,会場で《ハートビート》(1986),これはパフォーマンスをもとにしたビデオ作品ですが,をしばらく見ていたのですが,どっかで見たことのあるおっさんがギターを弾いているなと思っていたら,これがエイドリアン・ブリューだったり,ローリーが途中でよぼよぼのじいさんとダンスしつつ舞台に出てきたなと思ったら,このじいさんがウィリアム・バロウズだったり...やはり,ライブで見たいな,というのが正直なところですね.けっこう,かっこよかったです.(愛・地球博のパフォーマンスを見逃したのは痛かったかも!!まあ,全然違うタイプのパフォーマンスですが.)
なお,本展はリヨン現代美術館が企画した展示(これはデュッセルドルフ,ミラノ,ダブリンを巡回)を,ICCでの開催にあわせて再構成したものだそうです.
なお,ここに割引クーポンがあり,200円引きになりました.