かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 京のかたちIV 近世の京都 (京都市歴史資料館)

18世紀から19世紀前半にかけての約150年間の京都の景観を,絵図(地図)や地誌,古文書,絵画などのさまざまな資料によって紹介する展示です.京都の景観を,内裏(御所),二条城,町並,洛外といったいくつかの要素に分け,その変遷を詳しく追っていました.
絵画関係では,円山応瑞(1766〜1829.応挙の長男)による《四季海辺図下絵》(寛政度内裏造営の際の障壁画下絵.寛政度内裏造営の障壁画制作には先例と異なり江戸狩野派の画家ではなく,京都の画家が多く参加している)や原在照(1813〜1871.原派の3代目.原在中の孫)や原在泉(1829〜1916.在照の養子)の写生帖(名所スケッチ集)がおもしろかったです.この他にも,無名の町絵師たちによる洛中や洛外を描いた絵,名所図が数点出ていました.
【メモ】京都市歴史資料館 会期:2005.9/2〜11/27