かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 馬(め)いど・いん・じゃぱん 日本美術の馬 (馬の博物館)

馬の博物館所蔵の近世〜明治期の,主に掛幅・巻子本の絵画を集めた展覧会です.雲谷派や土佐派も出ていますが,江戸狩野のものが中心.別室では近・現代の作品を集めた展示も.
雲谷等顔《馬図》や久隅守景《人見四郎図》あたりがお目当てでしたが,筆者不詳《早馬の図》(1幅・紙本着色)や筆者不詳《七段之馬図》(1巻・紙本墨画淡彩)がおもしろかった.両図とも首をまっすぐ前方にのばして疾走する馬の姿が描かれており,その姿が印象的.馬は疾駆しているというのに,乗り手の方は,今の競馬のジョッキーのような姿勢ではなくて,ごく普通に鞍に座っていて,これがちょっと変だったりして.
ひょっとしたら久隅守景《賀茂競馬図屏風》が出ていないかと心の隅で期待していたのですが,今回の展示では屏風は狩野栄信《野馬図屏風》(6曲1双・紙本金地墨画・中屏風)だけでした.
この他に秋をモチーフにした装飾の鞍なども出ていました.
【メモ】馬の博物館 会期:2005.10/1〜11/27 →展示リスト