かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 建仁寺開山堂

続いて,建仁寺開山堂を拝観しました.こちらも.「第40回 京の冬の旅」での特別公開です.
開山堂は栄西墓所で,現在の開山堂の建物は明治17年(1884)に建てられたもの.礼堂と相の間,祠堂によって構成され,中央奥には栄西禅師像と開基である源頼家像が安置されています.また,楼門の宝陀閣は江戸中期のもので,これは鳴滝の妙光寺からの移築したものだそうです.宝陀閣から開山堂に続く石畳の上は建仁寺の住持しか歩いてはいけないのだとか.客殿(方丈)は妙心寺塔頭,玉竜院から明治10年(1877)に移築されたもので,室中・仏間・上間一の間・下間二の間・下間一の間・室外の杉戸絵などの障壁画があります.
今回の私のお目当てはこの客殿の障壁画で,実際に見ることのできたのは南側の3室といくつかの杉戸絵.このうち,杉戸絵以外のものについては,いずれも部屋の外からのぞきこむ形での観覧でした.
    北
  A│B│C
西─────東
  D│E│F
    南
A〜C.未見
D.下間二の間 原在中《白梅群禽図》紙本着色 ※下記参考文献に東側4面の図版あり.
E.室中 加藤文麗《龍虎図》紙本墨画
F.上間二の間 原在中《松鶴波図》紙本着色
いずれもちょっとあっさりとした印象でした.(どちらかというとこってりした方が好きなもので...)
それから,開山堂にはトイレがないので,ご注意のほど.
【メモ】「第40回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開」 期間:2006.1/14〜3/19 (社)京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/
【参考文献】『京都画壇の一九世紀 2 文化・文政期 』(思文閣出版,1994.10)