かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 妙心寺春光院

続いて,同じ妙心寺塔頭である春光院の障壁画を見ました.やはり「第40回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開」によるものです.
春光院は,豊臣秀吉の家臣,堀尾吉晴がその長子の菩提を弔うために天正18年(1590)に創建したもの.春光院も方丈障壁画の観覧はいずれも部屋の外からのぞき込む形で,見ることのできたのは以下のとおりになります.
    北
  A│B│C
西─────東
  D│E│F
    南
A.[上間一の間] 《太公望図》紙本金地着色 ※狩野山楽の屏風の太公望のように,凶悪な顔!?のじいさんではなく,意外と普通でした.
B.仏間 未見
C.[下間一の間] ※傷みの激しい水墨山水図.詳細わからず.
D.[上間二の間] 《花鳥図》紙本金地着色 ※「(第40回)京の冬の旅」のパンフレット表紙に使われている”松に雉”図は,この室の東側の襖絵です(南から2面目).また,「冬の京の旅」(JR東海?)のポスター,”襖を開けるおじさん”ヴァージョンの撮影場所はこの室です.北側の襖に描かれた白い鳥は鳳凰だそうですが...そうなのかな〜.う〜ん.室外からは細部が見えないや...ちぇっ.→今日,駅でB倍のポスターが貼ってあったので,じっくり鑑賞してきました.あきらかに鳳凰じゃないですね.金鶏鳥かな?白雉?それとも白かん(「閑」に「鳥」)?[2006.2/22補記]
E.室中 《月雁図》紙本金地着色
F.[下間二の間] 《琴棋書画図》紙本金地着色
方丈障壁画は狩野永岳筆ということになっていましたが,正確には「幕末期の京狩野による」というところらしいです.確かに岩の描き方とか,永岳にくらべるとごくごく普通かも.
この他には,神道式という方丈南庭の「さざれ石の庭」や,方丈西庭の「常盤の庭」などを見学.そうそう,方丈の東側に釣ってあった「南蛮寺の鐘」も興味深かったですね.
【メモ】「第40回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開」 期間:2006.1/14〜3/19 (社)京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/