かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 幕末明治の銅版画 −玄々堂と春燈斎を中心に− (天理ギャラリー)

江戸末の天保から明治にかけて,主に京都で活動した銅版画家たちの仕事ぶりを紹介する展覧会です.玄々堂の初代(松本保居),二代(松田緑山)とその門弟一派,さらにその門弟の一人である岡田春燈斎とその弟子たちの作品が展示してありました.
その多くが京や大坂の名所を描いたごくごく小さなサイズの銅版画で,実に細かい仕事ぶりがとてもおもしろかった.それにしても,三十三間堂とかの建物とそこに群れ集う人々の縮尺がずいぶん違っていて...奇妙な感じ.それから昔とあるところでお世話になった(!?)石田有年『都の魁』(明治16年[1883]刊)に再会したのもうれしかったですね.これは京都の買い物案内,レストランガイドで,銅版画による挿絵がおもしろい.ちょうど「○万」のところが出ていました.この他,亜欧堂田善の銅版画をもとにした作品も出ていたりして,なかなか興味深かったです.
ちなみに,今年は「教祖百二十年祭」ということで,天理参考館天理図書館でいろいろとおもしろい展覧会をやる/やっているみたいです.機会があったら,立ち寄りたいと思います.
【メモ】天理ギャラリー http://www.sankokan.jp/exhibition/gallery/guide.html 2006.2/20〜4/1 >詳細(出品リストあり)