かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 新田次郎の文庫本    最近の更新:2011/12/16



押し入れの中をひっくり返していたら,新田次郎(1912〜1980)の文庫本がまとめて出てきました.以前,私の父親が読んでいたもので,中には私もずいぶん昔に読んだものもありました.なんだかちょっと懐かしい気もして,手にとってみたのですが,それがやぶ蛇という次第.そんなわけで,毎度のことながら,新田次郎の文庫本をリスト・アップしてみました.ぼちぼちと読み進めていく次第です.

新潮文庫

  1. 『縦走路』 S37.7/10 解説:小松伸六 ※長編.恋愛の平行四辺形を登山を絡めて描いた現代もの.初出は「新潮」S33.7〜11月号.  [2006.2/27了]
  2. 『強力伝・孤島』 S40.7/30 解説:小松伸六 ※短編集.「強力伝」「八甲田山」「凍傷」「おとし穴」「山犬物語」「孤島」を収録.  [2006.2/27了]
  3. 孤高の人』(上)・(下) ※長編.昭和初期の社会人登山家,”単独行の加藤文太郎”の生涯を描く.
  4. 『蒼氷・神々の岩壁』 S49.8/30 解説:福田宏年 ※長編「蒼氷」と短編「疲労凍死」「怪獣」「神々の岩壁」を収録.  [2006.3/1了]
  5. 『チンネの裁き・消えたシュプール S49.11/26 解説:荒正人 ※短編集.山岳ミステリー.「チンネの裁き」「錆びたピッケル」「新雪なだれ」「消えたシュプール」を収録.  [2006.3/2了]
  6. 『岩壁の掟・偽りの快晴』 S50.5/30 解説:大河内昭爾 ※長編「岩壁の掟」と短編「偽りの快晴」「薬師岳遭難」「クレバス」「翳りの山」「岩壁の九十九時間」を収録.  [2006.3/3了]
  7. 『火の島』 S51.5/30 解説:奥野健男 ※長編「火の島」と短編「毛髪湿度計」「ガラスと水銀」を収録.  [2006.3/4了]
  8. 『栄光の岩壁』(上)・(下) ※長編.
    • 『栄光の岩壁(上)』 S51.10/30  [2006.3/8了]
    • 『栄光の岩壁(下)』 S51.10/30 解説:森村誠一  [2006.3/16了]
  9. 『望郷』 S52.1/20 解説:山田智彦 ※長編「望郷」と短編「豆満江」「夕日」「七人の逃亡兵」「生き残った一人」「西沙島から蒸発した男」.第二次世界大戦終了後の外地からの帰還などの苦難を描いた作品集.  [2006.4/1了]
  10. 『先導者・赤い雪崩』 S52.8/30 解説:小松伸六 ※短編集.「先導者」「登りつめた岩壁」「蛾の山」「嘆きの氷河」「谷川岳幽の沢」「白い砂地」「赤い雪崩」「まぼろし雷鳥」を収録.山岳小説集.  [2006.3/5了]
  11. 『風雪の北鎌尾根・雷鳴』 S53.5/25 解説:大河内昭爾 ※短編集.「吉田の馬六」「霧の中」「寒冷前線」「三つの遭難碑」「古城」「雷鳴」「黒い雪の夢」「風雪の北鎌尾根」「モルゲンロート」「雨の北穂小屋」「牧草地の初雪」「チロルのコケモモ」「風が死んだ日」を収録.主に山岳小説を集める.  [2006.3/7了]
  12. 八甲田山死の彷徨』 S53.1/30 解説:山本健吉 ※長編.  [2006.4/5了]
  13. 『アイガー北壁・気象遭難』 S53.10/27 解説:近藤信行 ※短編集.「殉職」「山の鐘」「白い壁」「気象遭難」「ホテル氷河にて」「山雲の底が動く」「万太郎谷遭難」「仏壇の風」「氷雨」「アイガー北壁」「オデットという女」「魂の窓」「涸沢山荘にて」「凍った霧の夜に」.山岳小説集.  [2006.3/7了]
  14. 『アルプスの谷 アルプスの村』 S54.1/30 写真・「旅程と写真」(「あとがき」の一部):佐貫亦男 ※紀行.S36のヨーロッパ・アルプスの旅行の紀行文.  [2006.4/12了]
  15. 『銀嶺の人』(上)・(下) ※長編.
    • 『銀嶺の人(上)』 S54.5/25  [2006.4/6了]
    • 『銀嶺の人(下)』 S54.5/25 解説:近藤等  [2006.4/7了]
  16. 『梅雨将軍信長』 S54.11/25 解説:尾崎秀樹 ※中短編集.短編「梅雨将軍信長」「鳥人伝」「算士秘伝」「灯明堂物語」「時の日」「二十一万石の数学者」「女人禁制」「赤毛の司天台」と中編「隠密海を渡る」.主に科学者,技術者的人物を扱った時代小説を収める.  [2006.4/4了]
  17. 『氷原・非情のブリザード S55.4/25 解説:小松伸六 ※短編集.「氷原」「非情のブリザード」「火山群」「虹の人」「三つの石の物語」「神通川」「風の墓場」「春紫苑物語」「高原の憂鬱」.  [2006.4/12了]
  18. 『アラスカ物語』 S55.11/25 解説:尾崎秀樹 ※長編.フランク安田の生涯を描く書き下ろし長編「アラスカ物語」と「アラスカ取材紀行」を収録.  [2006.4/13了]
  19. 新田義貞』(上)・(下)× ※長編.歴史小説
    • 新田義貞(上)』 S56.11/25  [2006.5/1入手・2006.5/2了]
    • 新田義貞(下)』 S56.11/25 解説:尾崎秀樹  [2006.5/1入手・2006.5/3了]
  20. 『珊瑚』 S58.2/25 解説:大河内昭爾 ※長編.書き下ろし長編「珊瑚」と「珊瑚の島取材記」を収録.  [2006.4/14了]
  21. 『六合目の仇討』 S59.9/25 解説:尾崎秀樹 ※短編集.「六合目の仇討」「近藤富士」「関の小万」「生人形」「賄賂」「冬田の鶴」「指」「島名主」「伊賀越え」「太田道灌の最期」「仁田四郎忠常異聞」「意地ぬ出んじら」を収録.時代小説集.  [2006.4/15了]
  22. 『からかご大名』 S60.9/25 解説:尾崎秀樹 ※短編集.「からかご大名」「元寇秘話」「弾丸よけ竹束之介」「仏桑華」「首様」「異人二拾一人」「巴旦島漂流記」「絵島の日記」「駒ヶ岳開山」「諏訪二の丸騒動」.時代小説集.  [2006.4/17了]
  23. 『きびだんご侍』 S63.9/25 解説:尾崎秀樹 ※短編集.「豪雪に敗けた柴田勝家」「佐々成政北アルプス越え」「黍団子侍」「凶年の梟雄」「明智光秀の母」「妖尼」「最後の叛乱」.時代小説集.  [2006.4/27入手・2006.4/29了]

−文春文庫−

  1. 『富士山頂』 1974.7/25 解説:尾崎秀樹 ※長編.  [2006.4/21了]
  2. 武田信玄』全4巻○  →2005に新装版として再刊。
    1. 武田信玄 風の巻』 2005/04/10(新装版) 解説なし。 ※長編歴史小説。他に作者による「あとがき」を収録。  [2011/11/27入手・2011/12/06了]
    2. 武田信玄 林の巻』 2005/04/10(新装版) 解説なし。 ※長編歴史小説。他に作者による「あとがき」を収録。    [2011/12/06入手・2011/12/08了]
    3. 武田信玄 火の巻』 2005/05/10(新装版) 解説なし。 ※長編歴史小説。他に作者による「あとがき」を収録。    [2011/11/30入手・2011/12/11了]
    4. 武田信玄 山の巻』 2005/05/10(新装版) 解説なし。 ※長編歴史小説。他に作者による「あとがき」を収録。  [2011/11/30了・2011/12/16入手]
  3. 芙蓉の人 1975.5/25 解説:山本健吉 ※長編.他に作者による「あとがき」を収録.  [2007.3/29入手・2007.3/29了]
  4. 『永遠のためいき』 1975.12/25 解説:大河内昭爾 ※長編.  [2006.4/21了]
  5. 『三つの嶺』 1976.8/25 解説なし ※長編.  [2006.4/23了]
  6. 『岩の顔』 1976.11/25 解説なし ※短編集.「風が死んだ夜」「岩の顔」「新婚山行」「しごき」「黒い雪洞」「虻と神様」.山岳小説集.  [2006.4/24了]
  7. 槍ヶ岳開山』 1977.7/25 解説:武蔵野次郎 ※長編.  [2007.3/29入手・2007.3/31了]
  8. 昭和新山』×
  9. 『霧の子孫たち』 1978.3/25 解説:巌谷大四 ※長編.  [2006.4/25了]
  10. 『富士に死す』○
  11. 『冬山の掟』 1978.7/25 解説:福田宏年 ※短編集.「地獄への滑降」「霧の中で灯が揺れた」「遭難者」「冬山の掟」「遺書」「おかしな遭難」「霧迷い」「蔵王越え」「愛鷹山」「雪崩」.山岳小説集.  [2006.4/24了]
  12. 『ある町の高い煙突』×
  13. 『雪のチングルマ 1979.2/25 解説:近藤信行 ※短編集.「雪のチングルマ」「羽毛服」「コブシの花咲く頃」「春富士遭難」「赤い徽章」「真夜中の太陽」.山岳小説.  [2006.4/25了]
  14. 『怒濤の中に』 1979.7/25 解説:小松伸六 ※短編集.「航跡」「詩吟船長」「迷走台風」「砂丘の歌」「渦」「怒濤の中に」.海をモチーフとした初期短編を集める.  [2006.4/26了]
  15. 『犬橇使いの神様』  1979.10/25 解説:駒田信二 ※短編集.「犬橇使いの神様」「ラット サイン」「パパと云った少女」「生き残った一人」「マロニエに冬が来た」「野付牛の老尼」.  [2006.4/26了]
  16. 『雪の炎』 1980.3/25 解説:小松伸六 ※長編.山岳ミステリー風長編.  [2006.4/27了]
  17. 『怒る富士』(上)・(下) ※長編.富士山の宝永大噴火とその後の復興を担った代官,伊奈半左衛門忠順の苦闘を描いた歴史小説
    • 『怒る富士(上)』 1980.5/25  [2006.4/26入手・2006.4/27了]
    • 『怒る富士(下)』 1980.5/25 解説:古在由秀  [2006.4/26入手・2006.4/27了]
  18. 『武田三代』  1980.11/25 解説:安達征一郎 ※短編集.「信虎の最期」「異説 晴信初陣記」「消えた伊勢物語」「まぼろしの軍師」「孤高の武人」「火術師」「武田金山秘史」.  [2006.9/23入手・2006.9/25了]
  19. 劔岳〈点の記〉』 1981.1/25 解説:瓜生卓造 ※長編.書き下ろし長編「劔岳〈点の記〉」と取材記「越中劔岳を見詰めながら」を収録.明治末,劔岳に三角点を埋設した測量官柴崎芳太郎らの苦闘を描いた山岳小説.  [2006.4/29了]
  20. 『小笠原始末記』 1981.4/25 解説:林青梧 ※短編集.「増上寺焼討」「異人斬り」「小笠原始末記」「葉鶏頭」「訴人」「弱い奴」「旗本奴」「佐久間象山」「口」.時代小説集.  [2006.4/30了]
  21. 『陽炎』 1981.7/25 解説:大河内昭爾 ※短編集.「ぬけ参り」「筍茶屋」「信長の悪夢」「天狗火事」「着流し同心」「流された人形」「北条早雲秘録」「陽炎」.時代小説集.  [2006.5/1了]
  22. 『河童火事』×
  23. 『ラインの古城』 1982.2/25 解説(「ラインの古城」の思い出):藤原てい  ※短編集.「ラインの古城」「マグノリーの花の下で」「青きドナウの夢の旅」「カスターニーの実が落ちるころ」「山霧の告知」「熱雲」.主にヨーロッパを舞台にした短編を集める.  [2006.5/了]
  24. 『山が見ていた』 1983.2/25 解説:武蔵野次郎 ※短編集.「山靴」「沼」「石の家」「危険な実験」「十六歳の俳句」「ノブコの電話」「死亡勧誘員」「情事の記録」「エミの八回目の結婚」「七年前の顔」「おしゃべり窓」「執念」「黒い顔の男」「胡桃」「山が見ていた」.ミステリー,サスペンスを中心とした短編を集める.  [2006.5/16了]

講談社文庫−

  1. 『笛師』 S50.6/15 解説:巌谷大四 ※長編.連作短編3作による.他に島崎博編「年譜」(1975.5まで)を収録.  [2006.4/16了]
  2. 『風の中の瞳』 S51.7/15 解説:大河内昭爾 ※長編.YA.他に瑞木玲編「年譜」(1976.5まで)を収録.   [2006.4/24了]
  3. 『聖職の碑』 S55.12/15 解説:尾崎秀樹 ※長編.書き下ろし長編「聖職の碑」と「取材記・筆を執るまで」.他に瑞木尚編「年譜」を収録.  [2006.4/15了]
  4. 『風の遺産』 S56.7/15 解説:尾崎秀樹 ※長編.  [2006.4/20了]
  5. 『鷲ケ岳物語 S57.1/15 解説:尾崎秀樹 ※短編集.「鷲ヶ峰物語」「谷川岳春色」「万治の石仏」「『妙法寺記』原本の行方」「大地震の生霊」.  [2006.4/17了]
  6. 『密航船水安丸』 S57.5/15 解説:尾崎秀樹 ※長編.書き下ろし長編「密航船水安丸」と「取材記 黄金色のカナダ」を収録.カナダの開拓に生涯を捧げたアメリカ及甚,及川甚三郎の生涯を描く.  [2006.4/20了]
  7. 武田勝頼』全3巻 1983.3 →2009.に新装版として再刊.
    1. 武田勝頼(一)陽の巻』 2009/09/15  [2011/10/23入手・2011/10/25了]
    2. 武田勝頼(二)水の巻』 2009/09/15  [2011/10/03入手・2011/10/29了]
    3. 武田勝頼(三)空の巻』 2009/09/15 解説:清原康正  [2011/10/03入手・2011/11/01了]

−中公文庫−

  1. 『海流』×
  2. 桜島 S50.5/10 解説:奥野健男 ※短編集.「桜島」「神通川」「北方領土」を収録.ドキュメンタリー小説を集める.  [2006.5/31了]
  3. 赤毛の司天台』×

光文社文庫

  1. 『白い花が好きだ』×
  2. 『小説に書かなかった話』× ※エッセイ。 [2011/11/04入手] 
  3. 『空を翔ける影』×

−文庫本未収録−

  • 『孤愁』文藝春秋→『孤愁 サウダーデ』(上)(下) 毎日新聞社
  • 『小説に書けなかった自伝』 新潮社


  • 2006.5/3 新潮文庫新田次郎本を読み終わりました.『新田義貞(上)・(下)』と『きびだんご侍』は架蔵していなかったのですが,わりとすんなり古本屋で見つけることができました.
  • 2006.5/31 手持ちの新田次郎の文庫本が一応,読み終わりました.これからは本を集めつつ,ぼちぼちと読み進めていきます.
  • 2006.9/23 久しぶりに1冊入手.文春文庫『武田三代』を地下鉄赤塚ちかくの古本屋で見つけて,購入.
  • 2011/10/03 しばらく放置していましたが、新田次郎も再開しました。ぼちぼち読み進めます。
  • 2011/11/01 講談社文庫の新田次郎本が読み終わりました。次は文春文庫をなんとかしたいですね。