かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 佐倉・房総ゆかりの作家たち 新収蔵作品展  (佐倉市立美術館)

「浅井忠の図案と杉林古香」と「櫻井慶治の作品」の2部構成で,分量的には前者が3/2,後者が3/1ぐらい.
浅井忠の図案と杉林古香 浅井忠(1856〜1907)の晩年の図案家としての仕事と浅井忠の図案を多く漆器作品とした蒔絵師の杉林古香(1881〜1913)の仕事を中心とした展示.和の素材−大津絵もありました−をアール・ヌーヴォー化していく手並みがおもしろかったですね.浅井の図案(《鶏合せ》)と,杉林によるその図案の置目(《鶏合蒔絵箱置目》,「置目」は図案を作業用に透き写ししたもの.色・素材の指定や若干のデザイン変更などあり),さらに作品(《鶏合蒔絵箱》)というように図案から蒔絵作品までの流れがたどれるものもあり,これまた興味深かったです.また,京漆園(京都の漆芸家,図案家による図案研究会.1906年[明治39]結成)関連の図案−鹿子木孟郎や神坂雪佳らのもの−が見られたのもうれしいところでした.なお,パンフレット『佐倉市立美術館収蔵作品解説 浅井忠の図案と杉林古香』(6P,100円)あり.
櫻井慶治の作品 櫻井慶治(1919〜)は佐倉出身の洋画家.2004年佐倉市立美術館で開かれた個展を機会に寄贈された作品を中心とした展示でした.女性ヌード(油絵,水彩画)と風景画(油絵).
【メモ】佐倉市立美術館 2006.3/11〜4/23 無料