かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 花鳥 −愛でる心、彩る技 〈若冲を中心に〉 第2期  (三の丸尚蔵館)

本日対面の《動植綵絵》は次の6点.

  • 《雪中鴛鴦図》
  • 《梅花皓月図》
  • 《梅花群鶴図》
  • 《棕櫚雄鶏図》
  • 《桃花小禽図》
  • 《菊花流水図》

いずれもたいへんよろしい.図録などで見知っている作品を実物で改めて見ても割とぐっとくることが少ないんですが,《動植綵絵》はそういうことがないですね.こうして実物の前に立ってみると,実物ならではの生々しさが強烈に感じられます.う〜ん.
それから,図版を見て気になったのですが(実物を見ているときには全然気づかず[苦笑]),《梅花群鶴図》に描かれている鶴って,いったい何羽なんでしょう? 5羽なんだと思いますが,足が11本あるような...
第2期の隠しテーマは「鶴」らしく,上記の若冲画の他にも《群鶴図屏風》,狩野探信《松薔薇に鶴・竹梅に鶴図》,円山応挙《双鶴図》などが出ていました.
《群鶴図屏風》(筆者不詳)は意匠化したナベツルの群(右隻に19羽,左隻に8羽)を描いた6曲1双の金地屏風(中屏風).パターン化したナベツルの画面配置がおもしろかったです.いい感じでリズムが出ていました.《動植綵絵》がなかったら,これが一押し.ま,《動植綵絵》とは対極的なものですが.
第1期に続いて展示の市橋長昭編,桜井雪鮮画《花譜》.今回は「続・下」と「又続」からそれぞれ2面出ていました.描かれている桜の葉を見ていると,なんだか桜餅用に塩漬けされたような色合いに見えてしまって...それって,私だけ? でしょうねえ...
【メモ】三の丸尚蔵館 2006.3/25〜9/10(全5期のうち,第2期は2006.4/29〜5/28) 無料