かけらを集める(仮)。

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 ポップアート 1960's→2000's リキテンスタイン、ウォーホルから最新の若手まで  (損保ジャパン東郷青児美術館)

60年代のアンディ・ウォーホルとロイ・リキテンスタインに始まり,ミニマリズムやグラフィティなどを経つつ,現在活躍中の若手まで,ポップアートの広がりを追う展覧会です.展示作品はアメリカ現代美術作品を継続的に収集している企業コレクション「ミスミコレクション」によるものでした.
リキテンスタインはマンガによる作品しか知らなかったのですが(どこの常設展でもマンガばっかりですからね),今回それ以外の抽象的な作風の版画を見られたのがよかったです.
また,いちばん興味深かったのは,ヴィック・ムーニーズ Vik Muniz の作品.例えば,《オランピア(チョコレートの絵画)》(2000)は,マネの《オランピア》をチョコレートで(!?)で模写した絵画をさらに写真で撮した作品.もとのチョコレート絵画は破棄され,いわば二次的な製作物が作品として残る,という仕組み.原作とコピーの関係をもう一ひねりした上で,その構造を露わに提示しているのがおもしろい.同様の手法の作品が他にも数種出ていました.
この他では,マリーナ・カボス Marina Kappos やデヴィッド・ラシャペル David LaChapelle らの作品が印象に残りました.
なお,この日は開館30周年記念ということで,無料で見ることができました.多謝.
【メモ】損保ジャパン東郷青児美術館 2006.7/8〜9/3