かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

本日の梗概

  1. 「大坂慕情 なにわ四条派の系譜」[前期]  (芦屋市立美術博物館 2006.10/7〜11/19[前期10/7〜10/29・後期10/31〜11/19])
  2. 船場建築祭 近代建築の創造的活用と大阪再生」  (主催:船場アートカフェ 2006.11/7)
    • 「伏見ビル×服部茂樹[graf]+花村周寛」
    • 「芝川ビル×森洋久+カミス」
    • 「北野家住宅×山口晃
  3. 奈良国立博物館・平常展(本館の彫刻のみ)
  4. 「天才と奇才の子弟 応挙と芦雪」[前期]  (奈良県立美術館 2006.10/7〜12/3[前期10/7〜11/5・後期11/7〜12/3])

この日は大阪→芦屋→大阪→奈良→大阪と移動.移動が多く,あまり,効率はよくなかったかも.メシ食う時間もなかったし...
「大坂慕情」展は大坂で活躍した四条派の絵師/画家の作品を集めた展覧会.総出品数は115点.このうちの半分ぐらいが前期・後期で展示替えになるようです.西山芳園,完瑛親子の作品が1室をとって紹介してあるほか,長谷川小信の立版古や渡辺祥益に学んだ小出楢重(出品数が30点強といちばん多いのは反則!?)なども展示.数点出ていた大坂の名所図や小出楢重《めでたき風景》(紙本着色・6曲1隻)あたりが印象に残りました.リーフレット(4P.100円)あり.アンケートを書いたら,もらえました(部数限定).
船場建築祭」は前日に国立国際美術館でちらしを入手し,おもしろそうなので,急遽立ち寄ることにしたものです.大阪船場にある4つの近代建築(綿業会館,北野家住宅,伏見ビル,芝川ビル)を会場にインスタレーションや展示,演奏会,パフォーマンスを行うもので,時間の都合もあり,今回は伏見ビル,芝川ビル,北野家住宅の3箇所を訪ねました.北野家住宅は予約制だったのですが,無事に入れてもらうことができました.感謝.伏見ビルの花村周寛による苔などの植物を使ったインスタレーション,芝川ビルのマヤ・インカ文明風の装飾デザイン,そして,なんと言っても北野家住宅の山口晃作品などが印象に残りました.北野家住宅の2階で丈の低い箪笥の上に古い道具類がずらっと並べてあったのや,また,3階で古い人形がちょこんと座っていたりしたのは山口晃によるインスタレーションだったのかしら?
近鉄奈良駅に着くと,激しいにわか雨.この中を徒歩で奈良博へ.奈良国立博物館では平常展を観覧.といっても,新館は例の正倉院展の準備で閉まっていて,観覧できたのは本館のみ.
続いて,本日のメインイベントの「応挙と芦雪」展.応挙と芦雪の同じモチーフの作品を並べてみる,というのがテーマ.それから,あまり公開されたことのない作品が出ているのもポイントですね.作品は会場にゆったりと展示してありました.タイトル,員数,所蔵先などの基本情報のキャプションのみで,作品解説の類は一切なし(ただし,イヤホンガイドあり).順路が作品を左から右へ動くようになっているところも多かったのですが,これは会場が空いていたので苦になりませんでした.作品は前期・後期で総入れ替えですが(サイトに一覧あり),他にも巻物の巻き替えが適宜あるようです(詳細は不明).正直なところ,ちょっと出し惜しみ...という感じなきにしもあらず.まあ,そこはそれ,応挙に蘆雪ですから,おもしろかったのですが...カタログ(P174.図版オールカラー.2000円.応挙《七難七福図巻》の図版は部分図のみ掲載.チェッ)