特集陳列「写楽」 (東京国立博物館・本館・10室)
11月といえば,江戸歌舞伎の世界では顔見世月である.そんなこともあって,東博の10室(浮世絵)では役者絵による顔見世として写楽の役者絵が小特集されていた.展示は写楽第1期作品28作の中から20作.なかなかの見応え.
写楽の第1期作品は寛政6年(1794)5月に江戸三座で上演された芝居に取材している.いずれも黒雲母刷の大判役者大首絵で,役者一人を描いた一人大首絵と二人を描いた二人大首絵がある.以下,手元にある諸書を参考に写楽第1期28作を芝居(狂言)別にリストアップしておく.なお,作品名には表記も含め若干の揺れがあるようだが,今回のものはあまり厳密なものではない.あしからず.