かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

Filament Orchestra[昼の部](世田谷パブリックシアター)

http://www.setenv.net/event/filaments_orchestra/

※終演時の位置(記憶あやふや)
3F    佐藤芳明:アコーディオン  大口俊輔:アコーディオン

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2F              石川高:笙

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1F    高良久美子:パーカッション  坂田学:ドラム、パーカッション、他
     大友良英:ギター、他     勝井祐二:バイオリン
               さや(テニスコーツ):ヴォーカル、他
     植野隆司(テニスコーツ):ギター   Sachiko M:sinewaves

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               舞台(客席)
※客席(演奏位置)にスピーカーが数本立てられていた。

当たり前のことなのだが、演奏される音はそれぞれ「個」、つまり元来はばらばらである。しかし、それらの「個」は、時にいくつかが寄り添い、組み合わさり、「アンサンブル」にもなる。そして、それは美しくもあり、不思議でもあり、ファニーでもある。そういったことを改めて感じさせられた1時間だった。
世田谷パブリックシアターの舞台の上に客席を設えられ、逆に通常の客席で演奏が行われる。客電が溶暗すると、暗闇の中を演奏者は、場所を移動しながら、時に立ち止まり、音を奏でる(機材の都合で、定位置で演奏するものもいる。部分的には移動可能な楽器により演奏していた模様)。演奏者が移動用につけた小さなライトがまたたく(指揮、あるいは何かの合図にも使われていたか?)。さまざまな楽器の音、や(さやの)声が、左右・上下から聞こえてくる。1時間のうちには、ばらばらに聴こえた音が、いくつか結びつき、寄り添うようメロディーを奏でたり、ほどけてまたばらばらになっていったりする。独り言がいつの間にか対話に、さらに数人での会話になり、そして、一人減り二人減り、またもとの独り言になっていく、そんな感じか。音/声は沈黙をはさみつつあちこちから聞こえてくる。
1時間の最後は、客席の壁面のライトがうっすらと点灯、また客電(この場合は演奏家たちのいる舞台になるのだが)が徐々に明るくになるにつれて、演奏者たち全員によるドローンの音量が大きくなっていく。と、ぱっと客電が消え、音も止む。そこで演奏は終了。
全くの即興ということではなく、写真楽譜があったようだが、実際にどのような仕組み/ルールで音が出されていたかは、最後のパートを除き、よくわからなかった。聞こえるものがすべて。それでOKなのだが、やはり、気にはなる。
今回のFilament Orchestraは、2008年のYCAMでのサウンドインスタレーション「filaments」をベースに作られたそうだが、他に、本郷の教会や、東京国立近代美術館などでのアンサンブルズの成果がうまく活かされていたと思う。
さらには、光の点滅と音/音響のありようからは生西康典、掛川康典、永戸鉄也、Filamentによる「Dark Room Filled with Light」を、音の聴こえからは生西康典「おかえりなさい、うた」を連想した。