かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

カフカ鼾(スーパーデラックス)

約1時間のセットを2セット。
(向かって左から)石橋英子[p, key, effect]、山本達久[dr, perc, effect with piezo mic]、ジム・オルーク[EMS synti AKS , effect]

寒さに配慮して、15分早く開場。
会場には、3人各自によるループが流れている。向かって左側から、石橋によるオルガン音のループ、山本達久による波の音のようなピエゾマイクを使って作ったループ、右からJOのAKSによるループが流れている。
1stセット ループから途切れることなく演奏が始まる。最初のセットは、アナログ電子音響トリオといった演奏。寄せては返す波のように3者によるダークな演奏/ループがうねり、響き、変容し、やがて、静まる、その繰り返しだが、そのダイナミズムは並々ではない。約1時間。
幕間には、山本と石橋の幕切れ近くに作ったループがそのまま流れている。
2ndセット いったん、音を止めてから、改めて演奏がスタート。後半は、ループを隠し味的な使用で、ピアノや主にオルガン音のキーボード、ドラムスの実際の演奏と、アナログシンセの太い音によって、音楽が組み立てられる。おもしろいのは、ジムによる奇妙な、ユニークな音/フレーズの提示。フレーズがしばし響くと、それがおもむろに変容していく。ジムや石橋の織り上げたレイヤーの上を、山本のドラムが軽やかに踊るさまが楽しい。約1時間。
来場者特典のCD-Rは、「特典CDRは三人が各々作った数種のアンビエントループを再構築した電子音楽」。