かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

大分/国東半島(第2日)

大分駅(貸切バス駐車場)→三ノ宮景(車窓)→熊野磨崖仏→田染荘→富貴寺/旅庵蕗薹(昼食)→真玉プロジェクト→岐部プロジェクト→並石プロジェクト→大分駅

この日は雨がちの予報だったが、幸いなことに1度も降られなかった。
朝、大分駅でバスに乗車し、大分空港を経由して、国道34号線を豊後高田方面へ。途中、車窓で、田染(たしぶ)三ノ宮八幡宮付近、いわゆる三ノ宮の景をバス車窓から観覧。高くそそり立つ岩壁が連なっている。雲谷派の屏風絵に出てくる高く切り立つ岩壁を観ると、誇張されたフィクションの感を強く感じてしまうのだが、こうした景色を見ると、それは実景をある程度反映したものであることがわかって、おもしろい。
その後、いったん34号を逸れて、真木大堂(まきおおどう。前回国東半島に来た際に観光)前を曲がり、665号を熊野磨崖仏に向かう。熊野磨崖仏観覧(ここも前回も観光)。次に、665号から道を逸れ、田染荘(たしぶのしょう。ここは初めて)小崎保存地区へ。ここで短時間の観覧。古代の田園がそのまま残されている景観が素晴らしい。665号経由で、富貴寺へ。ここで、昼食。富貴寺横の旅庵蕗薹という店で、手打ちそばが名物とのこと。店内も明るく、品数の多い精進料理もおいしかった。その後、富貴寺を観覧(ここも前回観光)。交通費+食事+拝観料込みで、4000円というのはかなり安いなと(行政の助成があるのかも)。ここまで、バスの同乗解説員ではなく、土地の古老の方が解説を担当。たっぷりではあったが、とてもいい解説だった。
富貴寺から665号から34号で、豊後高田を経由して、213号を通り、真玉プロジェクト。日本一の夕景という真玉海岸が美しい。ここまで、進行が遅れ、当初予定の1時間の観覧時間が30分に短縮される。チームラボ作品(映像インスタレーション)は1時間サイクルで、当初1時間の予定だったのだが、その時間を削られ、そもそも作品観覧に来たというのにと少し腹が立つ。しかも、不要な解説で時間を無駄にされ...
その後、海沿いの213を進み、香々地、伊美を通り、昨日に続き、岐部プロジェクトへ。滞在は60分の予定だが、ここも時間を削られる。川俣正作品とペトロ・カスイ岐部公園。ここの土地の方にとても内容のある解説をしていただく。ペトロ・カスイ岐部のことは今回初めて知った。公園内に、舟越保武によるペトロ・カスイ岐部像があり、なかなか見応えがあるのだが、キャプションの「東京藝術大学名誉教授云々」とあるのに、ややしらけてしまう。隣接の国見ふるさと展示館内で石川直樹の国東を取材した写真展も行われているのだが、観覧は省略された(個人的には、昨日のツアー中に観ているので、一応問題なし、だが...)。
いったん伊美方面へ戻り、31号線、29号線を経て、並石(なめし)プロジェクトへ。大分夕闇が迫ってきた。ここは、ありがたいことに、時間はカットされず、1時間の滞在。並石ダムの周辺。ダム湖の周囲が遊歩道に整備してある。奇妙な形をした岩峰の連なりが遠望できる。山々はやや色づいているが、それほどでもない。これは紅葉の時期に来たら、さぞかし素晴らしい景観だろう。ダム下流の里も遠望できる。こんなところでのんびり生活できたら、というのは都会人のありがちな感傷か。プロジェクトには、サイトスペシフィックな作品を地元の方々との協力で創るのみならず、こうして作品を観覧に来た者に、その土地の魅力、景観、歴史、人を再発見させることも目的なのだなとも。
29号線を国東方面へ。大分空港、別府を経由して、大分駅。19:50頃。スケジュールより1時間ぐらい早く到着。駅前のホテルに戻り、荷物を置いてから、食事に出る。昨日、見つけた気になる洋食屋に入る。五車堂という名前で、カウンターに座り、五車堂ランチというのを食らう。とんかつ、バーベキュー2本、盛り合わせのサラダ、コーンスープに皿に盛られたごはん。食べ応えあり。特に、ごはんの量が多く、これは学生街の食堂だなと。
コンビニで明日の朝食にパンを購入し、ホテルに戻る。不要な荷物を宅急便にまとめ、送り返すなど。