かけらを集める(仮)。

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「笑う美術」、所蔵作品展(茨城県立近代美術館)

企画展「笑う美術」
所蔵作品展「日本の近代美術と茨城の作家たち? 「命のぬくもり」」(展示室1)
所蔵作品展「日本の近代美術と茨城の作家たち 「輝け!男たち」」(展示室2)

近世からひもとき、近代・現代美術作品の中から笑いを描いた作品、観客の口元をほころばせるような作品を集めた展覧会。
近世は白隠、仙突や若冲歴博所蔵《伏見人形図》)など。茨城県立近代美術館という場所柄か、小川芋銭(茨城はゆかりの地でもあり、所蔵作品も多い)の作品が多い。現代美術方面では、山口晃滋賀県美《厩圖2004》、初期の百貨店図の他、澱エンナーレ作品も2件出ていた。初期の百貨店圖は、三越以前のもので(ひょっとして、この百貨店図があって、三越からの発注があったのかな?)、登場人物やギミックが少なく、後の百貨店圖や似た趣向の作品のプロトタイプ的なものといっていいか。他に木村太陽や福田美蘭の古美術系の作品など。
全体的に、爆笑というよりも、おもわず微笑んでしまうような作品が多く、なかなか楽しい展示だった。