かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

小松・金沢

小松空港安宅の関宮本三郎美術館→小松市立博物館→小松市立本陣記念美術館→小松駅金沢駅金沢21世紀美術館

久しぶりに金沢に行ってみることにした。いちばんのお目当ては、金沢21世紀美術館で開催されている「われらの時代:ポスト工業化社会の美術」。金沢に行くのは、京都にいた頃以来だから5年ぶりぐらいか。噂に聞く北陸新幹線の開業でどれくらい変わっているか、変わっていないか、も気になるところ。
さて、相変わらずの寝不足のまま、最寄り5:50発のバスで羽田空港へ向かう。特に支障もなく、定刻に羽田空港T1に到着。保安検査を済ませ、出発ロビーで搭乗待ち。持参の『Girl In A Band』の続きを読む。
出発15分前に搭乗開始。機体は、767-300で「JAL SKY NEXT」仕様。よく乗るLCCに比べると、普通席とはいえ、乗り心地がいい。とはいっても、羽田→小松間のフライト時間は40分そこそこなので、乗り心地を楽しむ時間もあらばこそ、なのだが。
今回は、阪急交通社のツアーを利用した。空港までの往復の交通費が別途かかるにしても、往復の飛行機+ホテル一泊で(平日価格だが)18,000円は予想外に安かった。これも、ある意味、北陸新幹線開通効果だったのだろうか?
寝不足でぼーっとしていたのだが、(LCCにはない)ドリンクサービスでコーヒーが飲めたので、助かる。多少は目が覚めてきた。往復窓側の席で、夜間の帰りはともかく、早朝出発の行きは、窓外の景色を楽しむことができた。特に能登半島上空から着陸するまでの10分ほどは、楽しかった。何度も地図上で確かめていた空港近くの光景、上空から見た安宅の関あたりの松林がなかなか美しかった。安宅の関は、空港からの交通の手段がほとんどなく、何度もシミュレーションした上で、結局行くことをあきらめていたのだが、この光景を目にして気が変わり、小松市駅直行の予定を変更して、安宅の関へ行ってみることにした次第。
8:55に着陸。9:00過ぎに飛行機を降りる。小松空港から安宅の関へは、タクシーか、あるいは徒歩でしか行く方法がないのだが(1メーターぐらいなので、タクシーでもいいのだが)※、ここは歩いて行くことにする。小松市はどうも安宅の関を舞台にした歌舞伎「勧進帳」を売りにしているらしく、「勧進帳」の弁慶や義経の像を要所要所で見かけた(弁慶をモデルにしたカブッキーというゆるキャラもいる)。空港の入口付近にも、弁慶や義経の像が設置されていた。
小松空港小松駅のバスで、浮柳というバス停で降り、浮柳から安宅の関(バス停は関址前)方面のバスに乗り継ぐ、という手もあるが、なにせ、安宅の関方面に向かうバスは本数が少ないので、現実的ではない。


さて、小松空港から安宅の関までは、徒歩で約40分かかった。途中、田んぼの真ん中の道を歩いたりで、なかなかおもしろかったが、寝不足で少々きつい。雨が降っていなくてよかった。空港を離れても、自衛隊のジェット戦闘機の爆音がものすごい。空を探しても、機影は見当たらない。
安宅の関は、観光スポットになっていて、観光施設なども整備されており、定期観光バスも訪れるようだが、この日は閑散としていた。徒歩での移動が思ったよりも時間がかかり、また、バス停の位置がどこだかわからず、そのことが気にかかったこともあり、のんびり見学というわけにもいかなかった(それほど残念ではないが)。なにせ安宅の関(最寄りバス停は「関址前」)から小松駅までのバスは、本数が少なく、2時間に1本ほど。関址前10:10発に乗り損ねると次は2時間以上待つことになるのだから。グーグルマップの力を借り、バス停も無事に見つかり、予定の10:10発のバスに乗車できた。10分ほどで、小松駅に到着。
小松駅のコインロッカーに荷物を預け、身軽になったところで、少し街中を歩いてみることにした。「こまつミュージアム・パス」(一週間券500円と年間券1500円の2種あり)という博物館・美術館の観覧パスを利用して、歩いて回れる範囲にある文化施設を回る。街中で、ところどころ目に付くのは、特徴ある町家で、これは「こまつ町家」と呼ばれ、市によって保存・活用が講じられているらしい。街中にぽつんぽつんとたたずむようにして建っているところもあり、町並み全体に町家が連なっているところもある。
▼こまつ町家情報バンク http://www.city.komatsu.lg.jp/4668.htm
そのこまつ町家を利用した展示施設、小松市立錦窯展示館に行ってみたのだが、臨時休館とのことで、中には入れなかった。さい先が悪い。続いて、宮本三郎美術館、さらに城趾(三の丸址)につくった芦城公園にある小松市立博物館、本陣美術館と見て回った。芦城公園内で「平和の塔」のシルエットが気になり、近づいてよく見ることにする。これは、明治期に建てられた忠魂碑で、戦後、平和の塔に名称が改められたとのこと。

駅前に戻って、軽く昼食を食らい、12:45発の金沢行に乗車。駅前のチケットショップで、小松・金沢間の回数券を売っていたので、これを購入。小松は塩焼きそばがちょっと有名とのことで、食べてみたかったが、店に行き当たらず、今回は駅にあったラーメン屋でラーメンを食らう。列車は、平日だが、下校する高校生たちが多く、少し混んでいた。13:20過ぎに金沢に到着。金沢駅は、新幹線のホームができたこと、駅の商業施設(土産物屋や飲食店)が一部変わっていたことなどが、前回来たときとの目だった違い。飲食店はこぎれいになって、その分、値上がりしている、というありがちのパターン。残念。
駅から歩いて5分ほどのホテルに行き、荷物を預け、再び駅前に戻り、バスで金沢21世紀美術館へ向かう。
金沢21世紀美術館
観覧後、脇のせせらぎ沿いに駅方面まで歩いて見る。確か、前に来たときも同じようなことをした記憶がある。その記憶をたどるように歩いて見る。

その時は、冬の日で、とうに日が暮れ、繁華街を抜けると、もう暗くて、あまり道筋の様子が見えてなかった気がしていたのだが、こうして日のあるうちに改めて歩いて見ると、道筋の様子がどことなく記憶の中にあるものとして見えてくるのが少し不思議だ。
駅前で食事をし、ホテルにチェックインする。この日、泊まったのはキャッスルイン金沢というホテル。施設は古いが、トイレの温水洗浄機とWI-FIは完備されていたので、合格点としよう。大浴場があったのもよかった。宵の口、ぐっすりと寝入り、ふと目が覚めたら、まだ24:00前で、それから寝付けないといういつものパターン。本を読むなど。