かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」[第2日]

[まつだい]
D061・草間彌生《花咲ける妻有》(2003)※再訪→D114・橘宣行《イエロースライダー》(2004)※再訪、他
D053・まつだい雪国農耕文化村センター[農舞台](2003)/D274・特別企画展「今日の限界芸術百選展」[キュレーション:福住廉](2015)→
D247・まつだい郷土資料館(2009)/D273・特別企画展・田中望「京につながる越後妻有郷」(2015)

予定では、ほくほく線十日町からまつだいに移動して、すぐに10:00発の周7のバスに乗るつもりだったが、前日の夜、ガイドブックを改めて見るに、まつだい農舞台(内)の展示が9:00オープンであることに気づき、そう言えば、パブリック・アート(野外放置!?)系の展示が多かったことも思い出し、少し早めに、まつだいに移動し、これらの展示を観ることにした。2日間バス利用で、十日町7:55発の8:04まつだい着の列車で移動し、9:00の開館までの小一時間、農舞台周辺の作品を観覧。9:00の開館とともに、中で開催の展示を観覧した。周辺の作品は、前回の2009年に来たときに一度観たものがほとんどで、「ああ、そうだったな」と回想モードで、汗にまみれて観覧した。ただ、時間的には、今回もすべて、どころか、半分ぐらいしか観ることはできなかったは、少し心残りだ。
10:00前に、まつだい駅の反対側に移動し、バスのりば前でバスが来るのを待つ。バスは中型バスで、利用者は6、7人。席も余裕があり、楽だったので助かった。なお、自販の類がほとんどないので、駅で飲料などを補給しておくことが肝要。

[周7・山平・奴奈川コース]
まつだい駅
①つんねの家(田野倉)/D328・アネット・メサジュ《つんねの家のスペクトル》(2015)※空き家P
②明後日新聞社(莇平)/D103・日比野克彦「明後日新聞社文化事業部」(2003)※廃校P→D268・日比野克彦《想像する家》(2012)※空き家P→D326・日比野克彦個展「アボリジニの神々たち」(2015・ギャラリー幸七)※空き家P→D327・中島佑太滞在制作(2015・スタジオ・タバコハウス)→
③ぶなが池植物公園(蒲生・ぶなが池)/D104・保科豊巳《ぶなが池植物公園「マザーツリー空中庭園」》(2003)→
④ドクターズ・ハウス(蒲生・旧室岡医院)/イ・ブル+スタジオ イ・ブル《ドクターズ・ハウス》(2015)※空き家P
⑤脱皮する家(星峠)/星峠の棚田→D143・鞍掛純一+日本大学芸術学部彫刻コース有志《脱皮する家》(2006)※空き家P→D215・鞍掛純一+日本大学芸術学部彫刻コース有志《コロッケハウス》(2009)※空き家P→D337・丸山純子《漂白花|水滴|空を見上げる》(2015)
⑥奴奈川キャンパス(室野)/D331・「奴奈川キャンパス」(2015)※廃校P→
まつだい駅

運転手さんの機転により、⑥で、星峠からの棚田を見たのだが(大地の芸術祭を機に一部復田したところあるとか)、これがとてもよかった。ただ、バス/タクシーの停車位置が決まっているためか、ビューポイントまで、10分強歩かなければならず、(歩くこと自体はいいのだが)他の展示を観る時間がやや不足気味になってしまった。《脱皮する家》《コロッケハウス》、あるいは丸山純子の展示、いずれもおもしろく、もっと時間をかけて見たかった(もともとの観覧時間でも足りないくらい)。また、団体行動ではないので、道に迷った人が出て出発時間が少し時間が遅れ、次の停車ポイント⑦はほとんど駆け足での観覧となってしまった。ということで、まつだい駅に戻ってきたのは、13:45頃で、慌ててトイレに行って、ペットボトルを補充して、周9のシャトルバスに乗った次第。

[周9・松代・松之山・津南シャトルバス]13:50にて、まつだい駅大地の芸術祭津南総合案内所
[周10・津南・上郷コース/2便・14:50発]
大地の芸術祭津南総合案内所→
①田中集落
M037・アン・ハミルトン《Air for Everyone》(2012)※空き家P→
②上野集落
M011・キム・クーハン(金九漢)《かささぎたちの家》(2004)※再訪→
M048・フィオナ・ウォン(黄麗貞)《恒河舎》(2015)
③マウンテンパーク津南/M005・栗村江利《再生》(2000)※再訪→M002・ゲオルギー・チャプカノフ《カモシカの家族》(2000)※再訪→M024・イ・ジェヒョ(李在孝)《0121-1110=109071》(2009)※再訪→M003・本間純《森》(2000)※再訪→
M0001・蔡國強《ドラゴン現代美術館》(2000)※再訪/M049・ピーター・ハッチンソン《Thrown Rope for Japan》(2015)
④アジアンインフォメーションセンター(上野・上野公民館)/M047・アジアン・インフォメーションセンター&カフェ(2012)、M026・グァン・ファイビン(管懐賓)《時を超える旅》(2009)
④穴山集落/M028・リン・シュンロン(林舜龍)《国境を越えて・山》(2009)→M050・リン・シュンロン(林舜龍)+ツァイスー劇団(差事劇団)《国境を越えて・村》(2015)→⑤足滝集落/M051・景山健《ここにおいて 津南の音》(2014)※ロングトレイル
M019・霜鳥健二《「記憶ー記録」足滝の人々》(2006〜2012)
⑥上郷グローブ座(上郷・旧上郷小学校)/M052・越後妻有「上郷グローブ座」(2015)※廃校P/M053・パオラ・ビヴィ《(題未定)》(2015)、M054・滝沢達史《時の殻》(2015)、M040・メシャック・ガバ《ミカドゲーム》(2012)
※ここで途中下車

[周9][周10]はジャンボタクシーだった。[周9]は乗車時は1名、途中で2名乗車。[周9]は5名(途中下車3名)。
④から⑤の移動がロングトレイルということで、歩いて移動したのだが、特に《国境を越えて・村》から《ここにおいて 津南の音》までや山道の下りが延々と続いて、膝的にはなかなかつらいものがあった。先行する(姿は見えない)女子中学生5人組の声を合わせた歌声が聞こえたり、信濃川の川音が樹間から聞こえたりと、なかなか楽しい道のりではあった。
この[周10]のバスは、丁寧に展示を観ることができた。が、時間はどうだったのだろう? ロングトレイルに疲れ切って(実際、山の下りがこたえて、膝にダメージ。かえって上りの方が楽ちんなのだが)、あまり気にしていなかった。17:00過ぎに上郷グローブ座に到着し、ここでサンプルを観劇するので、バスからは離脱。校舎入口を入ると音楽担当のUさんがいる。まあ、顔見知りなので会釈ぐらいは。その後、展示とプレパフォーマンスを観る。が、いささかへろへろ気味で、開場とともに客席に入って、休憩してしまう。
サンプル終演後は、チラシに書いてあった時間をたよりに、JR飯山線森宮野原駅まで歩き、19:39発で十日町まで戻るつもりだったが、劇団側で配慮で、スタッフの自動車で駅まで送ってもらえた。これは助かった。ふだんは利用者がほとんどいないと思われるのだが、この日だけは、10数人の観客がこの駅から電車に乗った。駅舎の上に明るい月が出ていた。