01.Phewは、電子音楽スタイルになってからも、ゆるやかにその演奏を変容させ続けている。今回観たセットの機材は、モジュラーシンセを中心としたものになっていた。いいか、わるいかは別として、以前のセットに比べ、音に異物感がなくなった気がする。より音楽的にまるくなったというか。もちろん演奏はこの人の唯一無二の世界観を描いた素晴らしいものだった。
02.文句なしにかっこよかった。それぞれ勝手に演奏しているようだが、相性は抜群という、なんともおかしな話だが。灰野さんはSGを中心に、ドラムパッドやフルート、さらに歌/声をところどころに挟みつつ、全編にわたって、空間現代の演奏にさまざまなかたちで侵犯/干渉するような演奏を展開。空間現代は、その演奏を受け、ひたすらタイトに、ストイックに、しかし、少しだけゆらぎつつもダイナミックな演奏を見せてくれた。