かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

静岡、浜松

  • 今回は18きっぷの残り1回分の利用を兼ねて、行きは18きっぷを使い、途中下車をしつつ、京都まで行き、翌日は京都でいくつか展覧会を観て、関空から飛行機で戻ってくる、というのがおおまかな日程。大きな目的はないが、強いて言えば、2日目に将軍塚に登ること。将軍塚青龍殿には、昨年春から吉岡徳仁の光庵が期間限定で展示されている。期間限定というから、てっきり展示は終了しているものと思っていたのだが、たまたままだ展示が続いていることを知り、将軍塚からの京都の眺めととともに、ぜひこの機会に観覧したいと思い、決行?した次第。幸いにも天気に恵まれ、無事に観覧することができた。ただ、案の定、膝が...
  • さて、最寄り始発で出発。東京駅5:46発沼津行き、沼津駅8:08発浜松行きと乗り継いで、9:00過ぎに最初の目的地の静岡駅に無事到着。東京駅、沼津駅とも乗り換えに時間がなく、けっこうきつい。沼津駅では、乗り継ぎ客を一応待ってくれるようだが、ホームが変わり、ラッシュ時で人も多いので、ちょっとめんどうだ。静岡駅南口22番乗り場から、9:25発登呂遺跡行きのしずてつバスに乗車。190円。しずてつは交通系ICカードの利用可。10分ほどの乗車で、登呂遺跡に到着。(22番乗り場発の石田街道を南下するバスはどれも「登呂遺跡入口」というバス停に停まるが、登呂遺跡までこのバス停からだと少し歩くことになる。)
  • 登呂遺跡は、オレらの時代には弥生時代の代表的な遺跡として歴史の教科書に載っていたが、今はどうなのかしら?復元された住居や倉庫が数棟立っており(遺跡発掘初期に復元された建物も近くに移築されている)、南側に登呂遺跡博物館と芹沢硑介美術館が並んで建っている。



  • 静岡市立芹沢硑介美術館「しあわせの色 たのしい模様」。本展は芹沢硑介の生誕120年記念展で、静岡市美術館との共同企画(2会場での開催)。芹沢硑介美術館では、年代順の構成で、いわゆる回顧展の趣き。メインは型紙を使った染色と、それに関わるデザインということになるのだが、こちらの会場では、油画やガラス絵などの周辺作品も展示されていた。文字の変形によるデザインなどもおもしろかったが、風景をデザインし、模様として着物の柄に使った《小川紙漉村紋着物》などに興味を引かれる。この美術館は、建築がなかなかユニークで、門を入るところから、出るまで、いろいろとおもしろい仕掛けがあり、楽しかった。機会があったら、再訪したい。

芹沢硑介美術館のエントランスへのアプローチ。素晴らしい。

  • あまり時間がないこともあり、今回は、隣接の登呂博物館は1Fの無料ゾーンをざっと観覧したのみで、11:21発のバスで、静岡駅に戻る。
  • 続いて、静岡市美術館「しあわせの色 たのしい模様」。こちらは、モチーフや技法、作品の種類によって展覧会をいくつかの章に分けて、構成。会場がひろいこともあって、展示自体は見やすくデザインされていた。
  • 2館を観て、タイトルにもある「色」に関わる解説がなく、残念(読み飛ばしたかもだが)。また、朝鮮民画との関わりについても触れられていない。このあたりどうなのか、ちょっと知りたかったのだが。
  • 2館観覧とのことで、スタンプラリーに参加したので、特典に紙挟みなどをいただく。静岡市美術館に先に行くと、静岡-登呂遺跡間の片道分のバス乗車券をくれたようなのだが、こちらはあまり大々的にはやっていなかったので、知らなかった。知っていたら、利用したのだが。
  • 時間が中途半端になったので、静岡での昼食はあきらめて、12:41発の浜松行きに乗車。14:00過ぎに浜松に到着。
  • 浜松では、浜松市楽器博物館を観覧。400円。世界各国の楽器と、一部にその楽器の演奏した音楽(音)と映像がつく展示。展示の楽器は手を触れることができないものの、別に触って音を出せるコーナーも少しあり、これはとてもよかった。鍵盤楽器、特にピアノの類が充実(B1F)、その歴史を、機構の変遷も含め、辿ることができ、とても興味深い。電子楽器(主にシンセだが)も展示。いじれないのがもどかしい笑



  • 結局、浜松でも中途半端な時間になり、やむなく駅で適当に天ぷらそば(400円。すごくまずい。ここ前にも入ってまずかったのを覚えていたのだが...)を食らい、京都へ向かう。浜松16:03→豊橋17:01快速→米原19:18→20:12京都。ここで18きっぷ最後の一片はお役目終了。地下鉄烏丸線に乗り換えて、四条で下車。210円。
  • ホテルまですぐなので、歩いたのだが、途中の定食屋で晩飯を食らおうとしたところ、券売機の前で中国人観光客の団体が盛りあがり、いつまでたっても、らちがあかないので、あきらめて、フレスコでお弁当を買って、ホテルで食らうという展開に(苦笑)。
  • 宿泊は、スマイルホテル京都四条(旧ホテルオークス京都四条)、正月明けの素泊まり格安プランで3700円。部屋は8Fで、とても静かで、適度に広く、設備の整った部屋だったが、Wi-Fiが機器をフロントで借りだして設置するタイプだったのが残念(セキュリティはいいのかもだが)。今回はめんどうなので、借りだしもせず、風呂に入って、早々に寝てしまう。