「夷酋列像 蝦夷地イメージをめぐる人・物・世界」、他(国立歴史民俗博物館)
総合展示の副室2室を使った特集展示として開催。したがって、昨秋観た北海道博物館での展示と比較して、小規模になっていたのだが、逆に内容が凝縮された分、わかりやすかった(というか、「歴博による」細部が明確になっていた)。
たとえば、ラッコの毛皮をめぐる文化/経済圏の件や、蝦夷錦をめぐる文化/経済圏の件など。また、最後に《夷酋列像》を閲覧できるデジタル高精細システムが自由に観られ、扱いやすくもあり、なかなかよかった。《夷酋列像》の画像/イメージでいえば、各像の耳/耳飾りのアップを11人分並べてみせるなどの、北海道展とは異なった画像の展示もあり、これまた興味深く観ることができた。
独自のリーフレットあり(8Pカラー。無料配布)。