かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

長崎

  • 6:30起床。7:00頃、出発。朝食つきではないので、観光通りまで歩いて、適当なところで適当な朝メシを食らう。豚汁定食330円。ちなみに、長崎市内には、チェーン店のコーヒーショップはたくさんあったが、チェーン店の牛丼屋、定食屋がほとんどなかった。
  • その後、そのまま、南方向へ道なりに歩く。新地中華街、福建通りなどを横切り、だんだんと道が上りになっていく。そして、そのまま、坂を上がっていくことにする。道の両側に家々が並び、なんだか迷路のような気もする。ときどき振り向いて、今来た道筋を確かめる。少しだけ息が切れる。たまたま登校時間と重なったせいか、大きなかばんを持った男子高校生が三々五々と坂を上がってきては、自分を追い抜いていく。さすがに息を切らすこともない。どうやら、彼らは、海星高校の学生さんたちのようだった。前回と同じように、本当は、ゆっくりと坂を下りたかったのだが、それはともかく、のぞみの一つは果たすことができた。

  • そのまま、オランダ坂通りを抜け、今度は坂を下り、路面電車の通り(大浦石橋通り)に出る。前回パスした孔子廟・中国歴代博物館に立ち寄るつもりだが、開館の8:30まで、まだ時間があるので、近くのコンビニでコーヒーを買って一休み。
  • 孔子廟・中国歴代博物館 600円。孔子廟の裏が博物館兼売店になっている。博物館では、孔子に関する展示や、陶磁器類他の展示。
  • 続いて、軍艦島ツアーの受付場所まで移動。今回、参加したのは、軍艦島コンシェルジェの企画・運営する軍艦島端島)上陸ツアー。先に言っておくと、ガイドの内容もよく、参加者を飽きさせない工夫が凝らされており、なかなかよかった。料金は、平日料金で3600円、それに端島の入場料300円(これは長崎市が徴収)を加えた、合計3900円だった。
  • 9:40に受け付け開始(集合時間は9:50)。受付が終わると、首にかける参加証がわたされる。乗船までは、待合室で軍艦島関連のビデオを観たり、グッズや土産物をチェックすることもできるが、席取りのために桟橋で待つこともできる。少し寒かったが、席取りで並んだ。今回、端島までの往復に乗る船はマーキュリー号というツアー用の船。スタッフに尋ねたところ、船の右側の座席がお奨めとあり、前方の右側の席に座る(確かに、右の窓側席がお奨め、だった)。もう少し暖かく、波が静かだったら、2F席(外)がお奨めなのだろうが、いかんせん寒いので、今回は1Fの船内席にした。10:00過ぎに乗船が始まり、定時の10:30に出港した。


  • 船には乗組員の他、ガイドと数名のスタッフが同行し、解説をはじめ、なにくれとなく世話を焼いてくれる。解説の内容も、ちょっと「近代」持ち上げすぎじゃないの、とか、ダークツーリズム方面が手薄では(島での炭鉱労働者のハードな生活などに触れてはいた)、とかは、さておいて、こなれた内容で、まあまあよくできていたかと思う。
  • 端島は、2015年に世界遺産に認定された「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」の構成資産の一つ(ちなみに、8エリア、11サイト、23構成資産で、構成されている)で、長崎市(長崎エリア)は8つの構成資産があり、本ツアー中にも紹介された(○印の箇所は、ツアー中に、海側から遠望できた。)
    1. 三菱造船所/第三船渠 ○ 現役とのこと。
    2. 三菱造船所/ジャイアント・カンチレバークレーン○ 同じく現役とのこと。
    3. 三菱造船所/旧木型場 現在、長崎造船所史料館として公開されている。
    4. 三菱造船所/占勝閣 迎賓館的な施設だが、現在は非公開だとか。
    5. 郄島炭鉱○
    6. 端島炭鉱○
    7. 小菅修船場跡○ 通称、ソロバンドック。私有地にあるとのことで、なかなかアクセスできないそうで、端島からの帰り道で、ほんのちらりと見えた(ような、見えないような)。
    8. 旧グラバー住宅
  • 端島への途中、世界遺産とは関係ないが、この他、やはり三菱造船所の香焼工場の巨大クレーン3基(吊り能力1200トン×1基、同600トン×2基)も紹介された。うち、1200トンのものは国内最大だとか。クレーンの中央部に三菱にロゴが白地に赤で入っているのだが、その白地の大きさがテニスコートほどもあるとのこと。
  • 女神大橋を過ぎ、外海に出ると、急に波が高くなる(女神大橋の橋脚の間に、端島はすっぽり収まるとのこと)。船酔いの防止の注意などあるものの、ちょっと油断すると気分が悪くなる。普通にしている分には大丈夫だったが、帰りにトイレに入ってら、とたんに気分が悪くなった。
  • 船は伊王島、郄島の東側を過ぎ、やがて、端島の東側へ。ひとわたり東側から端島の様子を観覧した後、西側へ向かう。西側は東側に輪をかけて波が荒い。ただ、幸いなことに、引き返すほどではなく、端島が最も軍艦らしく見えるポイントまで行くことができた(なんでも、第2次世界大戦中に戦艦と間違えられて、爆撃されたこともあるとか。爆弾は命中しなかったようだが)。


船窓から、端島の東側を撮るも、揺れがひどくて、かなりピンぼけ。
[
]同じく、西側から。確かに「軍艦」にしか見えない。

  • その後、再び、島の東側に戻り、ドルフィン桟橋で上陸する。軍艦島ツアーは数社が行っているが、長崎市により各社で上陸の時間配分が決められているとのことで、沖合で先に上陸しているツアーが戻ってくるのを少し待ち、11:30頃、いよいよ端島に上陸する。

  • 上陸後は、第1〜第3までの見学広場を移動しつつ、そこから建物(の廃墟)を観ながら、解説を受ける。スタッフが提示する当時の写真やさまざまなエピソードが興味深い。
  • 約50分ほどの滞在の後、長崎港へ戻る。帰りは一直線での戻りだが、船内では、じゃんけん大会?や宣伝、まとめのために、端島の紹介ヴィデオを観るなどして過ごす。13:00頃、下船。充実したツアーだった。
  • 船を下りてみると、なんだか地面が揺れているような気もするが、気を取り直して、次の目的地に向かう。大浦海岸通り駅から5号系統で公会堂前駅まで。120円(長崎ぶらぶらきっぷ)。ここから、歩いて、聖福寺へ。ちょっと迷ったが、無事に行き着く。




  • 長崎文化歴史博物館



  • 路面電車で、諏訪神社前から築町へ移動
  • 新地中華街で食事。ちょうど昼の営業と夜の営業の間で、間が悪く、多くの店は休憩中。いくつか開いていた店から江山楼(長崎中華街本店)で、ちゃんぽん(800円税別)と、メニューを見ていて食指の動いた春巻き(750円税別)を食らう。


  • 長崎県美術館 屋上庭園。
  • ホテルに戻り、早々に休む。例によって夜中に目が覚めるが、隣室の鼾に悩まされ、なかなか寝付けない。