かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

多治見市モザイクタイルミュージアム

藤森照信の新作、多治見市モザイクタイルミュージアムへ行ってきた。多治見駅からバスで20分弱。ミュージアムのある笠原町は2006年に多治見市に編入された、もともと窯業が盛んで、中でもタイル工場が多い町。その地場産業を歴史と現在を紹介するミュージアムとしてモザイクタイルミュージアムは新しく作られた。
ミュージアムは、4階建ての、藤森建築の特徴である藁入りの土壁で覆われた建物。外壁の装飾には、磁器の破片が使われている。細くうねったアプローチを歩いて、入口に向かうのだが、団体でも、一列になって歩かなくてはならない。その様子をオープン時かなにかの写真で見たけれど、これがなかなかユーモラスでいい感じ。行き着いた入口は、ミュージアムにしては、小さな、どこか山小屋か何かをイメージさせる木のドアで、ここから入る。入場料は300円で、年間パスポートもある。
エレベーターもあるが、やはり土壁で覆われた階段を上がり、まずは4Fに向かう。4Fは白タイルで統一された半オープンエアの展示空間で、主に笠原で採集されたモザイクタイル「作品」が展示されている(セレクトは藤森照信)。半オープンエアというのは、大きな円形の窓が開いているためで、文字通り風通しのいい、居心地のいい空間を演出していた(雨や嵐のときはどうするんだろう?排水などの設備もあったので、そのまま、なのかな)。3Fは、笠原のモザイクタイルの歴史を振り返る展示(映像もあり)。奧にはギャラリーがあり、今回は開館記念展の大巻伸嗣「Echoes Infinity 永遠なる物語」が開催中だった。2Fは、産業振興エリアということで、現在、流通しているタイル各種や試作品の展示場となっており、各種カタログ類の他に、担当コンシェルジェいて、さまざまな相談にものれるとのことだった。1Fには、受付の他、ワークショップルームやミュージアムショップ、スタッフルームなど。一渡り見て回ったが、細かいところまで、なかなか気の利いた、楽しいミュージアムだった。













1Fから2Fに上がる階段。

手すりにもタイルが使われている。



4Fの展示室


1Fのミュージアムショップの窓から
















バス停からミュージアムと反対方向を眺める。ひょっとして、この山のシルエットは?