かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

「松島瑞巌寺と伊達政宗」(三井記念美術館)

  • 東日本大震災復興祈念」「瑞巌寺国宝本堂平成大修理完成記念」「伊達政宗生誕450年記念」と、3つの記念を冠した特別展。
  • 目玉は、瑞巌寺五大堂の秘仏五大明王像の特別公開(本来は、33年ごとの公開。次回は2039年)。丸顔のふくよかな面貌。鑿痕の残った粗い仕上げ。同じく五大堂に祀られる不動明王三尊像も併せて公開されていた。この三尊のうちの、矜羯羅童子の面貌がとても現代的でおもしろい。
  • 本堂障壁画の一部も来ており、今回(後期)観覧できたのは、文王の間の障壁画、長谷川等胤《文王呂尚図襖絵》と、杉戸絵が2面。絵の具の剥落の激しいものだが、桜の花の胡粉盛り上げや、金雲の処理など、長谷川派らしい、くどい装飾性に溢れているとともに、狩野派とは異なった構図などがおもしろい。まあ、B級なんだけど。解説に配置図などがなく、少しわかりづらかったのは残念(配置図は、まあ、一応、こちらにhttp://d.hatena.ne.jp/pigmonm/20160507/p3)。