かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

ボーン・クリエイティブ・フェスティバル2017 スペシャル・コンサート(東京芸術劇場・コンサートホール)

01.デイヴィッド・シルヴィアン&藤倉大「Five Lines, The Last Days of December」 演奏:アンサンブル・ノマド(弦×4+管×1)
02.坂本龍一「tri」 演奏:アンサンブル・ノマドから3名[トライアングル] ※async収録曲。
03.武満徹 第4曲「秋庭歌」(『秋庭歌一具』より) 演奏:伶楽舎
04.「秋庭歌」ライブ・ミックス 演奏:ヤン・バング[electronics]、ニルス・ペッター・モルヴェル[tp]、藤倉大[electronics]
[休憩]
05.ブルーノ・マデルナ「ひとつの衛星のためのセレナータ」 演奏:アンサンブル・ノマド(フル)+伶楽舎+大友良英[eg]
06.大友良英「みらい」 演奏:アンサンブル・ノマド(フル)+大友良英[tt, eg]
07.坂本龍一藤倉大編曲)「thatness and thereness」 演奏:アンサンブル・ノマド
08.藤倉大「フルート協奏曲」 演奏:アンサンブル・ノマド、クレア・チェイス[各種fl]
※アーティスティック・ディレクター:藤倉大


大友作品の「みらい」は、廣木隆一監督のショートムービー「こどものみらい いん ふくしま」のための音楽をベースを作曲された作品。アンサンブル・ノマドの指揮者で、ギタリストでもある佐藤紀雄の演奏するクラッシックギターによるやわらかで、抒情的なメロディーに、弓引きのヴァイブラフォンと大友のTT(による擦過音)が寄り添い、徐々に他の楽器も加わり、メロディーとは別にアンサンブルの渦が形成されていく。大きな塊となったところで、それが弾けるように、演奏されている楽器が徐々に抜けていって、再び静謐なギターの演奏に戻っていくというもの。アンプリファイされていないアコースティックな「渦」の柔らかさがキモか。
伶楽舎には石川高、アンサンブル・ノマドには佐藤秀徳、今込治といった、大友関連のプロジェクト/バンドでおなじみの演奏者も参加していた。