- 7:00過ぎに起床。身支度をして、別棟の朝食会場へ。琵琶湖に面した席で、ゆっくりと朝食など。朝から豪華である笑 野菜など新鮮で、なかなか美味しい。ドレッシングやジャムなども手作りで、さすがリゾートホテル! 一度部屋に戻り、荷物をまとめて、チェックアウト。豊公園内を少し歩いて、長浜駅まで。公園内に、国体を記念した群像彫刻があったが、これがダメダメ。日本中、いたるところに野外彫刻はあるが、ダメダメなものがまた多いのだよ。ロータリークラブか、なにかが、団体展幹部のエラいセンセイに頼んでいるやつはだいたいあれだよね笑
- 長浜8:44→8:55高月。駅に隣接して、観光案内所がある。ここでレンタサイクルなどもあるようだったが、今回は、歩いて回る。高月から10分ほどで、渡岸寺観音堂に到着。道も迷わなかった。
高月駅。
- 渡岸寺観音堂 拝観料500円。
十一面観音像を所蔵する向源寺。向源寺は真宗寺院で、本堂には阿弥陀如来を祀らねばならないこともあり、少し離れた飛び地に、渡岸寺観音堂を設け、そこに十一面観音像を安置している。大まかに言うと、もともと湖北は比叡山の影響で、天台宗が盛んだった。そのため、多くの観音像が造立され、篤く信仰されたが、その後、浄土真宗などの新仏教がこの地域で勢力を持つようになった。そのため、観音像の多くはそれぞれの地域の人々によって守られることになり、現在に至るとのこと。この渡岸寺観音堂も、地域住民による「渡岸寺観音堂国宝維持保存協賛会」の方々が運営されている。
渡岸寺観音堂の山門。左右に、平安時代作の金剛力士像が配されている。
渡岸寺観音堂。本尊は、阿弥陀如来坐像(平安時代)。
観音堂の左手に収蔵庫「慈雲閣」がある。国宝の十一面観音像はこちらに収蔵。他に、大日如来坐像(平安時代)など。十一面観音像は360°どこからでも見られるようになっている。
渡岸寺野神さん(ケヤキ)。
- 高月観音の里歴史民俗資料館 一般300円。ただし、長浜浪漫パスポート2017を利用(1000円。長浜周辺の見学施設5箇所、見学・拝観可。他にも特典あり)。1Fが常設展示の、観音像関連の展示(所蔵・寄託の仏像など)、2Fで特別陳列「柏原集落の信仰とくらし」を観覧。
高月観音の里歴史民俗資料館。渡岸寺観音堂からは歩いてすぐ。
- 高月11:18→11:28長浜。今回は、久しぶりに長浜も少し回ってみたかったので、高月では、渡岸寺観音堂とその近くの高月観音の里歴史民俗資料館に立ち寄るだけとしたが、もう少し時間があれば、駅の観光案内所でレンタサイクルを借りて、高月周辺の他の観音さまをお参りしてもよかった。もう少し、いい時期に改めて訪ねることにしたい。
- 長浜市長浜城歴史博物館 琵琶湖に面し、長浜城のあったところに、鉄筋コンクリートで造られた模城で、中は博物館になっている。1983年の完成。最上階が展望室になっており、ここから主に戦国時代の古戦場のおおまかな位置を展望できるようになっているのが、特色か。企画展として「相応と良源 湖北の天台文化」展が開催中。相応(831〜918)は回峰行の祖、良源(912〜985)は比叡山中興の祖で、元三大師としても知られる。ともに長浜出身で、相応の1100年御遠忌を記念しての企画展。元三大師は、おみくじの祖とのことで、古いおみくじの展示など、なかなか興味深かった。長浜浪漫パスポートで観覧。
- 曳山博物館 長浜場歴史博物館から歩いて移動。少し距離がある。15分ほど。猛暑できつい。毎年4月13〜16日に開催される長浜曳山祭に使用される曳山(の1部)を展示/保存するための施設で、その他に、曳山祭の紹介や資料の展示がなされている。ちょうど企画展「知善院 長浜に受け継がれた至宝」が開催中だった。ここも、長浜浪漫パスポートで観覧。
- 大通寺 2度目の訪問。長浜浪漫パスポートで拝観。
参道から山門を望む。山門は文化5年(1808)に起工され、33年後の天保11年(1841)に落成。
大通寺本堂。近世初期の建築。元伏見城の殿舎を移築したものとのこと。
本堂、大広間と並ぶ。大広間の奧には、新御座/鞘の間、含山軒/含山庭、蘭亭などがあり、それぞれ狩野派、岸駒、円山応挙などの障壁画で飾られている(大通寺所蔵の屏風、籠なども展示)。中でも、含山軒の、枯木鳩図など、狩野山雪画が素晴らしい。
含山庭。伊吹山を借景にしたことから、含山軒と名付けられた。座って見ると、それほどでもないが、立って見ると、大きな看板がせっかくの景色を台無しにしている…