かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

岡山

  • 18きっぷの1回分が残っているので、今日はこれを使うことにする。まずは、成田空港まで。いつもはだいたいバスで行くのだが、18きっぷ利用で、JRで行くことにした。総武線の最寄り駅まで歩き(早朝だというのに、これで汗だくだく苦笑)、5:38発の快速エアポート成田に乗車する。空港第2ビルには6:28に到着。地上に上がって、連絡バスでT3に移動。そのまま、保安検査場を通過して、163ゲート付近に移動。といっても、いつものごとく、少し奧の静かなところで一寝入り。
  • 今回搭乗するのは、Jetstar GK411。予定どおり、7:50頃に搭乗が始まり、8:23に離陸。9:28頃、高松空港に着陸、となかなかスムーズ。割と後方座席だったのだが、9:40前にはバス乗り場へ出ることができた。リムジンバスは10:00発のはずだが、9:45頃に出発する。10:25頃、高松築港バス停で下車。750円。実は終点のJR高松駅前までバスで行くより、ここで降りた方が、少し早く駅まで行けるのである。歩くけどね。高松からは、11:10発の快速マリンライナーの予定だったが、1本早い10:40発に乗ることができた。岡山には11:33着。順調なのだが、それにしても、暑い。
  • 岡山駅の東口を出て、ふと駅前を見渡したところ、番長風が目に入り、写真を撮るなど笑 一瞬、コンドルズかと思った笑 桃太郎ばかりに気をとられて、バンカラ番長がいるのにこれまで気づかないでいた。済まぬ。台座の碑文によると、この像は第六高等学校の創立百年を記念して、同窓会によって2000年(平成12)に設置されたものとのこと。「三年間の六稜生活は弊衣破帽 文武両道に励み 時に街頭に出て 放歌高吟することもあったが 「六高マン」の愛称で温かく見守られた」とある。さらに続けて「ここに感謝の誠を捧げると共に 二十一世紀に向かって日本の将来を背負って立つ君たち若人にこの像を贈る」と碑文は結ばれている(碑の撰文は同窓会会長の木村睦夫氏)。この像の作者は、谷口淳一で、(ああ、書くの忘れていた、)像のタイトルは、「青春感謝」!




  • さて、岡山駅から岡山県立美術館まで歩く。岡山はだいぶ土地勘ができたので、裏通りを適当にふらふら歩いたのだが、こうなると、だいたいスーパーか、レコ屋に行き当たるのが、いつものオレ。ということで、今回は中古のレコード屋に行き当たる。旅先だったので、寄るまい寄るまいと呪文を唱えたのだが、60〜70年代の「洋楽」LPが面だししてある。で、その中に、青空に美人のジャケット、そう、「It's A Beautiful Day」の1stがあるではないか。買うまい買うまい、と呪文を唱えつつ、価格はどうよ、と見ようとしたら、これだけ価格票がついていない。他のはだいたい2000円前後。う〜ん、店員に価格を訊くまい訊くまいと再び呪文、先も長いし、と自分で自分に言い聞かせ、退散!したのだが、今、禿禿禿しく後悔。←(いろんな意味で)大バカ。
  • 閑話休題。最初の目的の岡山県立美術館に到着。今回は、収蔵品展示の「岡山の美術展」を観覧。350円。展示は、タイトルのとおり、コレクションや寄託品による岡山ゆかりの洋画や日本画、あるいは、工芸を主とする展示で、近世以前の日本絵画もいくつか出ていた。その中に、長澤芦雪《昔噺図》[個人]があった。昔話の桃太郎の冒頭、おじいさんは山に柴刈りに、おばあさんは川に洗濯に、の場面を描いているもので、近世以前の作品ではあまり類例を知らない。老夫婦の日常がほほえましい。以前、一度観ているのだが、思わぬところで、再会できてうれしい。この秋、愛知県美である芦雪展に向け、気分も盛り上がってくるというものである。
  • また、情報コーナーで、瀬戸内美術館ネットワーク(瀬戸内アートネットワークとは別)のパンフを入手。実は、参加している美術館の、9月末日まで有効の割引券が付いているのであった。


  • 続いて、今回のお目当ての一つ、林原美術館へ。県美から徒歩で10分ほど。県美のすぐ隣が、岡山芸術交流2016のベースとなった「旧後楽館天神校舎跡地」なのだが、建物が壁で囲われ、取り壊しが始まっていた。


旧後楽館天神校舎跡地

林原美術館への途中で見つけたビル。「丸の内」の字体が軽妙でいいかんじ。

  • 林原美術館「一挙公開!「清明上河図」と中国絵画の至宝」 昨2016年に、板倉聖哲や塚本麿充ら東大東洋文化研究所のチームによって行われた林原美術館所蔵の中国絵画全点調査の成果報告展といった内容。作品は、明清絵画が中心で、個性的な作品も多く、楽しく観ることができた。展覧会のタイトルにあるように、メインは終盤に展示されている「清明上河図」。これは北京の故宮博物院に所蔵されている「清明上河図巻」(張択端筆・北宋時代・12世紀。2012年に東博の「北京故宮博物院200選」で展示)の模本なのだが(「清明上河図巻」の模本はたくさんある)、模本とはいえ、状態がいいだけではなく、原本のもついきいきとした雰囲気が巧妙に写されていて、素晴らしい。さらに、この機会に、デジタライズされたようで、超高精細画像をタッチパネルを使って観ることができた。現物ではじっくり観ることのできない細部を楽しむのにはもってこいで、観る人があまりいないことをいいことに、ずいぶん長い間見入ったのであった。400円(割引券利用)。図録1800円。



岡山ー総社間を走る桃太郎線(吉備線の愛称。2016年から使われているとのこと)の列車(気動車)。2両編成で、少し赤みがかった桃色。


吉備津駅



栄西誕生地。特に古跡があるわけではなく、地域住民が石碑などを整備するなどしているようだ。


吉備津神社本殿の屋根が見える。

吉備津神社

回廊。

朝倉文夫犬養毅》(1934年[昭和9]/1953年[昭和28])。逆光で真っ黒ですが…1934年に完成、吉備津神社内に設置されたが、1944年に供出され、いったん失われる。戦後の1953年に再鋳造され、再び設置された。

  • 吉備津駅まで戻って、1時間に1本の桃太郎線に乗るのもしゃくなので、吉備の中山の山裾を歩き、吉備津彦神社へ向かうことにした。途中に福田海本部と鼻ぐり塚がある。暑さにまいっていたので、遠目でざっと見学して、先を急ぐ。さらに道を進むと、お墓があり、そのすぐ近くには廃墟になったラブホテル。ああ、エロスとタナトス、だなと。20分強で、吉備津彦神社に到着。


吉備津彦神社。

  • 吉備津彦神社から備前一宮駅までは5分もかからない。駅でしばらく待って、JR桃太郎線で、備前一宮16:51→17:03岡山。岡山で途中下車して、適当な夕食を適当に食らう。快速マリンポートで、岡山17:42→18:22坂出と移動、坂出で乗り換えて、坂出18:29→18:37丸亀。丸亀駅の駅中のいつもお世話になっているスーパーで飲み物などを買って、ホテルに無事チェックイン。疲れた。



瀬戸大橋からの眺め(マリンライナーの車窓から)。

  • 今回宿泊したのは、丸亀でいつも泊まっているホテルα-1丸亀。4Fのシングル。Wi-Fiのルータも無事借り出せた。早速、風呂に浸かって早々に就寝。