かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

石狩→札幌






  • 今回のお目当ては、石狩川河口へ行くこととSIAF2017である。石狩川河口は3度目で、今回は前回行ったはまなすの丘公園の河口をはさんで対岸のあたりを歩くつもり(実は「石狩シーツ」の舞台はこちらだった)。SIAF2017は2回目で、今回は主にすすき野周辺の会場を巡ることとした。OYOOYOにて、ちょうど白ぱんズと真夜中フォークミュージックのライブがあるとのことなので、これにも行ってみることとした。
  • 4:15発の最寄り始発のバスで、成田空港T3まで。天気は雨で、途中少し霧がかかっていて、飛行機、ちゃんと飛ぶのかな、と心配になる。5:10頃、T3に到着。行きは春秋航空のIJ201。搭乗手続きが5:30開始なので、しばらく休憩してようと思ったら、列ができているので並び、10分ほど待つ。機内持ち込み手荷物は5kgまで。リュックは4.2kgで無事通過。緑色のタグをつけられる。そのまま保安検査場を通過して、搭乗口(バス移動)の171付近に移動。と言っても、例によって、奧の方の人のいないソファーで一寝入り。
  • 6:45頃、バスに乗車開始。座席が前方通路側なので、最後の方で乗車する。珍しく飛行機はすぐ近くの駐機場だった。だいたい予定どおりに離陸、予定どおりに新千歳空港に着陸。9:00前に到着ロビーに出て、JR駅に移動。9:15発の快速エアポートに乗車。札幌駅に9:52に到着。バスまで時間があるので、セイコーマートで買ったサンドイッチをベンチで食らう。トマト、フレッシュ野菜のサンドイッチ、安くて、美味。札幌はいい天気だ。思わずピースサインを出すなど笑


青空だぜ、ピース!

  • 札幌駅近くの北7西1バス停から、オンタイムの10:36、バスに乗車。北海道中央バスの札幌ターミナル始発、厚田支所行き。バスは創世通りを北上し、石狩庁舎(石狩市役所)を経由して、国道231(国道232、県道106と、稚内まで続くオロロンラインの一部)を走る。約1時間で、聚富(しっぷ)中央で到着。860円?。なお、北海道中央バスSUICAが使える。


  • 今回は、グーグルマップのストリートビューで散々検討した結果、このバス停で降りることにした。ここから河口まで歩き、しばらく歩き回って、戻って、ふたたび国道231まで歩き、帰りは聚富中央の一つ手前の新開地バス停から乗る予定。実際に乗ってみると、このバス、ひたすらオロロンラインに沿って走るのではなく、途中、八幡町交差点で石狩川側に折れて、石狩川のすぐ近くの、八幡町バス停まで行く。ここで下車し、河口方向へ歩くのもよかったかなと。次回があったら、このルートを歩いてみたい。
  • 八幡町交差点付近や、トーメン団地入り口付近は、店舗や自販などがあったが、聚富中央や新開地のバス停付近は何もない。道路沿いにぽつんとバス停があるだけだった。ここから河口を目指して、歩く。左右に農地が広がる。20分ほど歩いて、突き当たりを左に折れる。河口はすぐ近くだが、一面にすすきが繁り、道が見えない。このあたりから川辺に出られそうだなというところを適当に折れて、すすき野原に潜り込んだ。途中から砂地になり、スニーカーでは歩きづらい。しばらく歩くと、河口付近に出る。大きく弧になった堤防の近くだ。流れ着いた流木やゴミの中で、しばらく周囲を見入る。風が吹いているので、それほど暑くはない。ほとんど人はいないが、全くいないわけではない。数人、釣り竿を手にした人がぽつんぽつんと岸辺に立っている。振り返ると、遠くに、石狩市北石狩衛生センターの高い煙突と巨大な建物が見える。上流に向かって移動するが、一面のすすきで道がわからない。なんとか川辺に出て、しばらく風景に眺める。SIAFの北海道大学総合博物館会場で上映している、吉増剛造「石狩シーツ」全編朗読の映像作品の撮影場所らしきところもわかったが、道がわからず近づけないで、少し離れたところから眺めるのみ。



バス停から河口に向かう。小さな川が流れている。これに沿って進む。土手にはすすきが繁り、無数の赤とんぼが飛んでいる。


小さな川は、やがて石狩川の河口に流れ出る。


中央右の防波堤の先、河口を挟んだ対岸が、はまなすの丘公園




岸辺には、流木や流れ着いたゴミが風化している。振り返ると、遠くに石狩市北石狩衛生センターの高い煙突といかつい建物が見える。



少し上流の岸辺に移動する。

防波堤の向こう側、流木のある砂浜あたりが、おそらく「火ノ刺繍」の撮影場所。すすきが繁り、そのため道を見失い、行くことができなかったのは、ちょっと残念だった。

写真ではわかりづらいが、かすかに石狩灯台やヴィジターセンターが見える。

  • バスの本数が数時間に1本と少ないこともあり、念のため、早めに新開地バス停に向かう。河口に別れを告げ、ふたたびオロロンラインを目指して、道を折れる。1本道なので迷うことがない。田んぼでは、刈り入れを待つ稲が重く穂を垂れている。途中、ぽつんと碑が立っていたので立ち寄る。碑には「伊達邦直主従北海道移住の地」と書かれていた。伊達邦直主従180人が、1871年(明治4)、最初に入植した地がこのあたりらしい。この地でうまく作物が育たず、その後、一行は当別に移転するだが…もう少し歩くと、また別の開拓碑が立っていた。


写真では逆光でよく見えないが、左の石柱に「伊達邦直主従北海道移住の地」とあり、左の碑にその経緯が記されている。

もう一つ、別の「開拓之碑」。

  • 14:00少し前に、無事に新開地バス停に到着。バスまで30分強ある。もう一つ先のトーメン団地入口バス停まで歩こうかと思うが、真っ直ぐのびる道に陽炎が立っている。暑そうだ。歩く気が失せる。ここで待つことにする。厳しい冬に備えてなのだろう、バス停にはどんなに乗降客が少ないところでも小屋になった待合所がある。新開地にもあったのだが、蜘蛛の巣が張り、中はむっとして入りづらい。結局、近くの草地に座ることにし、持って来た本を読んで、バスを待つ。終わりまでもう少しだった『アメリカの鱒釣り』を読み終えることができた。


  • 14:34、時間どおりにバスが来る。バスに乗って30分ほどの、石狩庁舎前で下車。460円?。バスの時間を確認して、銅像を観に行く。


  • 本郷新の野外彫刻:石狩庁舎付近に本郷新作の銅像が2体ある。1体は、石狩市民図書館前に設置されている《鳥の碑》(1963年)。もう一体は顕彰碑で、《飯尾圓什之像》。こちらは、胸像で、砂地の水田化に力を尽くし、戦後には町長を12年間つとめた氏を顕彰するために1973年に飯尾圓什氏顕彰記念事業協賛会によって建立されたもの。当初は、町の青少年センター前に建てられたが、土地区画事業のため、1994年、現在の市役所正面玄関前に移設された、とのこと。





石狩市民図書館前の、本郷新《鳥の碑》(1963)。



石狩市役所前の、本郷新《飯尾圓什之像》(1973)。どっしりとした背中にでかいサイン。

  • 図書館でトイレを借り、自販機で水分を補給し、石狩庁舎前15:27発の札幌バスセンター行きのバスに乗車。終点の一つ手前の北3東1バス停で下車。40分ほど。400円? 少し歩いて、北1条東2丁目のSIFAのHUG会場まで。前回、懲りたので、今回は会場を正確にトレースし、行き方をシミュレーションしておいた。なので、それほど迷わずに無事に会場に至る。今回の旅行で、だいぶ土地勘ができ、北/南○条・西/東○丁目がだいたいどのあたりか見当がつくようになった。




  • このあたりで、いささか疲れが出たので、ホテルに向かう。HUGから30分ほどうろうろと散策し、また、メシなども食らい、ホテルに到着。今回宿泊は、コンフォートホテル札幌南3西9。これまで何ヶ所か同じ系列のホテルに泊まったが、その中では一番ふるかったかも。といっても、特に難はない。部屋は3Fの禁煙部屋。18:00前にチェックインし、風呂に入って、20:00前まで一寝入り。今日は、iPhoneの電池の減りが早かったので、ちょっと心配だったが、ホテルまではぎりぎりで保った。すぐに充電。


メシ食らって、すすき野を歩いていたら、どこかで見たやつが… 北村西望《花吹雪》(1965)※札幌東急REIホテル前にて。京都や長崎にもいるらしい。

  • 20:00前に起きだし、身支度をして、歩いて5分ほどのOYOYOへ向かう。確か前回のSIAFのときも来たことがあるはず。その時の記憶もあり、迷わずに無事到着。
  • SIAF関連のイベントとして、テニスコーツ+weird-meddle record企画で、9月5〜8日の4日間、OYOYOを会場に、フリーライブが行われた。その2日目。この日は、白ぱんズ(さや+池間由布子)と真夜中フォークミュージック(三沢洋紀+植野隆司)が出演。なんだか、試聴室みたいだ笑 ビールなど片手にリラックスして聴く。真夜中フォークミュージックの演奏には、時にMCマンゴやさや、池間由布子、さらにはテラコヤーツでタップ教室を開催のリュウガ少年も加わる。素晴らしかったり、よたよただったりの紆余曲折の展開は真夜中らしいが、本編ラストのハレルヤ、さやと池間さんの素晴らしい歌唱ぐっとくる(三沢は早々に退場)。先に旅行日程が決まっていて、その後にこのライブの日程が決まったので、まあ行ってみるかと観に来たのだが、なにかいいもの観たなと。観客も最後には満員になるなど、盛況で楽しいライブだった。
  • で、終演後、コンビニ寄って、ホテルに戻り、バタンキュー!