かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

「運慶」、他(東京国立博物館)

  • 興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」(平成館・特別展示室)
  • 清朝末期の光景 小川一真の北京城写真」(平成館・企画展示室)
  • 「唐三彩」(東洋館・5室)
  • 「運慶の後継者たち 康円と善派を中心に」(本館・14室)
  • 「近衞信尹と三藐院流の書 近世初期の名筆」(本館・特別1室)

など

  • 平成館→東洋館→本館と観て回る。
  • 運慶展は、なるほど見応えのある展示でおもしろかった。
  • 展示は、「運慶を生んだ系譜 康慶から運慶へ」「運慶の彫刻 その独創性」「運慶風の展開 運慶の息子と周辺の仏師」の三章立て。第1章で出てきた、康慶《法相六祖像》(興福寺)が強烈だった。なかでも、《伝善珠坐像》…目が血走っていた笑。《伝行賀坐像》も…頭に血管が浮き出ていた笑。
  • そして、《無著菩薩立像》《世親菩薩立像》(興福寺北円堂)、と《四天王像》(興福寺南円堂)を組み合わせた北円堂再現は圧巻だった。無著・世親、特に世親の量感表現がこんなにすごいとは…
  • 混んではいたが、じっくり見ることができないわけではない。まあ、展覧会が始まって、すぐ行ったのは正解だったかと。まだ出ていない像もあるので、後半にもう一度訪れたい。
  • 図録は、3000円。写真については、賛否両論あるかも。面貌のアップが多く、さすがにコピーはついていないが、芸術新潮風笑
  • 平成館企画展示室の「清朝末期の光景」をざっと見てから、東洋館へ。「マジカル・アジア」という展示を各展示室の部分部分の組み合わせでやっていたが、あまりこだわらず、8室まで行って、中国絵画を観覧。「不思議な聖者たち 仙人と羅漢」と題しての展示。寧波絵画の金大受十六羅漢図》をはじめとする羅漢図数点や、劉俊《陳南浮浪図軸》、伝劉俊《寒山拾得蝦蟇鉄拐図軸》4幅など。おもしろかった。
  • 続いて、本館へ。特集展を見て回る。が、2Fの「日本美術の流れ」の中で、東博所蔵の岩佐又兵衛6作が出ていたのがうれしい。8室で金谷屏風の《老子出関図》、《雲龍図》、《伊勢物語 鳥の子図》の他、《本性坊怪力図》、さらに10室でも《風俗図》2幅が出ていた。この他、現在、工事中の大倉集古館から預かっている作品などもいくつか見ることができた。