かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

富山→松任→小松

  • 7:00過ぎに起床。晴天。1Fのレストランで朝食。いったん部屋に戻り、身支度をして、8:00過ぎにチェックアウト。


ホテルの部屋の窓から環水公園方面の望む。

  • 天気がいいこともあり、もう一度、富岩運河環水公園と富山県美術館を訪ねることにする。その前に、昨日見つけたインテック本社前の銅像に立ち寄る。一渡り回り、あまり時間がないが、ざっとコレクション展ぐらいは観ておこうかと、入口付近にいたら、団体がぞろぞろ入口付近に集結している。う〜む、入るだけで、タイムアップだなと、判断。少し残念だが、中はまた今度、ということにして、富山駅に向かう。駅近く、北陸電力本社ビルにプロメテウス像があった。


昨日見かけた銅像は、松村外次郎《憩》(1963)だった。松村の作品は、富山市内に多く観ることができるようだ。参考:http://shogawa-museum.jp/info/sotojiromap.htm


駅前の大通から北西に延びる軸線にそって進む。左側が富山市総合体育館で、突き当たりが環水公園。

その突き当たり。


右端に見えるのが、スタバ。世界一美しいスタバ、とか言われているらしい。朝いちから、席が埋まっていた。



再び、富山県美術館へ。


建物を取り巻く階段をゆっくり上る。


屋外広場の三沢厚彦彫刻。

これは《Animal 2017-02-B》(2017)。青空を飛行機雲が横切っている。


3Fの踊り場から立山連峰が見えた。

オノマトペの屋上。美術館は開館前だが、屋上では、もう母子連れが遊具で楽しそうに遊んでいた。


北陸電力本社前のプロメテウス像。作者は、台座背後の説明板によると「郷土の日展会員」善本秀作。ここに限らず、エネルギー系の企業はプロメテウスがお好きなようだ。

  • バスで、富山駅10:00→金沢駅 930円。1時間ほどで、到着。JRに乗り換えて、金沢11:28→11:38松任、200円。
  • 今年は、泰澄による白山開山1300年のメモリアルイヤーということで、石川、福井、岐阜の各県では、関連イベントが多く開催されているが、地域博物館開催の展覧会も白山に関わるテーマでいくつか展覧会が開かれている。すでに終わっているが、岐阜の白鳥町白山文化博物館 特別展示「長滝と石徹白 美濃馬場白山信仰の二大拠点」(6〜8月)に続いて、現在、石川の白山市立博物館、小松市立博物館、福井の福井県立歴史博物館(特別展「泰澄 白山信仰における意義を探る」)で関連する展覧会が開催されている。この3つの展覧会をはしごしたいところだったが、時間的にさすがに難しいので、今回は、このうちの白山市小松市の展覧会を観に行くことした次第。
  • 白山市立博物館「白山下山仏と加賀禅定道」300円。1Fの企画展示室をつかっての展覧会。加賀側からの登山道である「加賀禅定道」の歴史と廃仏毀釈の際に神仏分離され、やむなく麓に降りて、地域で守られた下山仏に関わる展示。白山修験道の概要も含め、興味深く観る。図録、300円。


  • 博物館の入館料で、近くの白山市立千代女の里俳句館、白山市松任中川一政記念美術館、同別館も観覧できるので、同じく駅前の白山市松任ふるさと館などとともにざっと回る。俳句館と美術館は、博物館の入場料と共通(今回は、特別展料金で100円高いが、通常は200円)。


白山市松任中川一政記念美術館。中川一政の母親が旧松任市(現白山市)出身だった縁から、市が作品の寄贈を受け、1986年10月に開館。

白山市松任ふるさと館・庭園より母屋を見る。ふるさと館は、明治〜昭和初期の実業家、吉田茂平の私邸を移築したもので、1982年に市が譲り受け、ふるさと館として、開館。

水面に人影が映ると、こんな感じに。ちょっと怖かったかも笑

  • 松任駅14:10発で小松に向かう。14:31着。320円。駅から、芦城公園まで歩く。まずは、博物館へ。
  • 小松市立博物館 特別展「那谷寺と白山信仰」500円。特別料金だったが、小松ミュージアム・パスでの入館となった(通常は300円)。2Fが特別展の会場。白山同様、泰澄が開いたという那谷寺の歴史を、主に白山信仰にからめて追うという展覧会。後半の近世以降は、前田氏によって再興された那谷寺の文物の展示が充実。図録はなし。3Fは石の博物館になっていた。これは、平成28年(2006)度の日本遺産に「『珠玉と歩む物語』小松 時の流れの中で磨き上げた石の文化」が採択され、2006年10月に博物館で特別展「小松の石と文化」が開催された。どうやらその居残り展示がこの4Fの展示のようだ。石や化石などが、数多く展示され、一部は触ることもでき、なかなかおもしろい。


  • 小松ミュージアム・パスは500円で、市立のすべての博物館・美術館などに入ることができる。せっかくなので、急ぎ足でだが、近くの小松市立本陣記念美術館と小松市宮本三郎美術館と回った。本陣記念美術館では特別企画展「絵画と詩文 東山魁夷を中心に」を、宮本三郎美術館では特別展 第4回宮本三郎記念デッサン大賞展「明日の表現を拓く」をやっていた。なお、本陣記念美術館は、黒川紀章建築(1990年)。


小松市立本陣記念美術館。小松出身の銀行家、本陣甚一寄贈の美術品を主に展示する美術館。1990年開館。建物は黒川紀章の設計。

小松市宮本三郎美術館。小松市出身の宮本三郎(1905〜1974)の作品を主に展示する美術館で、2000年11月に開館。コレクションは、宮本の遺族より寄贈された油彩画、デッサンなどの作品群。なお、生誕地の小松市松崎町宮本三郎ふるさと館もある。

  • 美術館から少し歩いて、西町バス停16:41発の小松空港行のバスに乗車。10分ほどで、到着する。270円。保安検査場を通過して、1ゲート(といっても1と2の2つしかないが)付近で、搭乗待ち。夕食を食べようと思ったが、空港のレストランがいまいちなので、結局、売店でおにぎりという体たらく。まあ、安く済んだのだが…


  • 帰りは、ANA758便。小松18:35→19:50蛺田。18:20頃、搭乗が始まり、18:35頃離陸、19:35頃着陸、19:50頃出発ロビー。20:00のリムジンバスに乗れた。帰りは渋滞もなく順調に21:00過ぎに無事に帰宅。
  • 実は、当初、2日目は、加賀片山津温泉総湯(谷口吉生建築)に寄るつもりだったのだが、白山関連の展覧会のことを知り、また、移動のことも考えて、見送った。改めて、行きたいと思っている。