かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

青島→飫肥

  • 宮崎へ行ってきた。お目当ては、長い間、観たいと思っていた「八紘之基柱(あめつちのもとはしら)」(現「平和の塔」)を観ることである。あとは、観光と彫刻放浪…(飽きた、とはいえ、なんだか続くのであった笑)。ちなみに、宮崎県に足を踏み入れたのは、今回が初めて。
  • 行きは、羽田空港から宮崎ブーゲンビリア空港に飛ぶ。最寄り5:55発の羽田空港行きのバスに乗車。オンタイムの6:50に羽田空港T2に到着。今回は、ソラシドエアSNA053、羽田8:05→9:55宮崎に搭乗する。 保安検査場を早々に通過して、51番ゲートに移動。渋滞を怖れ、早めのバスに乗ったのだが、オンタイムだと、今度は時間をもてあます。静かなところを探して、本など読んで時間を潰す。コンビニに寄るのを忘れたのは失敗だった。朝食も食べていないので、お腹が空いたが、出発ゲート近辺は物価が高くて、メシを食らう気にもなれない…
  • 飛行機もほぼオンタイムでの運行。8:17に離陸、9:57に着陸。宮崎空港でコンビニを探すが、ここもお土産屋ばかりで、コンビニの類はなかった。JR宮崎空港駅に移動。ここから最初の目的地の青島まで電車で移動する。400円。10:36発の延岡行き各駅停車に乗車。1駅乗って、田吉駅で、10:40発の志布志行きの各停に乗り換え、青島駅には11:01に到着。田吉駅宮崎空港の滑走路の陸側の端近くで、電車の中から飛行機が離陸していく様子を見ることができた。ちなみに、電車は両方ともワンマンの2両編成。もちろん青島にもコンビニはない。


今回の旅行の初銅像は、これだぜ、これ! 宮崎ブーゲンビリア空港の、温水洋一像! なにせ「宮崎 銅像」で画像検索すると、これがずらっと出てきて、困った、困った笑

  • 電車を降りると、風が強い。猛烈に強かった。しかも、北風ですこぶる冷たい。同じ電車で2,3人が下車し、同じように青島観光に向かう。青島までは歩いて5分ほど。駅前は閑散としていたが、青島近くに来ると、それなりのツアー客とたくさんの修学旅行の学生がいた。青島は、この方面のバスツアーで、必ず立ち寄るところらしい。風の強い中、背を丸め、青島に渡る。鬼の洗濯板と呼ばれる奇岩が島を取り巻いている。まず、青島神社に参詣し、島をぐるっと1周してみた。青島神社では、結婚式のご一行に出会う。島の南側は、島で風が遮られていたが、北側に出ると北風が強く、たじたじとなる。1周しても、15〜20分ほどのこと。だが、他に誰も回ろうとしない。オレ一人。パスしたが、青島神社の入口近くに日本神話を再現する蝋人形館があった。また、近くに宮交ボタニックガーデンがあり、入場も無料だったので、一回りし、トイレを借りる。手入れの行き届いた植物公園で、温室で熱帯植物なども観られる。のだが、修学旅行の学生で溢れていて、温室はパス。3校ぐらいいたな。寒いので、みんな温室に逃れていた。次に乗る電車まで、小一時間あるので、ここで昼食を食べることにする。目に付いた食堂で、チキン南蛮定食(980円)を食らう。鶏肉が柔らかく、ジューシーで、とてもおいしかった。おいしいものを食べると、得した気分になるよね。



青島に渡る。北風が強い。



島の南側の青島神社は、島が風を遮り、とても穏やか。



鬼の洗濯板こと、青島の隆起海床と奇形波蝕痕。天然記念物に指定されている。

洗濯板の上に立つ青島灯台。島の東側。風が強くて、近づけなかった。


ごちそうさまでした。

  • 青島駅に戻り、ここで12:50発の快速日南マリーン号に乗車。快速といっても、あまり駅をすっ飛ばすわけではなく、編成も1両だけ。13:28に飫肥駅に到着。560円。日南線は、途中まで、海沿いを走り、ところどころで、鬼の洗濯板が見えたりもしたが、途中から、山の中に分け入り、トンネルが続く。開けてきたなと思ったら、そこが飫肥だった。乗降客も他の駅に比べ、多いらしく、駅員が配置されていた。レンタサイクルもあるみたいだが、今回は歩いて回ることにする。


快速日南マリーン号。ブルーの下地に白いイルカって、それらしいヘッドマークがついているじゃん!


飫肥駅と駅前石像の《泰平踊像》(1991)。制作は田中等。

  • 以下、竹香園→飫肥城趾/飫肥城大手門→松尾の丸→旧本丸跡の飫肥杉林→飫肥城歴史資料館→小村寿太郎生家→旧伊東伝左右衛門家→旧藩校振徳堂→国際交流センター小村記念館/伊東祐正家→豫章館→小村寿太郎誕生の地と回り、ここで時間切れ。もう少し観光ポイントがあったようだが、今回は見残す。おび天も食べてみたかったが… グルメ方面はいつも後回しだな。
  • 駅の東側で、飫肥城趾とは別方向にある竹香園にまず立ち寄った。駅から歩いて5分ほど。竹香園は、飫肥出身の明治期の実業家の高橋源次郎の別邸のあったところで、後に遺族から日南市に寄贈され、公園として整備された。桜の名所とのこと。高橋源次郎旧邸も飫肥に残っており、公開もされているが、今回は時間切れで見られなかった。さて、園地の背後の小高い丘へと道に沿って上がって行くと、広いグランドに出る。その傍らにお目当てのものがあった。もちろん、銅像…笑 朝倉文夫による《小村寿太郎像》が建っていた。今回の旅行で、小村寿太郎銅像はずいぶん観ることになった。飫肥で4基、宮崎でも1基。それにしても、郷土の偉人として、こんなに持ち上げなくてもいいんじゃないか(失礼!)というほど、小村は、顕彰されていたのであった。今回の旅行で観た小村の銅像の中では、ここで観た朝倉文夫によるものが、いちばん颯爽としてかっこよかった。戦前、政治家、実業家の顕彰のための銅像制作の依頼が朝倉のところに集まったのも当然かなとか思ったりして。






朝倉文夫小村寿太郎像》(1952設置)。

  • 飫肥城趾まで、のんびりと歩く。今町橋という鉄橋を渡り、次の交差点で国道430号線に折れ、しばらく歩いて、大手門通りに出たところで、この通りを北に歩く。15分ほど。城跡には、大手門や松尾の丸(御殿)が復元してある。松尾の丸は中が見学できる(入場料は、豫章館・松尾の丸・飫肥城歴史資料館・小村記念館・商家史料館・旧山本猪平家・旧高橋源次郎家の7ヶ所共通券で610円。交通手段を訊かれ、JRで来たと言ったら、100円割引きの510円になった)。続いて、本丸跡へ。ここは、飫肥杉が植えられ、鬱蒼とした杉林になっていた。あまり人は来ないようで、静かで気持ちのいい場所だった。


今町橋。






本丸跡は、飫肥杉の林になっていた。

  • 飫肥城歴史資料館 飫肥藩伊東家、または飫肥に伝わる文化財、刀剣、甲冑といった武具や古文書、衣服類などを展示。なお、飫肥の町の人々が、所蔵の文化財や史料を持ち寄って、この資料館を開館したとのこと。共通券。
  • 小村寿太郎生家 実は小村家は破産したため、この生家は最初は振徳堂の裏手に、続いて現在地に移築されたとのこと。小村の生家として、2004年に修復・復元され、建物の中には入れないが、公開されている。無料。なお、最後に立ち寄った出生地には、東郷平八郎書の、どでかい碑が建っていた。


小村寿太郎生家。

で、こちらが出生地に建つ石碑。なにもこんなに大きくなくてもいいじゃないか笑

  • 旧伊東伝左右衛門家 19世紀初に建築された武家住居。ここも、中には入れないが、無料で公開されている。
  • 旧藩校 振徳堂 天保2年(1831)、飫肥藩13代の藩主伊東祐相によって開校された藩校。安井息軒もここで教授を務めている。講堂や井戸などが残存。傍らに、小村寿太郎の胸像があった。ここも無料で公開。


  • 国際交流センター小村記念館 1993年に開館。1Fの展示室で、小村寿太郎の生涯と業績を紹介している。共通券。入口に小村寿太郎の胸像(3基目。あんまりぱっとしない)が置かれている。展示の中で、小村寿太郎の小さな坐像が展示してあり(4基目)、ちょっと気になる。この像はマケットらしく、オリジナルは大連の小村公園に設置されていた。とにかく大きな像で、以前、その原型を朝倉彫塑館で観たことがある。その時の印象は、暑苦しいくらいでかい笑 検索すると、戦前の絵はがきで、この銅像の画像を観ることができた(3種類ぐらいあった)。銅像単独というよりも、大きな記念碑の一部になっていた模様。
  • 豫章館 明治になり、飫肥藩最後の藩主、伊東祐帰(すけより)が城から出て、移り住んだ屋敷がここ。庭が美しい。共通券。





豫章館と庭園。

  • 大手通を歩き、小村寿太郎出生地に立ち寄ったところで、時間切れ。共通券で入れる観光ポイントが、あと3ヶ所ほどあったが、今回はあきらめて、慌てて飫肥駅に戻り、16:30発の宮崎行きに乗車。ダイヤ通りの17:47に宮崎駅に到着。940円。車中、うつらうつら。
  • 宮崎駅から歩いてホテルに向かう。が、けっこう距離があった。途中、スーパーを見つけ、ここで食料などを調達。宮崎は、中心地?が3ヶ所あるらしく、一つは、宮崎駅よりも南宮崎駅に近い宮交シティ(宮交は宮崎交通の略)と呼ばれている地区で、大規模なバスセンターやショッピングモールがある。今回は、鹿児島空港に向かう際に停車しただけ。もう一つは橘通り3、4丁目の交差点付近で、宮崎駅からは西に歩いて5〜10分ほど。デパートなどが集まっている繁華街で、ここも多くのバス路線が通っている。3つ目が宮崎駅前だが、JRがあるので、交通の要所ではあるが、先の2ヶ所よりは繁華街というほど賑わっているわけでもない。ホテルはデパート街からさらに西に歩いて5分ほどのところにあった。
  • 今回宿泊したのは、宮崎ファイブシーズホテルというビジネスホテル。格安だったが、フロントの対応もよく、設備もまあまあ。Wi-Fiもばっちり。3Fの部屋だった。早々に風呂に浸かり(バスタブはまあまあ広かった)、寝入ったのであった。