かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

彫刻放浪 千葉市亥鼻公園→青葉の森公園

天気がよかったので、ちょっと彫刻を探ってきた。今回、行ったのは、千葉市中央区亥鼻公園と、同じ千葉市中央区の千葉県立青葉の森公園の2ヶ所。
まずは亥鼻公園へ。京成電鉄で最寄りから千葉中央駅まで行き、あとは歩いた。15分ほどか。亥鼻公園へ行くのは、ひょっとしたら高校生のときに県立図書館へ出かけて以来かもしれない。とすると、数十年ぶりだ。
公園内には、いろいろな碑が建立されているが、それらとともに、いくつか銅像を見ることができる。模造天守閣の千葉城/千葉市立郷土博物館の前で、鏑矢を今しも放とうとしている千葉常胤の像をはじめ、荻原碌山、柳原義達、佐藤忠良らの銅像が建っていた。


《飛躍 大空に鏑矢を放つ》(千葉常胤像・2001)、制作は田畑功(1955生・富山県出身)。なんでも、田畑功による銅像は全国で1000を超える数が建っているとか。先日、鹿児島の甲突川右岸緑地で観た《大勲位 松方正義之像》も田畑作だし、JR岐阜駅前の金色の《織田信長公》も田畑作とのこと。ただ、この人の作品、銘板に必ずしも制作者名が記されていないので、気づかないことも多いのだが…


荻原碌山《女》(1910)。台座がなんか凄いことになっていた。

亥鼻公園から青葉の森公園まで歩く。これも15分ほどか。青葉の森公園ははじめて。1917年(大正6)に設立された農林水産省畜産試験場の跡地に作られた公園で、スポーツ施設や博物館、文化ホールなどさまざまな施設がある広大な公園である。1987年(昭和62)〜1996年(平成8)にかけて、順次整備されている。今回の出かけた彫刻の広場は、千葉500万県民記念事業(昭和58年9月達成)の一貫として計画されたもので、1990年(平成2)に整備され、利用が始まった。彫刻の広場から西洋庭園にかけて、招待作家10名(著名作家、千葉県ゆかりの作家)の作品と、公募展「現代日本具象彫刻展」の大賞受賞作家10名による作品の合計20基の野外彫刻が設置されている(うち、1基は2017年に老朽化のために撤去されている)。フルスケールの作品ばかりで、(まあ、どこぞの団体展みたいであれだ、というのは、とりあえず置いておいて)ロケーションも込みで、なかなか見応えのある彫刻公園だった。※招待作家は、鈴木実、山本正道、佐藤忠良舟越保武、柳原義達、北村西望、神野義衛、大須賀力、長谷川昂、淀井敏夫の10名。「現代日本具象彫刻展」受賞作家は、酒井良、浦野八重子、三木俊治、関正司、土田隆生、六崎敏光、古川武彦、梅原正夫、小寺真知子、後藤良二の10名。
設置作品の中から、いくつか載せておこう。

淀井敏夫《夏の風》

北村西望《天女の舞》(1983)。またしても西望! いつもの西望好みの台座がいい感じ。


佐藤忠良《緑の風》(1977)


山本正道《旅の記憶》。これは珍しい風景彫刻。


三木俊治《行列》。



舟越保武《春》


神野義衛《とこしえに》。裸体の父子像って、いくつかあるけど、どれも銭湯とか、温泉とかの情景に見えてしまう笑 父ちゃん、タオル巻いているし…


彫刻広場の案内板

千葉県立青葉の森公園・彫刻の広場 作品一覧