かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

彫刻放浪:荒川公園→王子/北とぴあ/北区役所第1庁舎/飛鳥山公園→東博

東京メトロ日比谷線で三ノ輪まで。ここから15分ほど歩いて荒川公園へ。家を出るときは青空が広がっていたが、三ノ輪で地上に上がると、曇り空。風が強く、とても寒い。荒川公園は荒川区役所前にある公園で(なので、区役所公園とも呼ばれているとか)、1968年7月開園。公園内には、北村西望《夢》の他、東京藝術大学の卒業制作や修了制作の作品で、荒川区長賞を受賞した作品や、荒川区と友好都市提携を結んでいる済州市から贈られた「トルハルバン」像などがあった。


噴水の後方に見えるのが荒川区役所。昭和な感じがなかなかいい。


荒川公園の、北村西望《夢》(1982.11設置/高純度アルミニウム)。例によって、西望の句を刻んだ銘板が花壇にあった。「夢に題す ねむの花 しばしまとろむ ゆめの夢 白寿西望書」。東京荒川ライオンズクラブ荒川区制施行五十周年記念祭実行委員会による寄贈。


済州市から贈られたトルハルバン像(玄武岩)。トルハルバンは「石で作ったおじいさん」の意で、文官・武官の2体で1組(右手が文官)。村の入口や主要な建物の正門前に置かれ、災いを防ぎ、平和をもたらすと言われている。2009年1月寄贈。

都電荒川線(今は、東京さくらトラム、って言うのね)の荒川二丁目電停まで歩き、ここから王子まで移動。165円IC。とても混んでいる。王子でのお目当ても、北村西望作品。北とぴあ→北区役所第1庁舎→飛鳥山公園と回る。

荒川二丁目電停から荒川自然公園に入れるようだったが、今回はパス。荒川自然公園内にもいくつか野外彫刻があるようだ。これは、入口にあったもので、作者などは不詳。



北とぴあ前の、《平和祈念像》(1952/1990設置)。制作は北村西望。日本の多くの自治体が非核平和都市宣言を行っているが、北区は1986年(昭和61)3月15日に宣言を出している。そのシンボルとして、1990年(平成2)9月に、この《平和祈念像》が建立された。台座には、建立の経緯と「平和都市宣言」の銘板がある。


北とぴあには、北村治禧の作品も設置されていた。北村治禧《聞く》。


北区役所第1庁舎前の、北村西望《天女の笛》(1982.3設置)。例によって、西望の詩(なのか?)を彫った板も設置されている。書き写すと、「天女の笛に題す 耳をすますと どこからともなく 何とも言えない 音がきこへることかある あれは世に言う 天女の笛では あるまいか 昭和五十七年三月吉日 白寿 西望塑人」。困った笑




飛鳥山公園の、北村西望《平和の女神》(1974.5設置/高純度アルミニウム)。日中国交正常化を記念して、北区民有志を中心とした「日中友好・世界平和祈念『平和の女神像』建立の会」が、北区、北区議会、北区自治会連合会、区内企業、関係諸団体と協力し、1974年5月、飛鳥山公園に建立した。当初は、公園の中央広場に設置されたが、1998年3月、公園の大規模改修にともない、現在地の北区飛鳥山博物館と渋沢史料館の間に移設された。台座(後ろ)には、建立の会会長の龍野定一撰、北村西望書による「女神建立の辞」がある。※銘板《平和之女神》。

飛鳥山公園をしばらく散策し、JR王子駅から上野駅に移動し、東博へ向かう。このあたり、オレのご幼少の頃のテリトリーなんだよな。ということで、ノスタルジーの渦に飲み込まれそうになるなど…