かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

千葉総合スポーツセンターの藤野天光《輝く太陽》ほか

いい天気だったので、近場で野外彫刻/モニュメントを探ってきた。まずは千葉県総合スポーツセンターへ。JR稲毛駅に出て、駅からはバス。





千葉市稲毛区千葉県総合スポーツセンター陸上競技場前の、藤野天光《輝く太陽》(1973.9設置)。国体の1巡目の際は、メインとなった競技場に大きなモニュメントを建立する、というのが「決まり」だったようだ。その土地ゆかりの彫刻家の作品がどん!と建っていることが多い。千葉県で開催された1巡目の国体、第28回国民体育大会の夏季・秋季大会は、1973年、「輝く心 輝く力 輝く太陽」をスローガンに、「若潮国体」として開催された。その際、記念像/モニュメントとして、炬火を高く掲げた雄渾な男性像(亜股間若衆…とか呼んだら、怒られるか?)が建立された。作者は藤野天光である。さすが、北村西望の一番弟子といったところか。堂々たる巨像ではあった。



千葉市稲毛区千葉県総合スポーツセンター陸上競技場前の、ゆめ半島千葉国体・ゆめ半島千葉大会「炬火台」モニュメント(2011.3設置)。2巡目の千葉県開催、第65回国民体育大会(ゆめ半島千葉国体)と、第10回全国障害者スポーツ大会(ゆめ半島千葉大会)で炬火台として使用され、その後、ここにモニュメントとして設置された。

競技場や野球場で競技会や試合などをやっていて、人が多かったので、あまり探りもせず、この2作を見つけたのに満足して、スポーツセンターから離れる。行きにバスの中から、ちらりと野外彫刻らしきものが見えた稲毛区役所まで歩くことにした。


千葉県千葉市稲毛区役所前の、安西順一《地球家族》(1992設置)。稲毛区役所開設記念として建立。台座裏に次のような作者のことばがある。「無限に廣大な宇宙には無数の星が光り輝いて居ります。その中の一つである地球に人類は住みついて文化を築いています。私共はこの大切な地球を汚染することなく全人類心を合わせこの文化を守り育てゝ行きたいと思います。その念願をこめてこの作品を作りました。 安西順一 平成四年 吉日」。千葉市政令都市に移行したのは1992年4月1日で、この日から稲毛区を含む6区が発足した。ちなみに、ロッテマリーンズが川崎から千葉に本拠地を移したのもこの年のこと。


結局、振りだしの稲毛駅前まで歩く。まあ、よく歩いた。そして、稲毛駅東口には、同じく安西順一作のあいつがいる。


JR稲毛駅東口の、安西順一《地 郷愁》(1984.3設置)。股間若衆の有名作。って、前にも掲載したけど…



最後にもう1基。同じくJR稲毛駅東口の、長谷川昂《遠心》(1976.3.10設置)。頭上=宇宙を仰ぐ裸婦像。台座面の銘板に次のようにある。「遠心 月の世界へ着陸した限りない人間の力をながめている姿です 私の名は「遠心」お化粧して稲毛駅東口へ開設十七年を迎え お嫁入りしました お友達として大切にして下さい 昭和五十一年三月十日 彫刻家長谷川昂先生作」。「開設十七年」というのが中途半端な数字で気になるが、「…大切にして下さい」というところが、なんだか泣かせるな。

今日はこんなところで…