かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

長岡→加茂→新潟


信濃川河口付近。フェリーが出航していくところを慌てて撮影。

  • 新潟へ行ってきた。野外彫刻めぐりがお目当てで、行きがけに長岡と加茂に寄ってきた。また、新潟市で開催中の「水と土の芸術祭2018」のアートプロジェクト(以下、水と土、と略す)も併せて観てきた。
  • 2日とも、いい天気に恵まれ、だいたい予定をこなすことができ、上々の旅行だった。ただし、2日目は、天気予報で言っていた、天気の急変こそなかったものの、酷暑でもう倒れそう…苦笑。おまけに道にも迷いかけるし…
  • ということで、さて、出発。最寄り始発で東京駅に出て、6:08発のとき201号に乗車。えきねっとのトクダネ35でチケットは購入した(5940円)。最初の目的地の長岡には7:49に到着。バスの時間まで、駅西口周辺を探ると、裸婦像を1基見つけた。


長岡駅西口の、今井浩勝《芽ばえ》(1980.8/1980.10設置)。長岡駅栄会の寄贈。


フェルナンド・ボテロ《母性》(1989/ブロンズ)


松井紫朗《Voice-Scope》


前田哲明《Untitle 95-0》


舟越直木《夏の夜》


竹田康宏《Do you love me?》


中岡慎太郎《FANTASY》


岡本敦生《地殻ー海》


青木野枝《亀池・蓮池》



小清水漸《空へ 信濃川へ》 

  • 千秋が原ふるさとの森の野外彫刻など


米百俵の群像》(1991.10設置)。長岡市長岡市美術協会に委託し、制作・設置。制作委員会は、元井達夫(委員長/全体構成)、鷲尾正、川辺正作、内山良男、堀田正、松本保忠。 >参考:「松本保忠」彫刻ウェブサイト/野外彫刻作品


長岡リリックホール前のベンチ


ハイブ長岡前のメビウスの環の噴水塔


火炎土器もあった。

  • 長岡で観たその他の彫刻 ハイブ長岡バス停9:28発の越後交通バスの中央循環バス・外周りに乗車。10分ほど乗り、中島4丁目というバス停で降りる。170円。ここから歩いて5分ほどの平和の森公園に立ち寄り、《平和像》を観覧。さらに数分歩き、山本記念公園に立ち寄る。「山本」は山本五十六のことで、この公園に山本五十六の生家が復元してある他、胸像などもある。ここでのお目当ては、公園中央にある池の左右にある2基の彫刻。ネットで見かけたときは、ひょっとして山内壮夫かなとも思ったのだが、どうやら違ったようだ。長岡駅の東側も含め、今回観た以外にも、多くの野外彫刻が多くあるようだ。またの機会に訪ねたいと思う。


平和の森公園の、《平和像》(1951.11.3設置)。新潟県職員組合による。像の制作は廣井吉之助。追記(2018.10.31):この像は、1945年8月1日の長岡空襲のための慰霊碑で、当初は長岡駅前に設置された。その後、悠久山公園、明治公園と移転したが、1996年、平和の森公園の完成に際し、現在地に移設された。


山本記念公園の池の像、2基。両像には、ともに「昭和34」Hiroi」とあった。写真上、木立の中の建物が、復元された山本五十六生家。掲載は割愛するが、山本五十六の胸像も同公園内に設置されており、時間がなくて立ちよれなかったが、近くには山本五十六記念館もあった。

  • 加茂 長岡駅10:29発の信越本線の快速に乗車し、加茂駅まで。10:57着。580円。SUICAは使えたが、ICカードだと583円になるので、チケットを購入した。車中は、学生が多く、けっこう混み合っていた。加茂駅で下車するのはもちろん初めてのこと。歩いて5分ほどの加茂山公園に彫刻の森があり、ここに16基の野外彫刻が設置してあることは知っていたのだが、旅行前に改めて、調べていると、サックスおじさんがいることがわかり、ここでの彫刻放浪が俄然楽しみになった。駅前の商店街を歩いて、まずはサックスおじさんを訪ねる。駅前から10分弱。加茂川左岸、川沿いの道近くに設置されていた。続いて、加茂山公園へ向かう。加茂山という小高い山とその麓にある公園で、青海神社を中心に、雪椿園や彫刻の森、遊具広場、さらにはリス園などがある。加茂山古道と呼ばれるハイキングコースが設置されており、ところどころに見晴らし台も設置されている。彫刻の森でひとわたり野外彫刻を観た後、古道をぐるっとひとまわり歩き(山道なのでアップダウンがあり、ちと疲れた…)、最後に青海神社を参拝するというルートを歩いた。


加茂駅の地下道にあったマーク。雪椿は加茂市の花で、後に訪ねる加茂山公園には雪椿園があり、また、毎年4月には公園を中心に雪椿祭りが開催されるとのこと。


加茂駅前の野外彫刻、最上壽之《ウキウキ ワクワク ナニモカモ》(1992.3設置)。駅前の広場にある噴水に設置。う〜む、プランターに囲まれている。



葵橋左岸の、黒川晃彦《川の歌 Song for my river》(1994.10設置)。加茂川にかかる葵橋の左岸に設置。加茂駅前地区土地区画整理事業竣工記念に設置。最後の写真、ねこチンの顔からおでこにかけての部分だけ、色が落ちていた。撫でられ過ぎ? ねこチンの下の本にタイトルやサインが彫られていた。


「彫刻」マップ。いくつか案内図が設置されていたが、これは「彫刻」マップで、作者と作品名が明記してあった。右上にAWARD(受賞作品)が記されていることからもわかるように、加茂市が1991年に野外彫刻コンクールを開催し、その際の作品をそのまま設置した。


公園の入口。


今溝訓《GEN》(1991)


安田明長《Silent Language V》(1991)


西巻一彦《宿借り(住宅事情)》(1991)


市村緑郎《雲》(1991)


八ツ木のぶ《木精(こだま)の中で》(1991)


松永勉《風のしらべ》(1991)


熊倉又造《大樹間の円舞曲》(1991)


河崎良行《風のフォルム》(1991)


峯田敏郎《浮遊の形》(1991)


本田貴侶《光をあつめて》(1991)


藤巻秀正《森の詩》(1991)


高崎哲《早蕨》(1991)


山里和典《イリュージョン》(1991)


幸田顕《せせらぎの少女》(1991)


山西俊彦《転 90-S》(1991)


荻野弘一《楕円II(電車ごっこ)》(1991)

  • 加茂山古道




  • 加茂駅13:15発の新潟行きに乗車。新潟には13:57に到着。580円。新潟駅は工事中で、ちょっとごちゃごちゃしていた。
  • 今回の旅行では、新潟市内の移動はレンタサイクルを使うことにした。特に、今日は晴れている上に、酷暑というほどの気温でもなく、自転車でうろうろするのは最適だ。レンタサイクルは、新潟市のにいがたレンタサイクルを利用する。新潟市街にステーションが何ヶ所もあり、そこで自転車の借り出したり、返却したりすることができる。乗り捨てもOK。新潟駅近くの石宮公園地下自転車駐車場へ行き、まず会員カードを作る。このとき、手数料が200円かかる。自転車の料金は、3時間まで100円、その後は1時間ごとに100円、という低価格で、うれしいところ。自転車は、放置自転車のうち、状態のいいものを整備して,レンタサイクルとしたもので、実際に乗った限り、乗り心地は問題なし、だった。基本はママチャリだが、中には変速機のある自転車もあり、台数が多い石宮公園地下自転車駐車場では、自分で自転車を選ぶことができた。ということで、かごの大きな、変速機つきの自転車を借り出す。14:20頃、駐車場を出発し、目的地の万代島へ向かう。午後は、水と土のメイン会場と、朱鷺メッセパブリックアートを観て回るつもり。


石宮公園の裸婦像。説明板によると、制作は新潟市の彫刻家、金子直裕(1915-1997)。大理石の粉を混ぜたセメントを使用し、表面を塗装して仕上げている。当初は、新潟駅周辺の土地区画整理事業の竣工を記念し、1960年3月に新潟駅万代口正面に設置されたが、近年、新潟駅周辺整備事業に伴い、2004年3月、現在地に移設された。


蔡國強《灯台》(2003)


安田侃《天秘》(2003)


ダニエル・ビュレンヌ《道に沿ってどこかに,幾つかの色》(2002-2003)

  • 水と土2018・万代島エリア メイン会場の万代島多目的広場は、2012年の際は大かまの名で会場となったところで、水揚場の跡地。2012年のときは整備前で廃墟感のある場所だったが、現在はきれいに整備されていた。ここが今回のアートプロジェクトのメイン会場で、大型インスタレーションを中心に作品が展示されていた。ここでチケットを購入。当日で1500円。これで有料会場の3箇所に1回ずつ入ることができる。ちなみに有料会場は、ここの他、砂丘エリアのNSG美術館、戸屋潟エリアの天寿園の3箇所。

水と土の芸術祭 2018
【メイン会場 万代島多目的広場】
(万2)ナウィン・ラワンチャイクン《四季の便り》※絵画と映像 →(万3)大西康明《untitled》 →(万4)松井紫朗《Soft Circit / Fish Loop》 →(万6)伊藤公象《地表の襞 eros & thanatos の迫間》 →(万6)塩田千春《どこへ向かって》 →(万7)遠藤利克《Triebー地中の火》 →(万8)岩崎貴宏《untitled》 →(万1)森北伸《耕す人》


森北伸《耕す家》(2018)

  • 信濃川自転車放浪 一応、今日こなすべき予定はこれで終わり。現在16:20。自転車を返すまで、あと1時間ほどあるので、信濃川の右岸・左岸をちょっと走ってみることにした。柳都大橋を右岸から左岸へと渡り、みなとぴああたりまでいったん下り、左岸を川上に向けてしばらく走る。景色も広々としているし、風もやわらかくとても気持ちがいい。りゅーとぴああたりまで走り、昭和大橋をこんどは左岸から右岸へと渡り、今度は河口方向に万代橋あたりまでゆっくり走る。いつまでもこうしていたいところだが、いささか疲れてもきた。ここらで、信濃川から離れ、駅方向に向かうことにする。あまり車の多くない道をふらふらと走り、あっちへ曲がり、こっちへ曲がりしているうちに、スタート地点の石宮公園まで戻ってきた。今日はここまでとし、地下駐輪場で自転車を返却する。


信濃川左岸で出会ったベンチ。


同、荻野弘一《漁師と魚》



信濃川やすらぎ堤(りゅーとぴあ近く)の、ジャウマ・プレンサ《THE HEART OF TREE》 。「水と土」作品。上下とも右側の写真は、前回の「水と土2015」のときに撮影したもの(2015.10.12撮影)。いくぶん木の幹は太くなっているけれど、3年ではそれほど変化は感じられないな。


新潟市総合福祉会館前の西巻一彦作品。本日最後の野外彫刻。自転車で駅に戻る途中、偶然通りかかって発見! 銘板がなく、タイトルなどは不明ながら、一目で西巻一彦作品とわかった。念のために調べると、裏下方に「'99 K.nishi」とサインが彫られていた。

  • その後、今日宿泊のホテルへ向かう。途中、適当な夕食を適当に食らい、コンビニで飲み物などを買って、ホテルにチェックインする。今日宿泊したのはスーパーホテル新潟。4000円ちょっとだった。特に難はなし。風呂に浸かって、明日の天気をチェックして、早々に寝入る。