かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

彫刻放浪:春日部

  • 埼玉県の春日部に行ってきた。ここも「彫刻による街づくり」事業によって、主に90年代に多くの野外彫刻が設置されている。これらを観よう、というのが今回のお目当て。天気はよかったが、北風が吹く寒い日で、外をうろうろするのにはけっこう厳しい日だった。少し寝坊して(ダメだ)、出発が遅れたが、電車の連絡がよく、春日部までは1時間15分くらいで行くことができた。思ったよりも、近かった。ルートは最寄り→南船橋→南越谷/新越谷→春日部。春日部の野外彫刻については、下記のサイトと、例によってsvで予習していったので、迷うことなく、網羅的に観ることができた(例によって見落としちゃったものもあったが…ダメだ)。

>参考:かすかべ遊学 春日部の彫刻  >参考:春日部市 アートを楽しむ


《心の橋》(1998.3設置)。写真1枚目がむかって左側、2枚目が中央、3枚目が右側。春日部市が、春日部駅東口駅前土地区画整理事業の竣工記念として、土地区画成立組合の寄付金により設置。制作は冨田憲二と山本明良。ブロンズ像と石彫の組み合わせによる作品。LEDが張り巡らされていて、彫刻ウォッチャーとしては、ちょっと残念。


《春 大地からこんこんと湧きあがる水》 駅前通りの左右の歩道に、四季の名を冠した4基の野外彫刻があった。いずれも作者などは不詳。この《春》は、駅から最も遠いところに設置(以下、掲載は、季節順に、駅から遠く→近く)。形状と副題から、《冬》以外は、夏場などは水が出ているのかもしれない。

《夏 水神の竜口から落ちる清涼感溢れる滝》

《秋 豊穣なる実り、「桐」の実子から溢れ、伝わり、奔る水》。ちなみに桐は春日部市の木。

《冬 青く澄み渡った冬の空に浮かぶ光り輝く雲》


𠮷本豊《響き》(1998.3設置)※彫刻のある街づくり19


森田やすこ《煌》※彫刻のある街づくり(未確認)


綿引道郎《詩想》※彫刻のある街づくり(未確認)


西野康造《風になるとき》(1995.3設置)※彫刻のある街づくり15


藤原吉志子《おでかけ》(1996.3設置)※彫刻のある街づくり17


廣嶋照道《あのね》(1997.2設置)※彫刻のある街づくり18


峯田敏郎《記念撮影−風が−》(1995.3設置)※彫刻のある街づくり16


手塚登久夫《月に吠える》(1993.12設置)※彫刻のある街づくり14

  • 古利根公園橋



古利根公園橋。大落古利根川にかかる橋で、麦藁帽子(春日部の特産品!)をかたどったアーチが印象的。その頂には、県鳥シラコバトをモチーフにした風見がついている(ちなみに春日部市の鳥はユリカモメ。4枚目の写真!)橋は橋上公園になっており、6基の女性像が設置されている。


千野茂《フォーム》(1974/1991.3設置)※彫刻のある街づくり4


舟越保武茉莉花》(1990.3設置)※彫刻のある街づくり2


山本正道《思い出》(1991.3設置)※彫刻のある街づくり5


佐藤忠良ジーンズ・夏》(1984/1990.4設置)※彫刻のある街づくり1


桑原巨守《夏》(1991.3設置)※彫刻のある街づくり6


斎藤馨《春陽》(1984.11設置)※市制30周年記念


テト馬車のレリーフ。制作は雨宮一正。左岸に設置。上部から滝のように水が落ちるらしい(夏場は水が出ているのかな?)。モチーフは千住馬車鉄道で、テト馬車というのは警笛にラッパを用いていたところからの愛称のようだ。明治時代に千住釜茶橋と粕壁の最勝院の間を3時間で結んでいたが、東武鉄道の開通で、1900年(明治33)に廃業した。


匠大塚・春日部本店前の石彫。タイトル、作者などは不詳。これは、歩いていて、たまたま見つけた作品。追記(2019.1.3):本多正直《PRAYER FOR PEACE -FORN-》という作品のようだ。>参考:「響き合う空間展2018


市民文化会館前の、加藤豊《神話II》(1988/1990.3設置)※彫刻のある街づくり3 >彫刻家 加藤豊(公式)


中央図書館前の、柳原義達《道標・鳩》(1991.3設置)※彫刻のある街づくり7

  • 学校通り



黒川晃彦《小さな花》(1991.3設置)※彫刻のある街づくり8


峯田義彦《風の門》(1992/1992.3設置)※彫刻のある街づくり10


一色邦彦《瑶韻》(1991.3設置)※彫刻のある街づくり9


池田宗弘《旅人・樹陰》(1992)※彫刻のある街づくり(未確認)


斎藤馨《慈愛》(1981.3設置)。春日部市遺族連合会婦人部一同による。


加藤豊《大空》(2008)※彫刻のある街づくり(未確認)

  • 春日部市立医療センター 現・医療センターは、2016年7月の新築・移転なので、このときに設置されたと思われる。


大槻孝之《風の門》


伊藤正人《メトロポリス −未来−》


伊藤正人《2:2:1 −現在−》


伊藤正人《酒船石 −過去−》

  • 東西ふれあい通り西口公園


清水啓一郎《収穫祭》(2013)※彫刻のある街づくり 割と最近設置されたものだが、タイトル板に「彫刻のある街づくり」(ナンバリングなし)とあった。2010年代は、けっこう珍しいのでは。


伊藤正人《道程》※彫刻のある街づくり(未確認)


小林照尚《子供の領分


山本明良《土の譜−夏−》


越谷駅で途中下車して、市役所前にある彫刻を見にいったら、市役所前に仮設壁が建てられ、土を掘り返している。いやな予感しかしない…


ということです。図書館は市役所から1.2km。行けないこともないが、これからだと、暗くなっていてダメだろうと、今回はあきらめた。