かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

彫刻放浪:水戸

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千波湖を望む。中央に「使徒」こと、水戸芸術館の塔が見える。

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水戸駅北口ペデ上の、《水戸黄門助さん角さん像》(1993.2建立)。水戸市による。制作は小森邦夫。

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水戸駅北口ペデ上(ファミマ前)の、《さわらび》(1989.3建立)。作者は不詳。水戸ライオンズクラブが、水戸市制100年、水戸ライオンズクラブ25周年を記念して、建立。

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駅南平和公園の、平和の像《碧翔》(1991/1991.8.1設置)。水戸・平和の像を建てる会による。制作は一色邦彦。gmで見つけて、観に来たのだけど、これはよかった。ちょっと感動した。

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茨城県立県民文化センター前の、《横山大観頌碑》(1978.6設置)。横山大観の生誕110年、没後20年を記念して、新いばらきタイムス社が創立25周年記念企画事業として提唱、横山大観頌碑建立委員会などが協力して、建立。肖像レリーフの制作は、小森邦夫。

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茨城県立県民文化センター前の、堀進二《中村彝君像》(1967)[茨城県立県民文化センター蔵]。設置場所の関係で、近寄れないし、植え込みで足下も見えない。

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茨城県立県民文化センター前の、木内克《坐像》(1962)[茨城県立近代美術館蔵]。以前、熊谷市役所前でも観覧したな。

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茨城県立近代美術館・前庭の木内克《布をもった立ポーズ》(1966)[茨城県立近代美術館蔵]

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次はこれ、ではなくて…

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茨城県立近代美術館・前庭の木内克《立》(1961)[茨城県立近代美術館蔵]。こちらは木内の代表作の一つ。この後行く、水戸市立博物館の2F・エントランスにも展示されていた。今までに、旭川市宇部市で野外に展示されているのを観たことがある。

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小鹿尚久《夢追いの唄》(1990.3建立)。水戸葵ライオンズクラブ25周年記念。近くにこれも立っていた。


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千波大橋を渡ったところ、橋の親柱にこれが… さすがに偕楽園の水戸だな。横断歩道を渡った茨城県JA会館別館の壁面にも梅のレリーフがあった。

  • 水戸市立博物館 次の目的地、水戸市立博物館まで歩いた。今回は略すが、途中、南町2丁目あたりで、歩道上に設置してある野外彫刻をいくつか発見。これは、南町2丁目商店街振興組合が、イタリア・ボローニャのボッテーゲ・デラ・ピアッツァ商店街と友好提携を結んだ(1987.2.18調印)記念に寄贈された彫刻だそうだ(1990.7設置)。全部で4基ほど、見かけた。他にも、歴史人物の小ぶりな肖像彫刻(いずれも立像)がいくつか。パスしようかと思ったが、まあ、せっかくだからとこちらは写真に撮った。撮り始めたら、街角のそこここにやつらがいる、いる笑 こんなことをしているうちに、水戸市立博物館に到着。2Fのエントランスには、先ほど観た木内克《立》がこちらにもいる。さて、博物館では、3Fと4Fの美術部門の常設展を観覧。中でも、3Fの「近世の水戸の美術」のコーナーが今回のお目当て。展示はそれほど多くないが、櫻井雪館、月僊、櫻井雪保の作品が展示してある。中でも、櫻井雪保《龍虎図屏風》(紙本墨画・6曲1双)に目を引かれるなど。続いて、4Fの近現代の水戸の美術を観覧。彫刻の方は、小森邦夫や木内克など、本日の彫刻放浪の登場人物たちが揃っていた。ちなみに、水戸市博は常設展は無料。
  • 水戸芸術館 続いて、水戸芸術館へ。広場では、ちょうど中谷芙二子展の展示作品の一つ、霧の彫刻《シンコペーション》(「崩壊」シリーズより)が始まっていた。10分ほど。幻想的な霧の変容を霧の中で体験した後、現代美術ギャラリーの「霧の抵抗 中谷芙二子」展を観覧。900円。基本的にはアーカイブ展(屋内にも1作、新作インスタレーションあり)で、霧の彫刻やビデオアートなど、アートとテクノロジーの融合に関するものが多い。E.A.T.やビデオギャラリーSCANなど。中でも、最初の霧の彫刻、万博のペプシ館に関わる展示がとても興味深い。技術者との協業や試行錯誤などを、さまざまな資料を用いて紹介していた。

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霧の彫刻《シンコペーション》(「崩壊」シリーズより)。9:30〜19:00までの間、毎時00分と30分に開始。10分ほど、広場に霧がかかる。17:00からはライトアップされるとのこと。

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使徒

  • 大工町の蔡國強《獅子像》 久しぶりに、といっても、何度も観ているのだが、次は大工町交差点のガソリンスタンド前に設置されている蔡國強の獅子像を観覧。これは、水戸芸術館が開催した展覧会「水戸アニュアル’94 <開放系 Open System>」の出展作の一つ。展覧会終了後も、水戸商工会議所の協力で、市内の2ヶ所(風水にかかわる場所)に設置/展示されている。こちらの大工町交差点の方はよく来るのだが、もう一つの水郡線高架下は行ったことがない。それを訪ねるのが今回のお目あての一つ。まあ、後ほど。

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  • 末広二丁目の《若い力》 次はネットで知った小森邦夫作品を訪ねる。出発直前に、ネットの情報とgmで場所を割り出したのだが、駅から遠いし、どうしようかと迷ったのだが、時間に余裕があるし、天気もいいことだし、もう少し歩いて見ることにした。大工町交差点から徒歩15分ほど。末広町二丁目バス停のすぐ近くの小公園に設置されていた。

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小森邦夫《若い力》(1964.7.31建立)。新修道路開通記念。個人の寄贈。

  • 水郡線高架下の蔡國強《獅子像》 那珂川にかかる水郡線の橋の水戸側の高架下に設置された蔡國強の獅子像を最後に訪ねる。といっても、いささか歩き疲れたので、バスで水戸駅近くまで戻ることにした。末広町二丁目バス停から茨城交通のバスに乗り、南町二丁目まで移動。三ノ丸、二ノ丸を抜け(このあたり、水戸の文教地区になっていて、「水戸学の道」と名付けられている。そうそう、小学校内なので、あきらめたが、茨城大学附属小学校の入口付近に野外彫刻あり!笑)、杉山坂を下り、水郡線の高架まで歩く。こちらの方には初めて来た。学校がまだ休みなので、周囲一帯とても静かで、あまり人もいない。バスを降りてから、20分ほどの散策。ちょっと寒くなったが、気持ちがいい。そうそう、この道筋にも、歴史人物の肖像彫刻がいろいろとあった。これらは最後にまとめて紹介しよう。

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水軍高架下の蔡國強《獅子像》。こちらには、水戸商工会議所による説明板もあった。

 この獅子石像は、一九九四年に水戸芸術館で開催された展覧会において作家蔡國強によって「宇宙図案 水戸のための風水プロジェクト」の一つとして出品された。
 風水とは環境の「気」の流れや自然の形勢などを調べ調整することでそこにすむ人々に繁栄をもたらそうというものだ。
 天津大学の王世亨教授と蔡國強の調査の結果森林公園から水戸台地を通り旧水戸城へと流れる大地の龍脈が水郡線開通のために切断されていることがわかった。このとき形成された不利な気口を塞ぎ前に向けて邪気を鎮め後ろに向けては聚気の効果があるように鎮物が置かれねばならない。
 水戸商工会議所はここにこの石獅子像を設置し水戸の豊穣な気脈が滔々と流れ自然と調和した人間生活のさらに稔り多いことを祈念するものである。
             一九九五年三月吉日
                  水戸商工会議所


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那珂川にかかる水郡線の橋。水府流水泳道場跡あたりから。


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こちらは反対方向を眺める。今日は、おだやかでいい天気だった。

  • これで、今日の予定は終了。再び杉山坂を上り、水戸駅まで歩く。駅周辺で適当な夕食を適当に食らい、上野行きの常磐線に乗った。車中はさすがに爆睡。乗り継ぎが悪かったが、それでも、20:00前には、無事に帰宅。さすがに歩き疲れたが、なかなか充実の彫刻放浪だったなと。
  • おまけ:水戸の街角に立つ歴史系肖像彫刻 苦手分野なもので、今回はパスするつもりだったのだが、とにかく街角にたくさんの歴史的人物の肖像彫刻が立っていたので、最後にこれをまとめて掲載。人物のゆかりの地に立っているようだが、さて、どこでしょう? これらの街角の銅像は、割と小ぶりな作で、ちょっとお茶目でカワイイ、がポイントか。制作陣も、勝田、水戸と観てきた野外彫刻で見知った彫刻家ばかり。では、出会った順に掲載。今回、見かけたのは10基だが、きっと他にもたくさんいるんだろうなあ。 >参考:水戸市 水戸の銅像めぐり

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藤田東湖像》。これはタイトルだけです。近寄れなかったので、作者など、調べられなかった。

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徳川斉昭公像》(2001.3設置)。水戸市による。制作は後藤末吉。お殿さまには「公」がつくのね。

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《会沢正志斎像》。制作は小鹿尚久。

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徳川慶喜公像》(2003.3設置)。水戸市による。制作は能島征二。

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朱舜水像》(1994.3設置)。水戸市教育委員会による。制作は中村義孝。

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徳川光圀公像》(2001.3設置)。水戸市による。制作は能島征二。

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《本間玄調像》。制作は後藤末吉。

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これも《徳川斉昭公像》。制作は小森邦夫。

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安積澹泊像》(1993.3設置)。水戸市教育委員会による。制作は一色邦彦。

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徳川頼房公像(2004.3設置)。水戸市による。制作は篠原洋。


  • 今回の、主要な登場人物