かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

彫刻放浪:埼玉県営さきたま緑道

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稲荷山古墳

  • 今日は、埼玉県のさきたま緑道と武蔵丘陵森林公園に野外彫刻を訪ねてきた。青春18きっぷ利用。ずいぶん以前から両所に野外彫刻があることは知っていたが、やっと行くことができた。天気がいいとはいえ、寒さにくじけそうになったが、まあ、行けるときに行かねばと、決行した次第。がんばったのである笑
  • 最寄り5:15発の京葉線東京行きに乗車。以下、最寄り→新習志野→大宮→北鴻巣と乗り継ぐ。高崎線が車輌故障で一部遅れていたが、オレの乗った電車は時間どおりで、8:00前には北鴻巣駅に到着した。車中はぐっすり眠り込むつもりだったのだが、新習志野−大宮間で乗ったしもうさ号の暖房があまり効かず、さ、寒くて、寝るに寝られず、ちょっとまいった苦笑
  • 埼玉県営さきたま緑道の野外彫刻 さきたま緑道には、たくさんの野外彫刻が設置されているのだが、これらは第4回国民文化祭さいたま'89(1989.11.2−11.12)で、全国から公募したコンクールの入選作品とのこと。全部で50作ある(全50作ということなのだが…、48基分しか写真がない。う〜む、見落としたか…)。さきたま緑道は、北鴻巣駅近くからさきたま古墳公園まで続く、鴻巣市行田市にまたがる4km超の長い遊歩道で、彫刻はその長い遊歩道のどこか一部に作品を固めて配置するのではなく、全体的に適宜距離を空けて、設置してあった(なので、全区間歩かなければならない)。作品は、だいたい50〜100mごとに設置されている(もっと近い場合もある)。全作品の傍らに石のタイトル板があり、タイトル、作者、そして、作者の拠点としている都道府県が記載されている。加えて、受賞がある場合は受賞した賞も書かれていた。これとは別に、作者の、作品についてのコメントを記した説明板もあり、こちらは薄れて読めないものも多数あった。彫刻は、具象・抽象さまざまで、サイズも大きく、素材も石彫を中心に、ブロンズやステンレススティールのものなど多彩だった。緑道は、歩道と自転車道にわかれていて、ほんの少し起伏があったが、歩きやすく整備されていた。植栽も多彩で、冬枯れの時期でもそれなりに楽しむことができた。これら樹木にちなむ万葉の和歌を記した板なども多数立てられており、これまたおもしろかった。最初の1時間ぐらいは、早起きのお年寄りがウォーキングしているのに時々出会うぐらいだったが、9:00を過ぎた頃からは走る人をけっこう見かけるようになった。やや風があり、寒くていささかまいったが、作品を観つつ、2時間強で歩ききることができた(途中、7のイートインでコーヒー休憩した)。

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JR北鴻巣駅東口からさきたま緑道の入口までは、武人埴輪の皆さんが案内に立っていたので、5分ほどで、迷わずにちゃんとたどり着いた。


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入口付近にある作品一覧


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野外彫刻諸作にはいる前に、まずこの方を紹介しよう笑 第4回国民文化祭さいたま89のマスコット「コアちゃん」である。作品一覧の隣にいた。


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それでは、北鴻巣寄りから順に掲載していこう。まずは、斉藤馨(埼玉県)《風のと(音)》※鴻巣市長賞。「斉藤」はタイトル板の記載のママ。「齋藤」と書くのが本当のようだが。これと、次の藤巻作品は、緑道の入口前の歩道橋上に立っている。

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藤巻秀正(新潟県)《森の精》※埼玉県美術家協会賞。


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大津文昭(徳島県)《太陽との語らい》


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佐々木至(東京都)《紀元》


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遠藤春彦(埼玉県)《からみ合う二つの立体》


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笠原幸生(秋田県)《時計虫の合唱》


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丸山富之(東京都)《ニュウ》


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市川治郎(東京都)《倭人伝》


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酒井鉱治(埼玉県)《森林浴》


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中井保博(宮崎県)《明白入素》


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岸田松次郎(埼玉県)《○△□》


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入江陽子(福岡県)《芽》


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田中等(宮崎県)《じゃいぷーる》


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原一史(埼玉県)《Waiting》


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中岡慎太郎(千葉県)《ロマンチスト》※文部大臣奨励賞 そうです、これがお目当てでした!


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花田俊彦(愛知県)《ポコ・ポコ・ポコ》


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佐藤賢太郎(埼玉県)《MOVE》


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杉山仁(神奈川県)《風韻》


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松本光司(愛知県)《風のかたち》


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新谷一郎(埼玉県)《モコ・モコ》


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東裕二《茨城県》《ライトな生活》


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戸田裕介(埼玉県)《Metamorphosis XV −閡》※吹上町長賞


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寺田栄(千葉県)《風景》※埼玉県知事賞


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内田みどり(東京都)《森》


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佐治正大(茨城県)《地平》


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三木勝(神奈川県)《大寒小寒(II)》


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谷川浩(埼玉県)《WIND》


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岡野義広(東京都)《Swing「オバケ」》


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レーポー・ゾルター(神奈川県)《親愛融合》


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松本雄治(神奈川県)《家族(美しい記憶)》


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小井土満(東京都)《ある日のコリント地峡》


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梶滋(兵庫県)《方形とその周辺》


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広瀬友彦(東京都)《森の人》


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松永勉(徳島県)《大地の精》※国民文化祭実行委員会会長賞


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尾崎真(愛知県)《和》


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奥野誠(埼玉県)《お日様の下で》


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黒田峯夫(京都不)《男と女かな?》


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近藤哲夫(愛媛県)《海原》


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水村昭(埼玉県)《球又は立方体》


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安田明長(東京都)《Silent Language》


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増田幸雄(静岡県)《牛》


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髙橋勝(埼玉県)《雲の夢》


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岩間弘(埼玉県)《住処》


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原田砂織(石川県)《occurrence》


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南部治夫(埼玉県)《時の流れに》


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髙岡典男(埼玉県)《集積》


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岡本参千峯(埼玉県)《風のメッセージ》※行田市長賞


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伊藤正人(埼玉県)《環(わ)》

  • 見落とした2基 さきたま緑道の北端近く、さきたま古墳公園の南側に向かう通路(南側エントランス通路、公園の南側にある奧の山古墳に出る)があり、そこに3基の野外彫刻があったようだ。緑道のすぐ近くの1基は見つけて、観ているのだが、ずっと先、古墳公園の入口近くに設置してある2基を見逃してしまった。見逃した2基は、髙橋克明(京都)《LOVE DANCE》と田代収(埼玉県)《連》。svでも観ることができた。油断していたな苦笑 次は必ず(って、次はあるのか?)
  • せっかくここまで来たのだからと、埼玉県立さきたま史跡の博物館、将軍山古墳展示館、さきたま古墳公園を見学する。ここも広いので、歩きがいがあったな笑

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稲荷山古墳の上にて、前方後円墳の円から方を眺める。

  • 埼玉県立さきたま史跡の博物館 入場料200円。これで将軍山古墳展示館にも入館できる。

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  • 行田駅前の女性像 戻りは、この距離を再び歩くのはさすがに時間的にもきついので、行田市バスに乗ることにした。乗車したのは、観光拠点循環コースの右回りで、古墳公園12:07→12:22行田駅の予定。1乗車150円。本数がとても少ないので、時間は事前に調べていくべきだなと。バスはほぼオンタイムの運行。行田駅(東口)でバスを降りると、女性像があった。ということで、これを観覧する。

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行田駅前の、堤達男《愛の泉》(1965)。鋳造は水谷一超。個人の寄贈。傷みが激しいのが、残念。