下関 [岩国・錦帯橋→和木→大竹→下関→門司→小倉・第2日(1)]
- 6:30頃、起床。身仕度をして、7:00から始まる1Fの朝食会場へ。軽朝食とのことだったが、品数が少ないだけで、それほど、軽というわけでもない。ごはん、味噌汁、納豆、サラダ、おでん、漬け物をいただく。一度部屋に戻り、一息ついて、8:00頃、チェックアウトする。今日は、まずホテル周辺から唐戸まで歩きつつ、野外彫刻を探る。
- 下関市民会館の野外彫刻 下関市民会館の周囲に10基の彫刻があった。正面のエントランス付近に浦山一雄作の女性像が4基、裏手の植え込みの中に田中昭作の5基の女性像、少し離れて、もう1基、同じく田中昭の母子像、の合計10基。いずれも、橋元才平という方の寄贈によるもの。この才平氏は岩国市発祥の東洋海事工業を経営する実業家で、1977年に市民会館が建設される際、総工費約24億6千万円のうち、約10億円を寄付したとのこと(氏の顕彰碑も別にあった)。建物だけではなく、この建物を飾る彫刻も寄贈したのだな。ちなみに、台座の銘板によると、浦山一雄作品は「東洋海事工業 社長」、田中昭作品は「財団法人下関市民会館協力会 理事長」という肩書きで、それぞれ寄贈している。これらの彫刻とは別に、市民会館の西側に隣接する緑地に、もう1基、母子像があった。こちらは下関市連合婦人会の創立35周年記念碑。この他、竹崎公園や海峡ゆめ広場などにもいくつか彫刻があったが、今回はスルーする。
浦山一雄《マントの少女》
浦山一雄《船旅》
浦山一雄《バックレス》
浦山一雄《ジーパン》。これは富山で《ブルージーンズ》というタイトルで観たことがある。他にも《Gパンの女》とか、幾つか異なるタイトルがあるようだ。
田中昭《母子像》
田中昭《薫りたつ女》
田中昭《精華》
田中昭《春葩》
田中昭《ボレロの女》
田中昭《煌めいて》
市民会館西側の緑地の、中村辰治《愛の像》(1981.10.6設置)。下関市連合婦人会の創立35周年碑。鋳造:平和合金鋳造所、台座:中市一彦。
- 日和山のキーチマン 日和山浄水場の西側に、澄川喜一制作の、胸像があると知り、これを訪ねることにした。地図で予習したところ、途中、細い道が入り組んでいるようなので、迷わないように日和山公園を抜けていくことにした。日和山公園には高杉晋作像が立っていたが、今回は、まあ、パスしておく。なお、市内には、シリアスなものからユーモラスなものまで、高杉晋作像がいくつか立っていた。
日和山公園に向かう途中で、電話ボックスの上にふくがいるのを発見! どこかのお寺にあるもののコピーらしい。
日和山浄水場・西側の、《國司浩助像》(1984.6設置)。制作は澄川喜一。水産功績者顕彰会による。國司浩助(1887-1938)は、山口県出身、トロール漁船の導入など、日本の漁業の近代化に大きく貢献した人物、とのこと。キーチマンにも肖像彫刻がいくつかあることは知っていたが、実物は初めて観た。やはり、怪獣感が…(失礼!)