かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

鹿児島(1) 鹿児島・枕崎[第1日]

f:id:pigmonm:20190222024917j:plain

  • 鹿児島に野外彫刻を観にいってきた。昨年の春と冬に鹿児島行きの予定を立てたのだが、霧島山新燃岳の噴火やら、体調不良やらで、ともに行くことができなかった。そのリベンジ、というわけである。出発の少し前に、枕崎市に多くの野外彫刻が設置されていることを知り、急遽予定を変えて、2日目は枕崎に行くことにした。もちろん、枕崎には初めて行く。事前の天気予報ではあまりぱっとした天気にはならないようだったが、2日とも、晴れ間の見える暖かい天気となり、一応の予定をこなすことができた。まあまあ楽しい彫刻放浪の旅となった。
  • 鹿児島市の野外彫刻については、以前一度探りに行ったことがある。2018年1月10日11日の両日のことだ。このときは、鹿児島にある本郷新の野外彫刻などを探るべく、長島美術館、甲突川沿いの緑地、文化公園(今回再訪した)、鹿児島市立美術館を訪ねた。今回は、その後に知った鹿児島の野外彫刻をできるだけたくさん観ることが目当てとした。やみくもにネットを検索して知ったものもあるが、「かごしまデジタルミュージアム」が大いに参考になった。なお、歴史的肖像彫刻の類(いわゆる「銅像」ってやつね)については、今回は(も、か)ほとんどパスしている。
  • では、出発。行きは羽田空港から。4:58発の最寄り始発バスで、羽田空港T2まで。ほぼ定刻の5:50頃、到着。早速、保安検査場を通過して、57ゲートへ移動。静かなところを探して、搭乗まで一寝入り。今日搭乗したのは、ANA619便、羽田7:10→9:10鹿児島の予定。20分前に搭乗が始まり、だいたい予定どおりの運行で、9:10頃、鹿児島空港に着陸した。9:20の鹿児島市内行きのバスに乗車し、10:00過ぎに天文館で下車した。1250円。鹿児島は基本的にSUICA不可。
  • 天文館で下車し、まず最初に天文館公園に立ち寄った。かごしまデジタルミュージアムによると(→ここ)、公園の噴水池に、土田副正による《人魚》像があるよしだが、行ってみると、公園には噴水池自体がなくなっていた。近時の整備で廃されたもののようだ。《人魚》ももちろん見当たらない。う〜む、最初から空振りかぁ。大丈夫かな笑 続いて、中央公園→市役所/みなと大通り公園→かごしま水族館と歩いて、野外彫刻を探る。

f:id:pigmonm:20190222022848j:plain:w360f:id:pigmonm:20190222022904j:plain:w240
中央公園の、堀内正和《ま四角三つ》(1993/1994.3.28設置)。チタン製で、高さは5.7m。鹿児島市の、ロマンチックオブジェ事業・第2作。まあ、ロマンチックではないけれど。それにしても、この「ロマンチックオブジェ事業」のネーミングはどこから来た?


f:id:pigmonm:20190222022833j:plain:w360
同じく、中央公園の、野外彫刻らしきもの。タイトル板の類がないので、詳細は不明だが、あ、怪しい…


f:id:pigmonm:20190222023308j:plain:w240f:id:pigmonm:20190222023255j:plain:w240f:id:pigmonm:20190222023241j:plain:w360
みなと大通り公園(西端/鹿児島市役所前)の、速水史朗《悠雄》(1992/1992.10.19)。アフリカ産の黒御影石製で、いちばん高いものが5.6m。鹿児島市の、ロマンチックオブジェ事業・第1作。


f:id:pigmonm:20190222023956j:plain:w360
f:id:pigmonm:20190222023942j:plain:w360
みなと大通り公園(東端)の、「太平洋戦争 民間犠牲者慰霊碑」(1973.9.5/1974.6.17設置)。制作は児島幸雄。鹿児島市南日本新聞社が戦災30周年を記念して、県内外の県関係者に協力を呼びかけて建立したもの。


f:id:pigmonm:20190222024442j:plain:w240
f:id:pigmonm:20190222024428j:plain:w240f:id:pigmonm:20190222024414j:plain:w240
f:id:pigmonm:20190222024359j:plain:w360
そして、鹿児島水族館横広場の、澄川喜一《風 wind》(1997/1997.2.12設置)。鹿児島市の、ロマンチックオブジェ事業・第3作。これまた怪獣感が…

f:id:pigmonm:20190222154300j:plain:w360
同じく鹿児島水族館横広場の、自航式有人潜水艇「はくよう」。1971年建造。42年間に8134回の潜行を行い、さまざまな海底・深海調査に活躍した。2013年5月31日に潜水艇の役目を終え、ゆかりあるこの地に設置された。

  • 鹿児島県庁周辺の野外彫刻 鹿児島水族館前バス停(というか、桜島フェリーのターミナル前なのだが)から、市バス・鴨池港行きのバスに乗車。20分ほど乗って、県庁前バス停で下車。190円。県庁周辺の野外彫刻を探る。この辺は、初めて来るところ。

f:id:pigmonm:20190222054645j:plain:w240f:id:pigmonm:20190222054632j:plain:w240
鹿児島県庁・警察庁舎前の、《大警視 川路利良》(1999.10設置)。制作は中村晋也。せっかくここまで来たので、これはパスしないで、掲載しておこう。


f:id:pigmonm:20190222054619j:plain:w240f:id:pigmonm:20190222054605j:plain:w360
鹿児島県庁前の、流政之《OH UDO 風雲天をつく》(1996)。めずらしくコールテン鋼の作品。鹿児島県庁のタイトル板の隣に、わざわざ「この彫刻は現在、前面が均質的な錆で覆われるまでの曝露腐食期間中です。」と説明板があった。行政庁舎と議会庁舎の間の広場に設置。


f:id:pigmonm:20190222054916j:plain:w360f:id:pigmonm:20190222054901j:plain:w360
鹿児島県庁舎前の、アーチ。制作者などは不詳。行政庁舎と議会庁舎の間の階段を上がると設置されている巨大なアーチ。


f:id:pigmonm:20190222054846j:plain:w360f:id:pigmonm:20190222054832j:plain:w240
鹿児島県庁舎・行政庁舎裏手の広場の、関根伸夫《神話のはじまり》(1996)。県庁舎の裏手が広場になっており、東側には緑地公園が広がっている。


f:id:pigmonm:20190222055108j:plain:w360f:id:pigmonm:20190222055056j:plain:w240
鹿児島県庁舎・東側の緑地の、野外彫刻。タイトル板が見当たらなかったので、タイトル、作者などは不詳。確か、ネットで見かけた気がするのだが…ということで調査中。


f:id:pigmonm:20190222055043j:plain:w360f:id:pigmonm:20190222055031j:plain:w360
鹿児島県庁舎・東側の緑地の、宮薗広幸《ふふふ》(1998/1998.3設置)。鹿児島県が財団法人日本宝くじ協会の寄贈により設置。明日も含めて、宮薗作品には、いくつか出会うことになる。

  • 文化公園再訪 この後、海沿いの与次郎ヶ浜の遊歩道を文化公園まで歩く。風が強く、ぼさぼさの髪がさらにぼさぼさになり、居心地が悪いが、まあ、晴れてきたのでいいか。ぶらぶら歩いて10分ほどで文化公園に到着。ここは再訪だが、前回見落とした《渚のエウローペ》がお目当て(といっても、これも全国で何ヶ所か、設置されている作品だが)。文化公園は、1983年2月6日に開館した鹿児島市民文化ホールに隣接する公園で、園内には数基の具象彫刻が設置されている。いずれも企業からの寄贈で、市民ホールの開館に併せて、整備されたようだ。

f:id:pigmonm:20190222075208j:plain:w360f:id:pigmonm:20190222075154j:plain:w360
圓鍔勝三《朝の調》。稲盛和夫(京都セラミック株式会社社長)の寄贈。


f:id:pigmonm:20190222075141j:plain:w360
北村治禧《麗新》。これも稲盛和夫(京都セラミック株式会社社長)の寄贈。


f:id:pigmonm:20190222075127j:plain:w240
木下繁《望》(1982)。これまた稲盛和夫(京都セラミック株式会社社長)の寄贈。


f:id:pigmonm:20190222075531j:plain:w240
松田尚之《白光に浴す》(1932.8)。戦前の作。戦後も終わる頃、野外に出てきた、といったところか。山形屋の寄贈。


f:id:pigmonm:20190222075518j:plain:w240
富永直樹《断》(1982)。鹿児島銀行の寄贈。


f:id:pigmonm:20190222075505j:plain:w240
晝間弘《雄気》。旭相互銀行の寄贈。


f:id:pigmonm:20190222075656j:plain:w360f:id:pigmonm:20190222075642j:plain:w360
そして、お目当ての、淀井敏夫《渚のエウローペ》(1982.11設置)。長島商事株式会社(代表取締役 長島広佑)の寄贈。

f:id:pigmonm:20190222075451j:plain:w360
そして、こいつら3人組も。