- 彫刻放浪:福島編(1) 福島市は市制80周年を記念して、昭和62年(1987)度から平成5年(1993)度にかけて、「彫刻のあるまちづくり」事業として、市内に22基の彫刻を設置している。今日は、まずこのうちのJR福島駅から徒歩圏内にある彫刻を観て回り、その足で福島県立美術館まで歩いて行くことにする。7:30過ぎにホテルをチェックアウトして、駅前通りを東に進む。パセオ通りを越えると、通りの名はレンガ通りと名を変える。そのレンガ通りを少し進んだところにある彫刻などを観覧し、道を引き返して、パセオ通りまで戻る。続いて、パセオ通りを北に進み、万世通りに突き当たったところで、東に曲がり、新浜公園などを回る。たいした道のりではないが、これで10数基の野外彫刻を観ることができる。
>参考:福島市 彫刻のあるまちづくり 彫刻案内MAP(PDF)
駅前通り・メディアシティエスタビル南側の、舟越保武《春》(エスキース)(1990.3設置)※ 以下、福島市の彫刻のあるまちづくり事業で設置された彫刻については※印をつけた。
駅前通り・アックス南側の、藁谷収《起伏のある形》(1988.3設置)※
レンガ通り・日本銀行福島支店南側の、山本正道《思い出》(1992.3設置)※
レンガ通り・東邦スクエアビル北側の、「古関裕而生誕の地記念碑」。記念碑のレリーフは、太田良平の作。レンガ通り道路整備の完成を記念して、1998年5月に設置。
パセオ通り・リードパセオ東側の、中野滋《風の花束》(1988.3設置)※
パセオ通り・常陽銀行福島支店西側の、西山勇三《霽れ》(1988.3設置)※
パセオ通り・みずほ銀行福島支店東側の、白沢菊夫《すわるふたり》(1986.4設置)※
パセオ通り・しおや眼科東側の、柳原義達《道標・鳩》(1989.3設置)※
パセオ通り・第6清水ビル東側の、津田裕子《若い日》(1989.3設置)※
パセオ通り・東邦リース西側の、三坂耿一郎《遊ぶ》(1989.3設置)※ 東邦銀行の寄贈。
信夫通り・福嶋信用金庫本店西側の、佐藤義重《AIKOの丘》(1986)※昭和62年度 福島信用金庫の寄贈。
県庁通り・福島市中央駐車場西側の、細井良雄《大地に生きる人・マミー》(1988/1989.3設置)※
新浜公園の、西山勇三《紫野》(1994.4)※ 福島ライオンズクラブ創立35周年記念。
新浜公園の、《夢 大望の像》(2001.4建立)。福島中央ライオンズクラブ結成35周年記念事業。作者は不詳。
井上武吉《MY SKY HOLE 89-2》(1989) これが今回の旅行の隠れお目当て。表面に傷が多く、外界の映り込みがあまり良くなかった…
フェルナン・レジェ《歩く花》(1952-53/寄託作品)
美術館・1F・エントランスロビーの、マリノ・マリーニ《騎手》(1956-57)。館内では、他に、常設展示室のある2Fの回廊に、林範親《路地裏》(1994)、佐藤忠良《若い女・シャツ》(1982)、エミリオ・グレコ《スケートをする女》(1951)が設置してあった。
神野忠和《香を聞く》(1984.7建立)。福島市が県北美術家連盟の協力により設置。これは予習では漏れていた作品。美術館前の通りが飯坂線の線路に突き当たるところにある小緑地に設置。美術館からバス停まで歩く途中で見つけた。福島市の彫刻のあるまちづくり以前の設置。他にも、まちづくり事業以前/以外の野外彫刻が町中にひっそりと佇んでいるに違いない。
- 彫刻放浪:福島編(2) 自転車編 美術館前バス停11:39発のももりん・1コースで福島駅前まで戻る。バスは15分近く遅れてやってきた。100円。バス停でも風が強く、寒くて待ちくたびれた。5分強で福島駅前に到着。風が強いので、どうしようかとも思ったのだが、まあ、予定どおり、駅前で自転車を借りだして、駅から少し離れた野外彫刻を観て回ることにした。駅の駐車場近くで、ももりんレンタサイクルを借りる。簡単な書類を記入し、身分証で情報を確認し、すぐに貸し出してくれた。無料。まず、JRの線路沿いを少し南下したところ、荒川にかかるあづま橋に向かう。すぐに着いたが、橋の上はおそろしく風が強く、彫刻を観ているどころではない。ようよう写真を撮って、彫刻のまわりをぐるっと1周りして観覧する。そんなオレのの横を、年寄りの夫婦が手をつなぎ、風に飛ばされないように腰を低くくして、通りすぎる。かと思えば、反対方向からは女子高生の自転車が飛ぶように走り抜けていく。当初はこのまま南下して、阿武隈川にかかる蓬莱橋まで行くつもりでいたのだが、ちょっと無理みたい、なので、少し予定を変えて、次は西の国体記念体育館に行くことにした。20分ほど、走り、なんとか到着。ここで、彫刻を観覧し、トイレを借りて、駅まで戻る。帰りは追い風で、あっという間に駅前に到着。そのまま、県庁前まで行き、平和記念像と河野広中像を観覧して、今回の彫刻放浪を終りとした。
あづま橋上の、橋本堅太郎《流光》(1988.3設置)※ 橋上の3基の裸婦像。飛ばされないようにしているので精一杯で、見惚れている場合ではなかった笑
あづま橋上の、土田副正《光の中に》(1988.3設置)※
あづま橋上の、佐々木直哉《MIKU》(1988.3設置)※
福島市国体記念体育館前の、藤巻秀正《大空へ》(1994.3設置)※ 国体記念体育館の中庭に、もう1基、同じ藤巻秀正の《家路》があるのだが、彫刻が見える場所で(中庭には出られない)、バレーボール部かなにかの女子高生たちがちょうど輪になってミーティングしており、しかも、その様子がかなりシリアスで、とても中に割り込んで、彫刻を観るどころではなかった笑 そんなわけで、《家路》は遠望したのみ。ここまで来る苦労を考えると、かなり残念笑
福島県庁前の、《平和の像》(1952.5.3設置)。福島県、福島県教育委員会、福島民報社による。作者は不詳。追記(2020.1.31):作者は、福島県伊達郡梁川町(現・伊達市)出身の彫刻家、太田良平(1913-1997)。
福島県議会前の、《磐州河野広中像》(1981/1981.11建立)。太田良平の制作。河野磐州翁銅像建設委員会による。
- ラムレーズン味。郡山の1番線ホームのニューデイズで、ラムレーズン味のブラックサンダーを売っていた…1袋しか買わなかったけど、箱買いするべきだったかも笑 などと考えつつ(ウソ)、列車を乗り継いで、帰ってきたのであった。乗り継ぎはこんな感じ。福島15:04→15:52郡山16:27→17:06新白河17:10→17:33黒磯17:44→18:36宇都宮18:41→20:10上野。上野から最寄りまでは適当に乗り継いだ。
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