- 今回は福岡市の野外彫刻を探りにいくのである。ちょうど福岡市美術館のリニューアル・オープニング展も開催中なので、これも併せて観てこよう、というのが今回のテーマ。福岡市内の野外彫刻については、主に、下記の参考であげたリンクにある「フクオカパブリックアートガイド」を参照した。他に、それほど数は多くないが、検索などで知ったものや現地でたまたま発見したものなども含まれている。「ガイド」は平成23年度に刊行されたものなので、現在までの間に、すでに撤去されたり、移設されたものも若干あるが、それでも、網羅的に観て回るのには、とても役に立った。
>参考:福岡市 彫刻のあるまちづくり
- 行きは成田空港から飛ぶのだが、最近、成田空港行きのリムジンバスのダイヤが変わった。料金も50円上がって、1000円になった。世知辛い… 変更後のダイヤで困ったのは、始発バスが4:15発から5:20発になり、1時間ちょい遅くなった。これで、成田空港6:00台の飛行機には乗るのが難しくなった。その一方で、成田空港発の終バスが22:25と10分遅くなり、ぎりで終バスに間に合わなかったことが何度もあるオレにとってはちょっとありがたい… まあ、それはさておいて、最寄り5:20発の始発バスで成田空港に向かう。経路も少し変わり、成田空港には全便T3→T2→T1の順に停車することになった。おかげで、1時間かからずに成田空港に到着する。オンタイムより少し早く6:10頃、T3に到着。さっさと保安検査場を通過して、出発ゲートの161付近へ移動。搭乗までは近くのベンチで搭乗まで一寝入り、というのはいつものごとし。本日の飛行機は、Jetstar GK503便、成田7:15→9:15福岡の予定。機中は寝不足で体調が最悪だったが、1時間40分ほどの順調なフライトで、9:00過ぎには福岡空港に着陸。バスで到着ロビーまで移動。予定より少し早く出られた。今回は窓側席だったのだが、いつものように海側からの進入ではなく、反対側からの着陸で、景色がちょっと物足りない。
- 福岡空港 到着ロビーから地下鉄福岡空港駅に向かう途中、地下鉄の通路で最初の彫刻に出会った。「ガイド」にも掲載の作品なのだが、予習では空港のどこにあるのかさっぱりわからなかったので、偶然、出会ったのはありがたかった。
望月菊麿《輝樹(喚起装置)》(1984-1993/1993.9.9設置)。福岡空港から地下鉄駅に向かう通路の途中に設置されていた。福岡博多東ライオンズクラブが結成25周年を記念して寄贈。
地下鉄姪浜駅南口広場の、吉水浩《Dragon King Rabbits》(2001.3.20設置)。福岡市の彫刻のあるまちづくり事業による設置。姪浜の港に伝わる龍王うさぎをモチーフに制作したものだとか。
- 百道 地下鉄で、姪浜→藤崎と移動。藤崎で下車するのは初めて。駅近くの千眼寺にちょっと立ち寄ってから、海方向に歩く(しまった、周辺にいくつかある元寇防塁を見学するのを忘れた!)。シーサイドももち、と呼ばれているエリアの野外彫刻を西から東に徒歩で探って回った。福岡市博物館は何度も訪ねているし、福岡タワー周辺も多少観光しているが、網羅的に探って回るのは今回が初めて。
よかトピア通り・百道交差点南東の百道1号緑地/浜の広場。百道周辺の緑地には、モニュメントが設置されていた。
赤堀光信《海生風》。ニュータウン「シーサイドももち」のシンボルとして設置されたものとのこと。
百道中央公園(南西)の、マルシアル・ギョー=ドゥ=シュドゥイロー《記憶する箱》(1992.11)。ボルドー市との姉妹都市締結10周年を記念して作者より寄贈されたもの。1枚目の写真が全体を写したものだが、周囲の植栽で、よくわからない…
百道中央公園(北東)の、菊竹清文《ウォーターランド》(1989)。光、風、人の動き等によって彫刻と噴水がいろいろな模様をおりなす、と銘板にはあったが、現況では、動いていない…
何度か掲載しているが、福岡市博物館のブルーデル。順に、《雄弁》(1918-22)、《力》(1918-22)、《勝利》(1918-22)、《自由》(1918-22)。博物館のエントランスを真ん中に、左側に《雄弁》《力》、右側に《勝利》《自由》が設置されている。もともとの4像は、アルゼンチン建国の父、アルヴェアル将軍記念碑の一部で、将軍の大騎馬像の乗った台座の四方を取り囲んでいる。
福岡市総合図書館前の、加藤昭男《森の詩》(1996/1996.3.29設置)。福岡市の彫刻のあるまちづくり事業による設置。
サザエさん通り・福岡市総合図書館横の、流政之《BURUDON》(1989)。個人の寄贈。
サザエさん通りのサイン。福岡のサザエさん通りは、地下鉄西新駅近くの脇山口交差点からシーサイドももち海浜公園入口までの約1.6kmの通りで、道沿いに記念碑や「サザエさん」にちなんだサインや像などが設置されている。2012年5月27日に命名された。
RKB毎日放送前の、清水九兵衛《向波容》(1996)。カッケェー笑
エアロギャラリー「デューン」の、崔在銀《ノスタルジア・オブ・サーキュレーション》(1996)。エアロギャラリー「デューン」はシーサイドももち・センターステージにあるスカイデッキ/遊歩道で、名前のように砂の池のまわりに遊歩道が設えられている。
エアロギャラリー「デューン」の、ジャン・フランソワ・ブラン《ナイトシーン》。暗くなると、灯りが入るのかな?
エアロギャラリー「デューン」の、申明銀《Poodle》(1996)
エアロギャラリー「デューン」の、椿昇《Ultra Find》(1996)。反射板による構築物。
エアロギャラリー「デューン」の植え込み。
福岡市医師会・玄関付近の、井原理安《風 波 未来》。福岡市医師会100周年記念のモニュメント。
ふれあい橋の、バリー・フラナガン《ミラー・ニジンスキー》(1992/1993.3.31設置)。ニジンスキーのように躍るウサギ。ふれあい橋の西詰(写真1、2枚目)と東詰(3枚目。後ろに見えるのがヤフードーム)に1基ずつ、合計2基設置されている。福岡市の彫刻のあるまちづくり事業による設置。
ふれあい橋西詰め近くの、百道浜3号緑地・入り江の広場。
地行中央公園(西側)の、ニキ・ド・サンファール《大きな愛の鳥》(1993/1993.12.22設置)。福岡市の彫刻のあるまちづくり事業による設置。
地行中央公園(東側の円形広場)の、ドリュバ・ミストリー《木の精》。作者は1957年インド出身の彫刻家で、1981年以降はイギリスで活動。
地行中央公園(東側の円形広場付近)の、外尾悦郎《松の実》(1993)