かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

北大キャンパス、知事公館庭園、北海道立近代美術館、その他 彫刻放浪:札幌→江別[第2日](6)

前へ

次へ

  • 宿が北12条だったので、北大のキャンパスを抜けて行くことにした。その前に、北大病院前の本田明二作品を観に行く。以前、立ち寄った際は、像が設置されている芝地が立入禁止で近寄って、観ることができなかったが、今回はどうかしら? 今回も、芝地にはロープが張られていたが、本田明二作品の前だけは像の近くまで行って、間近に観られるようになっていた。これはありがたかった。隣に博士の胸像も3基立っていたが、こちらは近づけないので、遠目で見て、おわり。さて、改めて、イチョウ並木を通り、緑溢れる北大キャンパスを散策する。芝地には野の花も多く咲いている。気持ちいいな。大野池の前を通り、ポプラ並木まで歩く。ポプラ並木は近づくだけで、散策はできない。並木前の花木園には、山本正道による新渡戸稲造の胸像がある。エルムの森を経て、クラーク博士胸像を観て、中央ローンを歩いた。

f:id:pigmonm:20190517185721j:plain:w360f:id:pigmonm:20190517185710j:plain:w240
本田明二《母子像》(1986.11.22設置)。財団法人協済会が創立65年を記念し、建立、北大に寄贈した。


f:id:pigmonm:20190517185659j:plain:w360
イチョウ並木


f:id:pigmonm:20190517185647j:plain:w360
ここがいちばんタンポポが咲いていた。


f:id:pigmonm:20190517190154j:plain:w360f:id:pigmonm:20190517190143j:plain:w240
花木園の、《新渡戸稲造博士顕彰碑》(1996/1996.10.7設置)。制作は山本正道。北海道大学札幌農学校創立から数えて120年になるのを記念して、新渡戸稲造博士顕彰碑建立事業会が建立。


f:id:pigmonm:20190517190133j:plain:w240
ポプラ並木


f:id:pigmonm:20190517190122j:plain:w360f:id:pigmonm:20190517190405j:plain:w240
《ウィリアム.S.クラーク胸像》。現在のクラーク胸像は2代目。初代像は田嶼碩朗(たじませきろう)の制作で、1926年5月14日に建立されたが、1948年6月に例によって供出された。田嶼の残した石膏原型をもとに(田嶼は1946年没)、1948年10月、再鋳造して再設置された(鋳造は加藤顕清が監修)。(以上、Wikipediaの「クラーク像」の項を参照した。)

  • 次の目的地は知事公館だが、ルートは決めずに適当にふらふらと歩いた。30分くらいか。途中、北海道自治労開館前の本田明二作品(再訪)や、偶然に行き当たった市立札幌大通高等学校東南の丸山隆作品などを観て、知事公館に9:00頃到着。ここも再訪だが、ここのところ、開園時期が合わず、訪ねたのは久しぶり。今の時期は8:45から庭園を散策することができる。庭園にいくつか野外彫刻が設置されているだが、見落としていた流政之作品がここでのお目当て。

f:id:pigmonm:20190517190722j:plain:w240f:id:pigmonm:20190517190710j:plain:w240
北海道自治労会館前の、本田明二《朔風》(1980)。北海道自治労会館竣工記念。


f:id:pigmonm:20190517192203j:plain:w360f:id:pigmonm:20190517192150j:plain:w360f:id:pigmonm:20190517192138j:plain:w240
北海道市立大通高校・東南角の、丸山隆《記憶素子「丘」・「森」》(1989)。とぼとぼ歩いていたら、目の前にぱっと現れた。写真2枚目の奧にあるのは「北海道庁立札幌高等女学校記念碑」。


f:id:pigmonm:20190517193144j:plain:w360
知事公館庭園。正面の建物が公館。


f:id:pigmonm:20190517193132j:plain:w360f:id:pigmonm:20190517193121j:plain:w360
知事公館庭園の、流政之《サキモリ》(2000)[写真1枚目の右側]と同《サキモリ》(2002)。ともに北海道立近代美術館蔵。


f:id:pigmonm:20190517193456j:plain:w360f:id:pigmonm:20190517193444j:plain:w360
知事公館庭園の、安田侃《意心気》(1990-91)[北海道立近代美術館蔵]。


f:id:pigmonm:20190517193433j:plain:w360



f:id:pigmonm:20190517193421j:plain:w360



f:id:pigmonm:20190517193934j:plain:w360f:id:pigmonm:20190517193920j:plain:w240
知事公館庭園入口付近の、《残響 村橋久成胸像》(1983/2005.9設置)。制作は中村晋也。村橋久成胸像「残響」札幌建立期成会による。村橋久成(1842-1892)は鹿児島出身で、箱館戦争では政府軍の軍監を務め、その後、開拓使に出仕し、北海道の産業の礎をなした。村橋の生涯を描いた田中和夫『残響』(1982)で多くの人に知られるところとなり、1983年には中村晋也によって胸像が制作された。2004年に期成会が発足し、翌年、胸像がこの地に設置された。(主に説明板による)

  • 続いて、隣の北海道立近代美術館へ。9:30の開館まで、野外彫刻を観て回る。コレクション展を観覧。510円。中でもお目当ては、近時収蔵した蠣崎波響作品を中心に、個人所蔵の作品も含めた「風雅の人 蠣崎波響展」の前期展。他に、「ざわめきの中へ 謎めくコレクションの打明け話」、「拝啓、藤田嗣治様 −フランク・シャーマンと藤田、戦後の交友をめぐって−」などを観覧。

f:id:pigmonm:20190517194210j:plain:w240


f:id:pigmonm:20190517194159j:plain:w240
北海道立近代美術館・エントランスロビーの、ブールデル《力》(1918-1923)。これでようやく道立美術館4館(札幌、函館、旭川、帯広)に設置されているブールデル作品を全作掲載することができた

  • JR北海道バスで、近代美術館前バス停から札幌駅まで戻り(210円SUICA)、札幌発11:03発の岩見沢行きに乗った。11:21野幌に到着。360円SUICA

f:id:pigmonm:20190517194148j:plain:w240f:id:pigmonm:20190517194137j:plain:w240
札幌駅南口の、流政之《TERMINUS》(2010)。


つづく

この旅行記の目次へ