かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

釧路湿原 彫刻放浪:釧路・鶴居村(3)

  • 駐車場にある温根内ビジターセンター入り口から続く木道を下り、まず温根内ビジターセンターを訪ねる。ビジターセンターの展示などをひとわたり観覧し、トイレを借りて、一息ついてから、いよいよ湿原を出発!

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駐車場の傍らに立っていた「温根内ビジターセンター」入口の名標。


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駐車場内からビジターセンターに続く木道。これを下っていく。


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温根内ビジターセンター。右側の木道が湿原に向かう木道で、左側(よくわからないが)に釧路湿原探勝歩道(旧・鶴居軌道跡)がある。

  • 今回は、温根内ビジターセンターを出発し、3つあるルートのうち、いちばん遠く、というか湿原に出っ張っている木道を歩き、道なりに釧路湿原探勝歩道(旧・鶴居軌道跡)まで進む。続いて、探勝歩道を延々と南下して、北斗遺跡を経て北斗坂下バス停に至るというルートを歩いた。だいたい2時間30分くらいのルート。木道、探勝歩道とも整備されており、歩きやすいルートで、周囲に見える自然や風景も素晴らしかった。距離にして、6、7kmといったところか。難はトイレが温根内ビジターセンターを出ると、北斗遺跡展示館までないことで、ちょっとこれはきついかも。木道にはところどころにベンチがあるスポットが設けられていたが、探勝歩道には500mごとに道標があるだけだった(まあ、地面が座ればいいだけではある)。

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木道の案内板。ビジターセンターの近く、木道の入口に設置。今回は一番湿原に突き出ているルートを歩く。


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こちらは釧路湿原探勝歩道の案内板。木道と探勝歩道の合流点近くに設置されていた。釧路湿原探勝歩道は、別に北海道自然歩道・霧と湿原の道などの呼称もあるようだ。

  • 木道を歩き出すと、しばらくヨシスゲ湿原が続き、ハンノキ林を抜け、いちばん突端部にミズゴケ湿原が広がっている。ビジターセンターの近くの木道には観光客のグループもいたが、少し歩くと、ほとんど人もいない。木道沿いの湿原にはところどころで小さな白や黄色の湿原の花が咲いている。耳を澄ますと鳥の声や水の音も聞こえる。木道が終わり、もう少しで探勝歩道に出るところで、湿原のヨシががさがさを音を立て、大きな鳥が飛び立つのが見えた。そのすぐ後に、もう1羽が大きく羽ばたいて、先の1羽の後を追う。なんとタンチョウだった。これが今日のクライマックスだったかな。写真を撮るのも忘れ、見とれてしまった。

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木道を歩き出して、しばらくはヨシスゲ湿原が広がる。

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ところどころで白い湿原の花が咲いていた。木道のあった画像入の説明板によるとヒメカイウというらしい。


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黄色い花はエンコウソウ。


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湿原のところどころで群生していた。これは何?


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ハンノキ林を抜けると、


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ミズゴケ湿原に出る。このあたりが、木道の湿原にいちばん突き出ているところ。


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間もなく釧路湿原探勝歩道に行き当たるこのあたりで、人の気配に気づいたタンチョウが飛び立った。それが今日のクライマックス!


  • 探勝歩道は左右が湿原だが、進行方向右手(西側)はすぐに森林地帯になる。時々立ち止まって、鳥の声などに耳を澄ますが、森を越えて、道道53を通る自動車の音がけっこう聞こえる。道道53号線は物流の幹線らしく、大型車も多く走り抜けていく。1時間ほども歩いただろうか右手に折れて北斗遺跡に向かう道筋に行き当たる。

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木道と探勝歩道の合流点あたり。ここから探勝歩道を南に向かって歩く。


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歩き始めて、最初の道標。道標にはこの道が「北海道自然歩道 霧と湿原の道」とある。温根内ビジターセンターから1.3km、釧路市湿原展望台まで3.5km。



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道標は500mごとに立っていた。これはビジターセンターから2.3km、釧路市展望台まで2.5km地点の道標。



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いかにも元線路らしく路面には石が混じっている。底が堅い靴でないと、ちょっと歩きづらい。


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これは、あおさぎ広場を経て、釧路市湿原展望台へ向かう道を示す道標。ここではまだ曲がらない。



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もうすぐ分岐点。このあたりで、突然右手の湿原からアオサギが飛び立っていった。


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この道標のところで、探勝歩道と別れて、木道に入る。このあたりは、前回も来たところで、そのときは湿原展望台から木道をたどって、探勝歩道までやってきた。


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ひだまり広場を経て釧路市湿原展望台へ向かう道だが、オレは途中で曲がり、北斗遺跡の方に向かう。

  • 北斗遺跡 このあたりは、前回来たところで、その時はところどころ傷んだ木道が応急修理してあって、なんとか通ることができたのだが、今回はきちんと新しく作り直されていた。この木道を通り、今回は北斗遺跡復元住居→遺跡展望台→北斗遺跡展示館と歩く。この道筋が、今回歩いたルートで唯一アップダウンのあるところ。展示館でトイレ休憩し、ざっと展示を観覧する(無料)。ここからもう少し歩いて、道道53号沿いの北斗坂下バス停へ向かう。バスの時間が気になり、少し早足になったせいか、15:00頃、無事にバス停に到着。(次回があったら、今度は塘路湖畔やサルボ展望台、サルルン展望台に行ってみたい。と書いておくと、実現するかな…笑)

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高台に復元住居が建ち並んでいた。ここは前回も立ち寄った。


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遺跡展望台から復元住居、湿原方向を遠望する。


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史跡北斗遺跡展示館。展示室には復元住居や石器などの発掘資料が展示され、遺跡について要領よく説明されている解説板がった。


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史跡北斗遺跡展示館から歩いて10分弱。ここが今日のゴールの北斗坂下バス停。だいたい15:00頃に到着。

  • 北斗坂下15:12発の釧路方面行きの阿寒バスに乗車(バス停前で手を振っているのに、通り過ぎて行くところだった。大丈夫か?)。15分強乗って、鳥取大通り9丁目バス停で下車する。340円。ここからショッピングセンター前バス停まで歩き、釧路空港行きの連絡バスに乗る。途中、街道沿いで、何か食べようと思ったが、適当な店も見当たらず(ショッピングセンターだから何かあるかと思ったのだが…)、少し早いが、予定よりも1本早い15:50発の空港連絡バスに乗った。それほど混んではいない。30分ほどで、釧路空港に到着した。690円。
  • ここで、釧路空港のアートワークを少々。

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1F到着ロビーの、西野康造《風になるとき》(1996.7)。企画:株式会社 原工芸。


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2Fの、五十嵐武暢の陶板レリーフ《シュ、シャ、シッ 空と水と光に捧げる詩》(2015.12設置)。陶板レリーフの制作はクレアーレ熱海ゆがわら工房が担当。宝くじ設置。


  • 少し時間があるが、例によって本など読んで時間を潰す。帰りの飛行機は、AIR DO 74便で、釧路18:40→20:25羽田の予定。だいたい予定どおりの運航で、定時の20:25頃、飛行機のドアが開いた。回数券の時間指定が必要かどうか、バスチケット売り場の案内スタッフに尋ねたら、2ビルではして欲しいとのことなので、時間指定をして、20:45発のバスに乗った。それほど混んではいなかった。1時間ほどで、無事に最寄りに到着。22:00頃には無事帰宅したのであった。初日は雨降りでたいへんだったが、なかなか楽しい旅ではあった。