かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

彫刻放浪:市川編(5)

>市川市の野外彫刻

  • 続いて、上山公園から20分ほど歩いて、美濃輪の湧水へ。途中、何軒かコンビニがあったので、そのうちの1軒でもちろん休憩。身体を冷やすなど。美濃輪の湧水は、少し細い道筋になるので、無事にたどり着けるか、いささか心許なかったが、無事にたどり着く。

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美濃輪の湧水の、堀川恭《平和》(1977)。タイトル板などが見当たらなかったが、美濃輪土地区画整理事業の完成記念に1977年に建立されたようだ。すぐ近くに像とは別に、市川市美濃輪土地区画整理組合による「区画整理記念之碑」が建っていた(1978.10設置)。堀川恭(ほりかわ きょう)は、1927年千葉県市川市生まれの彫刻家、大学教員(1966〜93、愛知県立芸術大学美術学部の教員を務めた後、同大名誉教授)。1948年、東京美術学校に入学。平櫛田中に師事。卒業後は、院展(1961年、彫刻部解散)→彫刻家集団(S・A・S)→国画会彫刻部(2000.6退会)で活動。野外彫刻は出身地の市川市の他に、勤務地の愛知県内にも、豊橋市のアイプラザ豊橋とか、いくつかある模様。

  • さらに歩く。次の目的地は市川市市民プール。20分ほどで到着。道筋に果樹園が多い。主に梨ですな。市川市民プールには、原武典による2基の《水の中の太陽》という石彫が設置されている。1基はチケット売り場の近く、もう1基はプールサイド。プールサイドの方は、今回は割愛して(一応、遠目にちらりと見えたが)、チケット売り場の方のみを観覧。原武典は、1933年福岡県嘉穂郡上穂波村(現・飯塚市)出身の彫刻家。1962年東京藝術大学彫刻専攻科修了。藝大をはじめ、多くの教育機関で金属彫刻を指導(藝大は1974〜1995年に在職)。市川市在住(だった?)とのこと。

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市川市市民プール前の、原武典《水の中の太陽》(1992.3設置)。

  • プールサイドの原武典《水の中の太陽》は、現在は古代船を思わせる石彫が設置されているが、1978年3月の設置当初はステンレスと真鍮による作品だったとのこと。作者の希望により、変更された。なお、市川市文化会館前にも、原武典による《水の中の太陽》という同タイトルの作品が設置されている。こちらは、ステンレスと真鍮による作品だが、市民プールのプールサイドの初代作品との関連は今のところ不明。なお、「水の中の太陽」というテーマは、原武典の芸大在学中から追い続けているテーマだとのこと。

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あまりうまく撮れていないが、参考までに。市川市文化会館前の、原武典《水の中の太陽》(1985.5設置)[2018.7.8撮影]
>参考:広報いちかわ1002-P3 広報いちかわ1523−P6