かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

竹田市(1) 竹田市・豊後大野市(1)

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  • ここ数年の懸案、豊後大野市にある朝倉文夫記念館/愛の園生 朝倉文夫記念公園についに行ってきた。以前も何度か計画を立てたことがあるが、天気が悪かったりで、なかなか果たせないでいた。なお、今回は、朝倉文夫作品や朝倉の兄の彫刻家、渡辺長男の作品が多く設置されている竹田市の野外彫刻/銅像も併せて探ってきた。
  • 大分空港から大分を経由する案や、大分空港から熊本空港へ抜ける案(あるいはその逆)などもあったが、今回は、天気が悪かったら、熊本市内に野外彫刻を探りに行くつもりだったので、熊本空港往復とすることにした。いつものように最寄り4:58発の始発バスで羽田空港に向かう。5:50頃、T2に到着。エアロでおにぎりなど買って、保安検査場を通過して、出発ゲートの503(バス移動ね)付近で一休み。今日、ソラシドエア SNA011便、羽田7:10→9:10熊本の予定。まあ、だいたいこのとおりのフライトで、9:15頃、熊本空港の到着ロビーに出た。
  • 熊本空港から特急バスのやまびこ号を利用する。以前、熊本から大分まで乗ったことがある路線だが、今回は熊本空港から竹田温泉花水月まで乗車する。9:56発で、竹田温泉には11:58着の予定。このバスは要予約(ただし、予約がなくても席が空いていれば乗車可)で、料金は2040円(Webで予約・決済すると、2000円。他に、早期予約割引きもあるようだ)だった。バスは10分弱、遅れてきた。席はまあまあ埋まっている。しばらく走った後、バスは阿蘇山の外輪山を越え、阿蘇市を抜ける。途中、アーデンホテル阿蘇バス停で10分間のトイレ休憩を挟み、再び外輪山を越え、国道57号線を東へと進み、大分県に入る。15分ほど遅れて、12:10過ぎに竹田温泉花水月に到着。天気がよかったこともあり、阿蘇山の山々の景色が素晴らしかった。あと、例の「麦わらの一味」像のうち、阿蘇駅前にはウソップ像が設置されるそうだが、その台座がすでに設置済みだった(12月9日が除幕だってさ)。
  • ということで、まずは豊後竹田駅周辺の野外彫刻/銅像を探ることとにする。竹田市の野外彫刻については、もっぱら検索で得た情報をsvなどで確認して予習とした。初日は、予習に基づいて、市内を回ったのだが、2日目、朝倉文夫記念館で「竹田を歩くシリーズNo.8 渡辺長男・朝倉文夫兄弟の作品」、「大分アジア彫刻展 野外彫刻マップ」という2つのパンフをもらい、これにずいぶん助けられた(Webにpdfを上げてほしい…というのは、まあ、置いておいて)。ただし、掲載の情報は少し以前のもので、すでに彫刻が移設され、設置場所が変わっている作品もあった。前者のパンフは竹田市の観光案内所にも置いてあったかもしれないが、気づかなかった。なお、例によって竹田高校などの学校構内に設置してある作品については観覧していない。

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JR豊後竹田駅前の、朝倉文夫《時の流れ》(1917/1971.3建立)。駅前の「名水の庭」というインスタレーション(?)の一部として立っている。また、11月に行われた竹楽というイベントの居残りか、周囲に竹を使った装飾が施されていた。《時の流れ》は、第11回文展出品作(優等賞)だが、「裸体問題」のため、警視庁の命令により、東京美術学校校内の特別室でのみ観覧できた作品。


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JR竹田駅駅舎内の、《瀧廉太郎》(2019/2019.10.17除幕)。制作は原田裕明。瀧廉太郎生誕140年、瀧廉太郎記念音楽祭のサントリー地域文化賞受賞を記念して設置。洋服の合わせ目の下方になぜか階段があったりする。ひょっとして胸像の下方は岡城趾のイメージかな? ※写真は2019.12.5撮影のもの


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JR竹田駅前の竹田橋北側の、《田能村竹田先生像》(2010.8設置)。渡辺長男制作の原型を拡大したもの(渡辺長男制作の竹田像は、旧竹田荘画聖殿に祀られている)。財団法人田能村竹田顕彰会が田能村竹田175年祭を記念して建立。渡辺長男(1874-1952)は、朝倉文夫の9歳年長の兄で、彫刻家。文夫が彫刻の道に進むにあたり、大きな影響を与えた。ちなみに東京日本橋麒麟像・獅子像は渡辺長男の作。また、かつて万世橋にあった広瀬中佐と杉野兵曹長銅像は、広瀬中佐を渡辺長男が、杉野兵曹長朝倉文夫が制作した兄弟合作だった。


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《田能村竹田先生像》の傍らに立っていた「まちかど南画館」。城下町エリアのところどころに、竹田画の複製と解説を記したものがいくつも立っていた。


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JR竹田駅前の、《水辺の思い出》。作者・制作年などは不詳。傍らに徳田白楊の小さな歌碑が建っていた。徳田白楊(1911−1933)は、大分県大野郡上緒方村(現・豊後大野市緒方町)出身のアララギ派歌人。将来を嘱望されたが、病気のため、早世した。

  • 西光寺

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《義烈藤丸警部》(1957/1957)。制作は朝倉文夫。藤丸警部こと、藤丸宗造は、西南戦争の際、政府側の偵察員として活躍・殉死した人物とのこと。本堂前に設置。

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朝倉文夫《翼》(1943/1980)。竹田市出身・東京在住の個人の寄贈。初出は第6回文展で初出時のタイトルは《翼に続け》。後方の建物が竹田市役所。

  • 竹田市総合文化ホール グランツたけた

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JR豊後竹田駅からグランツたけたに向かう途中にあった鉄橋など。


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朝倉文夫《三相》(1950)。1976年、竹田市の個人2名が竹田市に寄贈。グランツたけたの前身にあたる竹田文化会館のロビーに設置されていたが、竹田文化会館がグランツたけたに建て替えられた後の、2019年にグランツたけた前に移設された。(竹田文化会館前には、同じ朝倉文夫の《生誕》も設置されていたが、こちらのは?)。



つづく