かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

糸島市 福岡(1)

次へ

  • 福岡(市周辺)に行ってきた。今回のお目当ては糸島市の原田新八郎作品を探ることと福岡市美術館で開催されている梅田哲也展を観ること。もちろん、野外彫刻の類もいろいろと探ってきた。福岡市内の野外彫刻は今年の4月にわりとまとめて探っているが(→ここ)、今回はその補遺でもある。また、直前になって、春日市出身の大村清隆という彫刻家の作品が、春日市内にわりとまとまって設置されていることを知り、これも併せて観てきた。2日間とも天気に恵まれ、予定を無事にこなすことができた。まあまあ楽しい旅であった。
  • では、出発。最寄り4:58発のバスで羽田空港に向かう。今日はスターフライヤー(以下、SF)の福岡空港行きに搭乗するので、T2ではなく、T1まで(SFの福岡空港北九州空港行きはT1発になる)。6:00前に到着。SF専用の保安検査場Aを抜けて、出発ゲートの2番ゲートに移動。本日搭乗するのは、SF・SFJ041便、羽田6:40→8:45福岡の予定。フライトはほぼ時間通り。例によって寝不足のため、うつらうつらしているうちに(ちゃんとコーヒーとチョコはいただいたけれどね笑)福岡空港に到着した。
  • 最初の目的地は糸島市福岡空港からは地下鉄とJRを乗り継ぐ。駅で、地下鉄の一日乗車券(640円)を買って、福岡空港から姪浜駅まで移動。姪浜からはJR筑肥線に乗り換えて、糸島高校前駅に向かう。280円。空港から50分ほど。
  • 糸島市では、糸島高校駅前→JA糸島本店→糸島市立伊都郷土美術館→筑前前原駅→丸田公園/丸田池公園と歩いて、野外彫刻/銅像の類を観て回った。丸田公園の《吉村重助翁像》以外は事前に知っていたもの。今回は「名士の銅像」も掲載するが、糸島市で観た「名士の銅像」のすべてが、原田新八郎によるものだった。これは、実際に観に来て、はじめてわかったこと。今回は立ち寄れなかったが、伊都国歴史博物館前にある糸島市出身の考古学者、原田大六の像も原田新八郎によるものとのこと。他にもきっとあることと思う。


f:id:pigmonm:20191212232555j:plain:w240f:id:pigmonm:20191212232611j:plain:w240
f:id:pigmonm:20191212232627j:plain:w240
JR糸島高校駅南口の、原田新八郎《母子像》(1960)。1960年7月、「糸島の平和と繁栄の象徴」として筑前前原駅前に設置。その後、伊都郷土美術館前に移設されたが、原田の母校である糸島中学校(現・糸島高等学校)の名前がついたJRの新駅・糸島高校駅前駅が2019年3月に開業したのに伴い、この地に移された。原田新八郎(1916-1989)は、糸島市出身の彫刻家で、長く大学教員を務めながら、主に日展などで活動した。


f:id:pigmonm:20191212232639j:plain:w240f:id:pigmonm:20191212232653j:plain:w240
f:id:pigmonm:20191212232708j:plain:w240
JA糸島本店前の、原田新八郎《土を踏む人》(1961/1982.11設置)。糸島郡農業協同組合が合併20周年を記念して設置。初出は第4回日展。後で行く糸島市立伊都郷土美術館の原田ギャラリーに石膏原型が展示してあった。原田の代表作の一つ。


f:id:pigmonm:20191212232723j:plain:w240
f:id:pigmonm:20191212232737j:plain:w240
JR糸島本店前の、《友納健翁之像》(1985.3設置)。制作は原田新八郎。友納健翁顕彰会による。


f:id:pigmonm:20191212232751j:plain:w360
f:id:pigmonm:20191212232810j:plain:w240
JR糸島本店前の、《三嶋藤太先生像》(1957.11設置)。制作は原田新八郎。三嶋藤太先生顕彰会による。


f:id:pigmonm:20191212232839j:plain:w360
糸島市立伊都郷土美術館。2Fが原田ギャラリーとなっており、市に寄贈された多数の原田新八郎作品(主に石膏原型)が常設展示されている。今回は、1F展示室で企画展が開催中だったので、展示されていなかったが、企画展開催中以外は、1Fでも原田の絵画作品などが展示されているようだ。2Fの展示室は壁際にずらっと人物像が並ぶ。主に日展に出展された作品で、ヌードの女性像や男性像、あるいは男女が寄り添う像がほとんどだ。ヒューマニズム溢れる労働者や旅人の像が目立つ。この他、2Fへ上る階段の壁面や室の中央には小品が展示されていた。


f:id:pigmonm:20191212232825j:plain:w360
糸島市立伊都郷土美術館前の、原田新八郎《明日に向かって建設する人》(1977.9)。かつて盛永設計ビルの壁面を飾っていたもので、設計事務所の閉所後、市に寄贈され、2014年3月28日、美術館前に設置されたとのこと。


f:id:pigmonm:20191212232852j:plain:w240
美術館に隣接する糸島市伊都文化会館前のモニュメント「温故知新」。作者など詳細は不詳。写真ではわからないが、台座正面に「温故知新」と彫られている。


f:id:pigmonm:20191212232910j:plain:w240f:id:pigmonm:20191212232928j:plain:w240
f:id:pigmonm:20191212232945j:plain:w240f:id:pigmonm:20191213145412j:plain:w240
f:id:pigmonm:20191212232959j:plain:w240
筑前前原駅北口の、玉野勢三《夢見る頃》(2000.3設置)。糸島ライオンズクラブが結成30周年を記念して寄贈。


f:id:pigmonm:20191212233031j:plain:w360
f:id:pigmonm:20191212233017j:plain:w240
丸田公園の、《吉村重助翁像》(1972.11.3設置)。制作は原田新八郎。吉村重助翁顕彰会による。

  • おまけに、原田新八郎の肖像彫刻をもう1基。福岡市中央区の洲崎公園に設置の、福岡市第15代市長、奥村繁敏像をここで掲載。

f:id:pigmonm:20191213230618j:plain:w240
《奥村繁敏氏像》(1969.4.26建立)[2019.4.11撮影]。





つづく