かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

鹿児島市(1) 彫刻放浪:鹿児島(1)

次へ

  • 鹿児島へ行ってきた。なんだかんだ言って、ここのところ、毎年来ているな。今回も、例によって、彫刻放浪の旅、である。先日、中村晋也の作品集を手に入れたのだが、巻末の年譜を見てみると、鹿児島市内だけでも、まだまだ観たことのない野外彫刻や碑の類がたくさんあることを知った。これはいかん、また行かなくては…ということになって苦笑、まあ、やってきた次第。(鹿児島には、昨年来の宿題もあるのだが、これは今回も果たせず、また別の機会に…)
  • LCCは早朝便がなかったので、行きはソラシドエアを利用した。最寄り始発バスで、羽田空港に向かう。1時間弱の走行で、予定より少し早く、6:00前に羽田空港T2に到着。搭乗する飛行機は、ソラシドエアSNA071便、羽田7:25→9:25鹿児島の予定。ちなみに先得の類で、LCCとたいした変わらない金額でチケットを購入できた。フライトはだいたい予定どおりで、天気がよく、地上の景色にずいぶん見入ってしまった。9:30頃に到着ロビーに出て、9:40発の鹿児島市内行きの連絡バスに乗る。1300円。一部JRを除いて鹿児島はにSUICA不可。下伊敷経由の便だったが、40分強で、鹿児島中央駅に到着。
  • 今日はこれから開聞岳の西の麓にある花瀬望比公園に行く。最寄りの入野駅まではJR指宿枕崎線を利用するのだが、枕崎行きの列車は、12:05発なので、それまでの時間を駅から歩いていける範囲にある野外彫刻をちょっと探ることにした。まずは鹿児島市立病院に向かう。
  • 鹿児島市立病院の富永直樹 駅から徒歩で15分ほど。市立病院に富永直樹《慈愛》があることはずいぶん以前から知っていたが、ここまで来る機会がなく、なかなか来られないでいた。やっと果たせた。

f:id:pigmonm:20200221021009j:plain:w360
f:id:pigmonm:20200221021021j:plain:w360
f:id:pigmonm:20200221021035j:plain:w360
富永直樹《慈愛》(1983/1983.3建立)。長年にわたる鹿児島市立病院の整備事業の完了記念のモニュメント。建立から40年近くになるが、表面の金箔のはがれもなく、天気がよかったこともあって、きらきら輝いていた。

  • 鹿児島中央高等学校前の「兵六夢物語の碑」 みゆき通りの中央高校西口交差点の西南側の歩道に設置。年譜を見ていたら、鹿児島市内を中心に精力的に碑や肖像彫刻を制作していることを知った。この碑もその一つ。ただ、制作から4、50年経っているので、これらの碑が現在もそのまま残っているか、よくわからないものも多い。「兵六夢物語の碑」はgmでの予習で確認できたものの一つ。なお、市街から離れるが、御召覧公園には、この物語を題材にした像があるようだ(作者は?)。

f:id:pigmonm:20200221021115j:plain:w360
f:id:pigmonm:20200221021129j:plain:w360
「毛利正直 兵六夢物語の碑」(1979)。制作は中村晋也。石の表面に映り込みが激しく、上の写真では、碑の下半分に歩道が映り込んでいる。まあ、オレの腕前ではこんなもんです。「兵六夢物語(大石兵六夢物語)」は、先行する物語類もあるようだが、ここでは薩摩藩の下級武士、毛利正直が天明4年(1784)に書いた戯作で、悪狐退治に当時の世相批判を託したものとのこと。毛利正直が加治屋町に住んでいたことから、ここに設置されたようだ。

  • MBC開発ビル(鹿児島市鹿児島市樋之口町1-1)の北側・遊歩道の竹道久 みゆき通りから、2本東の鹿児島加世田線にあるMBC開発ビルの北側の東西に延びる通りに、遊歩道があり(東は天文館公園まで続く)、ちょうどビルの北側の湧水池に竹道久の作品が2基設置されていた。この2作を観たところで、ぼちぼち駅の方に戻る。同じ道を戻るのも癪なので、甲突川左岸の緑道を歩く。佐藤忠良《帽子の像》などがあったが、これはまた明日の項で改めて。

f:id:pigmonm:20200221021224j:plain:w360
f:id:pigmonm:20200221021238j:plain:w360
f:id:pigmonm:20200221021251j:plain:w360
天文館公園まで続く遊歩道の湧水池に2基の竹道久作品が設置されていた。gmで、机上散歩をしている際に見つけて、今回、実際に訪ねてみた。


f:id:pigmonm:20200221021352j:plain:w240f:id:pigmonm:20200221122555j:plain:w240
f:id:pigmonm:20200221021404j:plain:w240
竹道久《ひととき》(2011)


f:id:pigmonm:20200221021418j:plain:w240f:id:pigmonm:20200221122609j:plain:w240
f:id:pigmonm:20200221021431j:plain:w240
竹道久《耳を澄ませば》(2011)


つづく